ポッポ屋日記

日記的なブログにしたいです

2年振りの秩父に思いを馳せて…入間〜西武秩父往復100キロの自転車旅

 

突然の話ではあるのですが4月8日の金曜、僕は秩父の地に2年振りの来訪を果たしました。

最後に行ったのは2年前の2月に三峯神社を参拝する為に早朝から電車に乗って奥秩父まで行ったあの日以来…*1本当はもっと早く行きたかったのですが、コロナという脅威がお出かけをしたい、旅をしたいという気持ちにストップを掛けてしまい、いざ行こうと思ったら、そのタイミングで運悪く埼玉のコロナ感染者数が増大したりと、不運に見舞われる事も少なくはありませんでした。そんなこんなで行きたいと思う気持ちの踏ん切りがつかないうちに、あれよあれよと時が過ぎ、気が付けば秩父に行かなくなってから早2年…

ここで僕の秩父に行きたいという思いは爆発しました

 

そうだ、秩父に行こう…と

 

僕と秩父について

そもそも何故僕が秩父という地にそこまでの強い思いがあるのかと言うと、僕にとって秩父は「特別な場所」だからです。

というのも初めて秩父に訪れたのが2014年の僕が高校生の頃、父が亡くなって家族3人になってしまって以降ずっと日帰り旅行ですらできない状況になっていた最中、母からの提案で出された秩父神社への参拝…、僕が住んでいる地元入間からはちょうど電車1本で気軽に行ける場所として特別な神社でお参りをしようという事を理由に初めて訪れたのをキッカケに、家族では毎年正月の三が日の間に必ず参拝に訪れるようになり、帰りに秩父土産を買ったり、名物のわらじカツ丼を食べて帰るのが恒例化していました。

秩父自体は今や交通アクセスが良く、電車や車で気軽に行ける観光スポットと化していますが、家族で秩父に行くのは年に1回参拝で訪れるのみ。それ以外では一切行かないという妙なこだわりがいつの間にかできていて、でもだからこそ年一でしか足を踏み入れないが故の特別感というものを感じていました。

更に2年前、僕が自分自身を見つめ直すための旅がしたいという衝動に駆られて行った三峯神社参拝のための1人登山の体験が僕の中での秩父に対する思い入れを更に強くする事になりました。あの時も行こうと思えば西武秩父駅から三峯神社まで直通で行けるバスがあって、1時間ほど揺られながら秩父の山々を車窓から眺めて行く事も可能でした。しかしそれではあまりにも普通過ぎるし、何よりありがたみというものが感じられない気がしていた。だから僕は三峰山の登山口から自らの脚で登り辿り着くことで普通の参拝を特別な参拝として、思い出に刻みこもうとした。結果的にそれは大成功する事になり、あの時の参拝体験が自分にとって忘れる事の無い特別な思い出として記憶に残る事になりました。

色んな人の見方によって秩父の印象が変わると思いますが、僕にとっての秩父は「何度も訪れたくなる聖地」として認識しており、今回の旅路も他にはない特別な体験として胸に刻み込まれることになりました。

 

今回はその経緯をここに詳細に書き記そうと思います。

これもまた旅の思い出を振り返る備忘録です。

 

秩父への道のり

今回の旅に向けて定めた目標地点は西武秩父駅、この西武秩父駅を起点として秩父の様々な観光名所に行くのが普通だと思いますが、今回は西武秩父駅自体が最終目的地となりました。その理由についてですが、秩父に向かう為に使った交通手段が電車ではなく、自転車を使ったからです

何故自転車!?と思われたかもしれませんが、これについては本当にただの思いつきでしかなくて、秩父に行きたいという思いが強く募っていた事と同時に「そうだ、自転車で行こう」という突拍子もない発想で秩父に向かうことを決意していまして。徒歩よりもある程度早く走る事ができ、ある程度遠くの方まで向かう事ができるものとして、自転車でどこまで進めるのか?自転車で秩父まで辿り着く事ができるのか?といった自分への限界に挑んだ挑戦みたいなものでもありました。

