ポッポ屋日記

日記的なブログにしたいです

劇場版 からかい上手の高木さんを観に行きました

 

皆さんこんにちは、ニホンバトです!

今年の夏、皆さんはどうお過ごしになる予定ですか?僕は今年の8月のメインイベントとして据えているFINAL FANTASY 35周年記念オーケストラコンサートの「Distant Worlds」の開催日が近付いている事に興奮し過ぎて、今にも心が爆発しそうなレベルでヤバいです()

オマケにFF7の生誕25周年を記念したARTNIA、スクエニカフェとの合同コラボカフェイベントが開催される事が決定したのを受け、予定には無かったのですが、7月の誕生日の日にスクエニカフェでの来店予約を入れたので、今年の誕生日は今までにない豪勢な誕生日にしようと、生まれてから四半世紀を迎えるその日を同じく四半世紀を迎えるFF7と共にお祝いしようという事になったので、それもめちゃくちゃ楽しみ過ぎてしょうがないという状況になっています。

そんなわけで今年の6月は徹底的な節約月とする事を心に決めており、生活必需品の買い物以外での無駄なお金の消費(帰りに自分へのご褒美としてちょっとした外食やファストフードを食べる、余暇として銭湯を楽しむ等)は極力しないようにしようと色々と努力をしてきました。

そのおかげで今月の半月を迎える頃には消費金額を3000円未満に抑える事に成功しており、「あ、自分は節約やろうと思えばちゃんとできるんだな…」という事を改めて実感した事になりました。しかし、いくら節約節制を心がけると言ってもその月々を生きるのにちょっとした贅沢やご褒美がないとやはり僕は生きていけません。

なので今日はずっと前から楽しみにしていた「からかい上手の高木さん」の劇場版を観に行く事にしました。

 

f:id:Gameslifeisff:20220614190658j:image(左)劇場版パンフレット (右)入場特典グッズ第1弾「からかい上手の高木さん 映画巻」

 

僕と高木さんという作品について

今回の映画の事を語る前に僕と高木さんという作品について軽く説明したいと思います。この段階ではまだ映画のネタバレはしませんので安心してください✋😎

からかい上手の高木さんという作品は月刊少年サンデー(通称 ゲッサン)での読み切りを経て2016年8月号から定期連載を開始、隣の席の女の子の高木さんを何度もからかおうとする西片と、その企みを上回る鮮やかな戦略と知恵で西片をからかい返す高木さんという2人の等身大の少年少女の日常を描いた青春ラブコメディで、その純粋でピュアに溢れた内容と世界観が数多くの読者の心を鷲掴みにし、その後2018年のアニメ化を経て人気が一気にうなぎ登りとなり、大人気となったのはもはや言うまでもない過去の話…

今や単行本の累計発行部数は1100万部を突破し、〇〇さん系作品の先駆け、あるいは礎とまで呼ばれるようになったんだとか。

僕が高木さんという作品と出会ったのはちょうど5年前、2017年の夏で一番最初にpixivコミックで原作の高木さんの第1話を試し読みしたのが始まりでした。一言で言うなら僕にとってこの作品は「僕に尊いという感情を初めて覚えさせた衝撃の一作」です。それまで僕はラブコメ作品というものを読んだことがなく、そもそもその当時はコロコロを高校生で卒業して以来漫画を読んだ事がなかったレベルで漫画を読んで来なかったので、ひたすらにピュアで尊さに溢れている高木さんという原作漫画の内容に雷で撃たれたような衝撃を覚えた僕はあまりの尊さにドハマりし、夢中になりました。

どれぐらいドハマりしたのかと言うと、その当時LASTBOSSという名で二次創作小説を作ってしまうほど本当にドハマりしていたぐらいのレベルでして、その当時(2017年8月時点)ではpixivに投稿された高木さんの二次創作小説は5作品ぐらいしかないぐらい過疎ってたのでかなり寂しかった事をよく覚えています(笑)

この作品のおかげで僕は様々な高木さんファンの方達との出会いと交流を楽しむ事が出来、その中には今でも繋がりを持つ良き友人になる事ができた人もいました。しかし、最初はえげつないまでのパッションに溢れていた僕の中の高木さん愛も時が経つにつれてだんだんと萎むように落ちて行き、高木さんファンとしての活動を続けていく中で、良くも悪くも色んな事があったおかげで一時的に高木さんという作品から自分を遠ざけていた期間もありました。

しかし何だかんだ言いながらも高木さんのアニメ2期、3期は当たり前のように見ていたし、pixivの二次創作に至っては今でも色んな人の手で造られた高木さんを毎日検索して見てしまうぐらい、高木さんという作品と自分は常に関わっており、そして今や劇場版作品をわざわざ東京まで出向いて観に行ってしまう。何気に5年間も同じ作品との関わりや繋がりをずっと持ち続けているのって実は凄い事なのでは?と思うと同時に、「自分はやっぱり高木さんという作品が好きなんだなぁ…」と、しみじみ思う事もありました。

 

というわけでここから先は高木さんの劇場版アニメを見たその感想を述べていきたいと思います!

