ポッポ屋日記

日記的なブログにしたいです

表彰されました

 

ニホンバトです。

厳しい寒さと共に12月を迎え、世間は来たるクリスマスに向けて胸を高鳴らせ、そしてそれが終われば次は年の瀬に向けて準備が始まろうかとしてる所ですね。

僕もまた12月はやりたい事や、やらなければならない事、必要な作業などが多く積み上がっているので意外と忙しく、正直ゲームをしてる余裕も暇もないといった状況ではあるんですよね😭

 

そんな中ではあるのですが実は私ニホンバト、12月4日の今日、所属して働いている社会福祉法人から「自己管理優良賞」を受賞し、表彰されました!

 

f:id:Gameslifeisff:20231204203700j:image賞状と副賞のウエストポーチ

いやぁ今まで生きててこういった賞を受賞した経験って殆どなかったもんですから、こうやって正式に表彰されるってのはなんだか嬉しいもんですね…!

この賞を受賞した理由としては「勤務先から提示される変則的な勤務をこなし且つ、金銭管理や行政の手続き、契約…といった日常生活を送る上で必要不可欠な行動の全てを誰からの支援も受けずに一人で理解、判断、行動をし、一人で全てこなしながら日々を過ごせている事」が受賞の大きな理由となっているそう…なのですが、実を言うと僕としては「ただ当たり前の事を当たり前のようにやっているだけ」という意識でしかなかったので、こういった賞を受賞する事に対して「嬉しい!」という気持ちがある反面、「これで賞を貰っても良いの!?」という驚きと拍子抜けな気持ちがある事も確かでした。

でも実はこれ、健常者の人にとっては当たり前過ぎる事であっても、知的障害を抱えている人にとってはとてつもなく凄い事なんです。

 

人間は生物として生きていく上である程度の知識と理解力を必要とします。知識は勉学や教養、娯楽や趣味などの人生経験を経て得た知識、理解力はその時その場で発生した状況や事象、人からの説明や、調べた事に対する把握や理解といった脳内での処理に対する能力であり、知的障害と称される人はこの知識と理解力、そしてそこから生まれる適切な対処、対応といった行動をする為の適応力が欠乏してるとも言われています

日常生活を送る…という観点に於いて重度の人は要介護と判断されて人からの支援を常に必要としており、中程度の人はある程度のサポートがあれば支障なく日々を過ごす事が出来、軽度・最軽度の人は高度な理解力を必要とする場面以外では自らの力で理解して自己判断をする事が出来るとされています。

日常生活のどういった所で理解力を必要とするの?という事で言うと、例えば金銭管理、細かく言うと日々の買い物。今の自分はこれから何を買おうとしているのか?買おうとしているそれは何に対して必要なものなのか?今の所持金がいくらあって、買おうとしているそれはいくらの値段で、買うといくら減るのか?そしてお釣りはいくらになるのか?人が生活をする上で必ずする行動であり、当たり前の事である買い物一つとっても自分の力だけで完全に理解して買い物が出来る人はそうそう居なく、人からの支援やサポートがあって初めて買い物が出来るという人も少なくはありません。購入金額が大きくなるような高額な買い物ともなると適切な判断力が問われる為、尚更人からのサポートを必要とします

分かりやすいもうひとつの例で言うと公共交通機関を使った移動とかもそうですね。行きたい場所や目的地が出来たとして、例えば電車やバスを使ってそこまで移動するとなった場合、自宅から最寄りの駅に辿り着いたら、何線の何番ホームの何時何分のどこ行きの電車に乗って、どの駅に降りれば良いのか?乗り換えを必要とする場合、どこの駅で途中下車してどこ行きの電車に乗り換えれば良いのか?駅から出て多少歩く場合、何駅まで向かえば良いのか?そしてそこでまた何線の何番ホームの何時何分のどこ行きに乗れば良いのか?といった普通の人には当たり前のようにこなしている電車やバスに乗っての移動でも知的障害の人が1人で乗って移動をするのは人によっては難しい人もいたりします。

同伴者を付けて一緒に移動をしたり、何回も乗る事である程度のパターン化として覚えてしまえば1人でもちゃんと乗れるという人もいたりしますが、全く知らない土地に完全に1人で移動をするとなった場合、公共交通機関での移動の仕方を調べて理解し、行動に移さなければならないのでそこで躓いてしまって難しくなってしまう人もいるでしょう。

行政での手続きや契約といった高度な理解力を必要とする行動になると更に難しくなります。引っ越した後の住民票の移動、郵便局での住所変更手続き、住民税や公共料金の支払い、マイナンバーカードの発行、銀行での手続きや携帯電話のプラン変更やクレジットカードの契約…といった人からの説明を受けたり、規約を読んで理解しなければならない場面に於いて、知的障害の人が1人で完全に理解し、理解をしたその上で適切な行動に移すのはかなり難しいのです。

 

健常者の人なら当たり前のようにやっている行動も知的障害の人にとっては途端に難しい大きな壁となる。故に人からの支援やサポートを必要としていて、手助けをしてもらう事で初めて健常者の人と同等に行動をする事が出来る。

それは決して恥ずかしい事ではないし、寧ろ障害者の人は適切な支援やサポートを受けるのが当たり前の事でもあるんです。

でも僕自身はそういったサポートや支援をお願いする事は殆どなくて、相談をする事はあっても最終的には自らの判断で行動に移します。先々の事を考え、その時その時の状況に応じて適切な判断をして行動に移していく。当たり前のようにやっている事でも、知的障害の人にとってはそれが高度な理解力を必要とする場面である事も多く、あまり自覚はしていませんでしたが、僕自身も知的障害者である以上、こういった賞状を貰った事で日々の生活を当たり前のように過ごす事の偉大さを改めて自覚する事になりました。

大変名誉な事でもありますし、会場で多くの人から祝って貰えた時は感無量な気持ちになりました。でもそれと同時に「障害者にとっての自立とは何たるか?」をとても意識する事になりました。

 

普通の人が当たり前のように出来ていることが、当たり前のように出来ない人だって存在する。

人からの支援やサポートを受けて初めて健常者の人と同等の位置に立つ事が出来る人だっている。

障害を抱えて生きている事を決して悲観する事なく、前向きに捉えて生きるためにはどうすれば良いのか?

 

今の日本政府が掲げている障害者の社会との共生について障害者側の立場から見て一筋縄ではいかないだろうな…と思う事も多々ありますが、少なくとも僕自身がこの現実社会を生きていく中で、ある程度の事に対しては自らの判断だけで生きる事が出来た…という事に対する賛辞は甘んじて受けようと思います。

でも正直な話、僕は色んな人に支えられて今があると思ってます。今日に至るまでの日々を過ごす事が出来たのだって、決して全て一人の力だけで生きられたわけではありません。

僕もまた人からの手厚い支えがあってここまで来たんです。その事に対するあらゆる人への感謝の気持ちは決して忘れてはならない…と、そう思っています。

 

途中から堅苦しくなってしまいましたが、とにかくこんな名誉ある賞を頂けたのは本当にありがたい話ですし、めちゃくちゃ嬉しいです!!!

 

来年以降は自ら抱いた夢の実現に向かって努力していこうと考えていますので、このブログを読んでいるみなさんもどうか僕の行く末を見守ってくれたら大変ありがたいです😊

 

今日はそんな報告でした!

今月も無理せず元気に生きます!!!

 

令和5年12月4日 ニホンバト