当然ながらここから先は映画内容のネタバレを存分に含めているのでまだ未視聴の方はこの先を見ない事を強くオススメします既に鑑賞済みの方、ネタバレしてもOKの方は自己責任で閲覧する事をお願い致します🙏

 

それではどうぞ↓↓↓

 

この作品は「一夏の間に描かれた愛の軌跡」

劇場版からかい上手の高木さんは2022年の1月〜3月に放送されたアニメシリーズ第3期の最終回のその後の時間軸で描かれた作品内容になっています。

物語としてはいつもの通りにからかい、からかわれる日常を過ごす高木さんと西片が"中学生最後の夏"を過ごす間に高木さんと一緒に虫送り*1をしたり、神社の境内で見つけた白い子猫の「ハナ」を巡って2人の青春が描かれ、3人娘の群像劇も入った青春映画で、終盤からラストシーンに掛けての描写はまさにこれまでずっと高木さんのファンが見たかったであろう理想のシーンであると同時に、逆にこの時が来て欲しくなかった…!という思いを感じる人もいたであろう、最高のラストを迎える事でこの映画は完結を迎えました。

この映画の事を語る前に何より大前提として覚えておいて欲しいのは、高木さんというアニメはシーズンを迎える毎に2人の心の距離感がだんだん近付いて来ており、更に西片の恋愛に絡めた周りからの言動に対する姿勢や西片自身の向き合い方が大きく変わったという事です。原作ではつい最近までずっとサザエさん時空で描かれていた事で時間の経過を感じさせない"永遠の日常"を描いていた原作本編ではありますが、アニメでは原作との差異を見せるためにアニメ内での時間の経過とそれに伴うキャラクターの心の成長、変化というオリジナル要素を取り入れたことによって、全体を通した物語にストーリー性という弾みを付けているのがアニメならではの魅力となっており、今回の映画ではそれを踏まえた上での作品であるという事を知ってもらえればこの映画をより楽しく、そして尊いという気持ちを倍増させて見る事が出来ると思います。

つまり何が言いたいのかと言うと「高木さんファンなら300%は絶対に満足するであろう作品」だということです。

 

劇場版でも高木さんと西片のからかい、からかわれの関係性が未だに続き、描かれているのは確かなのですが、アニメ1期ではまだお互いをからかいのライバル的存在として(少なくとも西片の中ではその時点では確実に今よりも高木さんを好敵手として認識していたのは間違いない)見ていたであろう描写が強く、また演出もからかいによるコミカルさが強調されがちだったのに比べると、劇場版では2人の心の距離感が一気に近付いた事により、お互いの存在を強く意識し、互いの事を思いやる素振りや行動を自然と見せている事が多くあり、特に西片君の高木さんとの向き合い方が確実に変化しているがアニメ1期との大きな違いで、それが最終的にはあの告白に繋がったという事を考えると本当に大人になったんだなぁ…と、親心のような目線で2人の様子をしみじみと見る事が出来ました(笑)

具体的に言えば西片が高木さんの蛍を見に行きたいという希望を叶えるために恥ずかしさを覚えながらも自分から高木さんを虫送りに誘ったり、その後蛍を見つけられなかった事に対して申し訳なさそうに高木さんに謝ったり、ハナとの日常を過ごす中で高木さんが「ハナ〜西片は私に会いたくないんだって〜」と言うとすかさず「そういう訳じゃないよ!」と否定したり、高木さんが里親としてハナを飼える事が確定した矢先、他の親子にハナを見つけられてしまい、自分たちの元を離れそうになった時、先に里親になる事が決まったばかりだった高木さんの事を思って飛び出しそうになったり*2と、西片はただただ純粋に高木さんの事を想って言動や行動を取る事が確実に、そしてハッキリと描写されるようになった。

そして終盤の陽が沈む中、絶望に打ちひしがれながら里親募集のポスターを剥がしていた時、ハナの幸せを願う心と大切な存在を奪われてしまった喪失感が同時に混濁し、感情が昂って思わず泣き出してしまう高木さんに対する西片の一世一代の告白シーン…

これは決して突発的なものではなく、ハナと共に高木さんと一緒の時間を過ごしていた中でまだ確定的ではなかった自分の中の高木さんに対する想いが強く固められるようになっていき、大切な物を失って空いてしまった高木さんの心の穴を自分が埋めてあげたい…とあの瞬間、西片の中では決意し、最大限の勇気を振り絞って高木さんに告白をした。

その全てが自分のためではなく、高木さんの事を想っての純粋な行動であるから高木さんは本当に幸せ者だし、こうやってようやく付き合う事になったんだなと思うとファンとしてはとても納得のできるシーンだった。

 

そしてこの作品の終わりと西片の確実な成長を決定付けたのはラストシーン

私も西片の事、幸せにするね」という高木さんからの告白的なセリフに西片は「うん」と回答した。

からかい上手高木さんという作品がハッピーエンドに終わった事と西片が確実に大人になる事が出来たことが決定的になった瞬間で、僕はこの時「良かった〜!最高の終わり方で!」と喜ぶ気持ちと「あぁ…でもこれでもう高木さんという作品の続きは見れなくなるんだな…」と思う残念な気持ち、「でも本当に幸せそうで良かった」と、微笑ましく思う気持ち等、様々な感情と気持ちが入り交じり、僕は劇場を後にした。

 

薄々、高木さんのアニメはこの映画で完結するんじゃないかと思ってはいた。けど心のどこかでは完結して欲しくないと思う気持ちも無いわけではない。それでも完結をする時はする。完結作品としてこんなに綺麗な終わり方をした作品はアニメ作品全体を通してもそうそうないはずで、これがラストでも全員が納得することのできる最高の作品だった

この作品は3シーズンに渡って描写された高木さんと西片君の心の距離感と西片の成長、そんな2人が最後には結ばれるまでの「一夏の間に描かれた愛の軌跡」僕にとってはそんな作品でした。

 

小豆島の原風景や3人娘の顛末にも注目

高木さんという作品は原作者の山本崇一朗先生の出身地が香川県の小豆島ということもあって、アニメではハッキリと小豆島が作中の舞台だと明言されている。そのおかげなのか高木さんはシーズンを追う毎に小豆島を象徴する原風景が多く描写されるようになり、今回の劇場版では最も多くの小豆島要素が描写される事になった。

序盤に登場した虫送りの伝統行事やそれを行うために訪れた棚田、OP中で描かれる様々な小豆島の名所等、様々な小豆島の原風景が描かれている。それは小豆島が高木さんの聖地であるという認識が地元島民の人にも認識されるようになり、いつしか高木さんという作品の存在を認めるようになった事から小豆島の全面協力を得られるようになったその上でのことなのだろう。

そう考えると高木さん達が住んでいるこの小豆島は誰もが憧れるのどかな田舎風景としては本当に理想的とも言える環境で、この島の綺麗さやそこから感じるノスタルジーでセンチメンタルな感情を揺さぶられる作品にもなっている事だろう。実際、聖地巡礼として小豆島をはるばる遠くから訪れるファンも多く、僕も友人といつか小豆島に泊まりに行こうと約束した程である(未だに実現してはいないが)

それから今回の劇場版では高木さんと西片君のお話がメインになっているが、同時に三人娘の将来に関する期待と不安が描写された群像劇も注目ポイントである。中学3年を迎えたその先に待っているのは卒業と入学という出会いと別れの年、特に中学から高校にかけては慣れ親しんだ友人との別れを多く経験した人も居るであろう事から、高木さん達の間でも別れに対する不安感を持つのは必然の事で、今回その描写を担うキーキャラクターとなっているのはサナエちゃんである。

いつも天真爛漫なムードメーカーとして明るく振舞っているミナが小豆島のフェリーの港で一夏の間にやりたい事を終わらせたら別れが来てしまうかもしれないとして、終わらせたくないと泣き出すシーンには僕もそんな事があったなぁ…なんて思いを馳せる事もありながら、ちゃんと大人に近付いているんだと言うことを実感させ、向き合わなくてはならないとしながらも、やはりどこか寂しさを感じずにはいられない。そんなもどかしい気持ちが上手いこと表現されていてとても良かった。もちろん最後はハッピーに終わることが確定してるので三人娘の顛末もハッピーに終わる。僕は心の中で思わず「良かったね…良かったねぇ…!」とほっとせずにはいられなかった(笑)

 

難点があるとすれば

唯一この映画に対する難点があるとすれば高木さんの作画が安定していない事と、終盤の西片の告白シーンの時の西片が「誰!!?」というレベルで顔が別人になっているということぐらいだろうか(笑)

描写に対する不自然感というのも1箇所ほどあったりはしたが、そこは省くとしてやはり懸念されているのは作画が安定しないといったところだろうか、高木さんはとりわけ描くのが難しいキャラクターとなっている。おでこが広くて前髪での誤魔化しが効かない分、目の大きさやパーツの等間隔のさじ加減ひとつで高木さんの顔が綺麗にもブサイクにも描かれるぐらい高木さんの顔はバランスを取って描くのが難しいとされている。故に色んな人が原画を描くその分高木さんの顔のバランスが安定しないのはある意味致し方ないところではある。

そして西片の告白シーンについては、ごめんなさい。正直なことを言うと西片君の顔が普段の顔と違いすぎて「え、誰!!?」と第一に思ってしまい、肝心の告白セリフがあまり耳に入らなかったという致命的なミスをしてしまったというのがあります。

いや本当に別人ってレベルで西片君の顔が違うんですよ!特に目!あれ?君目そんなに小っさかったっけ!!?って思うぐらい西片の顔が違ったので僕の意識がそっちに集中してしまい、肝心の西片の一世一代の告白セリフがあまりよく聞こえませんでした(笑)

アレについては多分賛否両論だろうなぁ〜とは思いつつも、僕としては高木さんの視点から見えた西片君の顔はこんなイケメンに見えてたんだろうという謎の脳内補正をしていたので最初驚きはしましたが、後から考えるとそこまで気にならない部分ではありました。しかしやはりパッと見の顔の印象が全然違うので初見は驚く事間違いないし、下手すれば「こんなの西片じゃない!」って思う人も出てきてしまうかもしれません。

 

まぁでも不満点に関しては作画という技術的問題に留まるだけであって、相変わらずストーリー内容に対する不満がほぼないのは凄いところですね。あ、あと今回は高木さんと西片君の2人のゴールインを主に描くことにしたからなのか他のクラスメイトの登場描写があまりなかったのが寂しかったところですねぇ。

特に真野&中井ペアや、浜口&北条さんの4人にはもっと登場して欲しかったですねぇ、特に北条さんなんて浜口の回想のワンシーンでしか登場しませんでしたからかなり寂しい。何故ここで留学なんだ!もっと浜口と青春を送ったっていいじゃないか!とは思ったものの、北条さんはかなり成績優秀な人なので海外留学の話があってもおかしくはないかな、とも思うし、入場特典の映画巻の山本先生の一問一答のとある質問での回答を見て、これは納得せざるを得ないなととも思えました(笑)

 

高木さんという作品はとある島の少年少女がごく平凡な日常を送る中で紡がれるラブコメという事もあって、大勢のクラスの中で存在する2人だけの時間と空間が強調して描かれ、そこに横槍を入れられるような隙は存在しない。高木さんという作品はそういった現実世界では起こり得るであろう障害や横恋慕といった負の要素を徹底的に排除されている事から、読者は完全な安心感を持って2人の世界を覗き見るようにこの作品を読む事が出来る。完全無欠な2人だけで展開される世界であり、(元)高木さんで2人が結婚し、愛娘を授かる事になるのも確定している。

つまり幸せな未来しか待っていない事が決まっているラブコメでありながら、そんな2人の青春時代をずっと覗き見ていたいと思わせられる高木さんという作品は本当に凄い作品なんだなぁ…というのが見て取れる。

ファンはそんな2人が過ごす幸せしかない日常をずっと見ていたいと強く思う人が数多く存在している。漫画のような甘い青春を送る事が出来なかった自分との対比をし、その時過ごせなかった青春時代を過ごしてくれている高木さんと西片君の2人の恋を応援する事が出来る。

だからこそ高木さんという作品はここまで人気になったのかもしれない

 

アニメ4期から先はファンが「永遠の日常を望むかどうか」

高木さんのアニメは1期、2期、3期を経て劇場版で告白エンドを迎えた。正直僕としては高木さん人気の恩恵にあやかろうと、スタッフがわざと劇場版の内容をto be continuedエンドにして続編希望を煽ってしまうのでは?といった一抹の不安も持ってはいたのだが、蓋を開けてみると全然そんな事はなく、寧ろしっかりと丁寧にTVアニメで2人の心の距離感を詰めて最高のお膳立てを施した上で、劇場版で最高の料理をファンに提供するフルコースの極みの様な作品となった

個人的な事を言うと、しっかりと綺麗な終わり方をしてくれて本当に良かったと思う。これ以上の続編を望むことは想像以上に高いハードルを乗り越えなくてはならなくなるし、一度完結したはずのものの続編という事でファンの間でも間延び感やダレるといった現象が起きる可能性が高くなったのは確実だ。

少なくとも高木さんという作品に於いても"付き合うまでの過程を楽しんでいた"人もいた事は確かだろうし、付き合い始めた後の物語と言っても思った以上のドキドキ感を得られなくなる可能性だって大いにある。けど僕としては付き合っている最中での純粋にイチャイチャしている2人も見てみたい!と思う気持ちも確かにあるし、何より主演の声優さん2人がその先の続編をやりたい!と強く希望している事が本当に珍しいながらも希望的観測要素にもなる。

 

あとの問題はファンがこの先、仮の話として4期が決まった時に描かれるであろう「永遠の日常」を望むかどうかに強く掛かっていると思われる。高木さんという作品が3シーズン、そして劇場版の公開を迎える事ができたのは何よりファンの応援の力や支えがあっての事だと思う。

だからこそ高木さんのファンがこの先の2人の日常風景をずっと見ていたい!と望むのであれば、自ずとアニメスタッフにもその声は届いて本腰を上げてくれる可能性はあるだろう。もしかしたら主演2人が見たかった修学旅行編が長尺のOVAとして描かれるかもしれないし、一気に時空を飛ばして(元)高木さんのスピンオフアニメとして展開される事だってあるかもしれない。

 

全てはファンがこの先の更なる展開、EXステージを望んでいるかどうかに掛かっている

とはいえ、2人の日常にはからかいという要素は必要不可欠なのでトニカクカワイイの様にお互いの好きのパワー全開のゲロ甘描写をする事は多分難しいだろうし、何より付き合う前と後とでは、高木さんのからかいに対する西片の認識の違いからその意味合いが大きく変わる事になる。高木さんのからかいを好意的に受け止める事も多くなるであろう西片が、それこそ最初の1期のように勝負にこだわって高木さんをからかい落とそうという事が一切なくなるわけである。その前提であったとしても間延び感やダレを感じること無く同じように盛り上がる事ができるのかどうか…

 

それは実際に4期を迎えてみないと分からない事、今はただ劇場版の余韻に浸り、静観する事に励むだけだと思う。

 

とにかく本当に良い映画でした!

 

終わりに

出会いから約5年間、ずっと追いかけ続けていたからかい上手の高木さんという作品のある一種の完結。それを僕は見届ける事ができて本当に良かったです。高木さんの原作漫画はこれからも続きますが、僕はこれから先もずっと高木さんという作品に対する興味を無くす事はもう無いでしょう。

これからもpixivで他の方が生み出した世界線の高木さん作品を見続けるでしょうし、細々とではありますが原作漫画も取り戻していく予定です。

 

最後に一言

ここまでずっと高木さんのために走り続けてくれた演者の皆さん、アニメスタッフや監督の皆さん、そして我々ファンも共に高木さんという作品の事を常に考え、盛り上げる事ができた事を本当に誇りに思うし、本当に素晴らしい作品でした!

これからも高木さんライフは永遠に続く事でしょう!

 

ここまで読んでくれて本当にありがとうございました!それではまた別の記事でお会いしましょう!ではまた!

 

 

 

 

 

*1:高木さんの作品の舞台となっている小豆島の中山地区で300年前から行われていた豊作を願う為の伝統行事で、今回の映画でも序盤から登場しており、虫送りをする前には高木さんが真野ちゃんから聞いた蛍の伝説を信じて西片と蛍を見に行きたいと言ったり、今までずっと高木さんに対してからかいの好敵手として対抗意識を燃やしたり、異性として意識する事に対して狼狽したりもしていた西片が高木さんの願いに応える為に自分から進んで高木さんを虫送りに誘う事が出来たり…といった2人の成長描写が描かれており、更にはED後のラストシーンを描く伏線が張られていたりと、かなり重要なシーンとなっている。

*2:その直後高木さんは親子の猫に対する思いを汲み取って西片の腕を掴んで制止したが