その事をグループホームの男性世話人さんに言ったところ「絶対無理だよ、足がパンクしちゃう」と言われました。そりゃまぁ当然の反応です。けれど僕は無理と言われると逆に燃え上がってしまうタイプでして、「本当に無理かどうかはやってみなくちゃ分からない!」という理念の元、自転車で秩父に向かう事をより一層決意しました。

普通に電車で行けば良いものをわざわざ自転車で向かう…この事がいかに無謀で蛮勇的な行為だったのかこの時の僕はまだ知る由もありませんでした…

 

自転車で秩父に向かうと言ってもどうやって行くのか?当初僕は近くにある国道299号線の幹線道路に沿って自転車を走らせようかと考えていました。しかし事前に調べていて分かった事なのですが、どうやら国道299号線の途中には正丸トンネルという全長2kmに及ぶ長〜いトンネルがあるらしく、そのトンネルは車道の道幅が狭く、真ん中にはポールが立っていて追い越しが不可能、更に歩道らしい歩道は無くて激狭な上に、消火栓のような突起物があって体が車道にはみ出る危険性があるし、足元は常に濡れているという歩行者&自転車にとっては危険過ぎるにも程があるトンネルでした。元々このトンネルは歩行者&自転車向けには作っていないからなのか、この正丸トンネルに向かう手前では「この先正丸トンネル、歩行者、自転車は迂回せよ」と二度看板で強く警告されます

そこで無理をしてでも通ろうもんなら、車道では追い越せない車からクラクションを鳴らされまくるのは確実だし、激狭歩道では真横に自動車や大型トラックが結構なスピードで抜けまくるのは恐怖でしかない上に、うっかり車道に落ちようもんならが待っている。それに国道自体が全ての道で車道と歩道に完全に分けられてるわけではなく、車道のみの状態になっている部分もある事から、国道自体が歩行者や自転車にとっては結構危ない道なのでこのルートは即座に取りやめる事にしました。

そこでどうしたのか?僕は全く別のルートで秩父に向かうことにしました。それが飯能から県道70号線の原市場〜県道53号線の名栗と山伏峠を抜け、正丸トンネル出口の国道299号線と合流して進むルートでした

このルートであれば車やトラックはほとんど通らない上に走る時の景観も良く、安全に秩父へ辿り着くことができるルートとして複数のサイクリング者の間でひっそりと話題になっていました。それを見てヨシ!と僕は何も考えずにこのルートで行く事を即決!地図上で見ると明らかに遠回りなルートでありましたが、安全第一を優先してそっちを選ぶことにしました。今考えても本当に何も考えて無さすぎですね(笑)

 

出発直前に問題発覚

地元入間から秩父までは国道を使った最短ルートで行っても片道40kmもある長大さ、僕も自転車を使ってそこまでの長距離移動はした事がないので、何時間掛かって辿り着けるのか検討もつかず、できるだけ早く日帰りができるようにする為に出発を朝4時に設定しました。

前日の夜は緊張からか嗚咽が止まらず、ちゃんと寝れるのかどうかも不安になっていたので3時に起きれた時はホッと一安心しました(笑)

しかし出発の直前、ふと自転車の事について調べていたら何と自分の乗ってる自転車はマウンテンバイク型のルック車である事が判明しました。ルック車とは簡単に言うと、見た目だけをロードバイクやマウンテンバイクの形にした普通の自転車であり、本物のロードバイクのように速くは走れないし、本物のマウンテンバイクのように山道や悪路の走行をする事が出来ない…つまりなんちゃってマウンテンバイクだったという事なんですよね。

これは本物のロードバイクやマウンテンバイクが高過ぎて買えない、けど形だけでも本物っぽく見せたい!とする自転車ユーザーが多くいる事に合わせて、本物のスポーツ自転車等には使われていない安価なパーツや無名のメーカーが作る事で価格をママチャリと同等レベルの安価に抑えた自転車の事を総じてルック車という風に呼ばれているらしく、また本物のスポーツ自転車を持つ自転車乗りの人からはそういう偽物の自転車という蔑称の意味合いも込めてルック車と呼ぶ人もいるらしいので、結構厳しい立場に置かれている自転車らしい。

f:id:Gameslifeisff:20220411193409j:image自転車本体にはご丁寧に「悪路・荒地走行禁止」シールが貼られている。どおりで安いわけだ…

この自転車は数年前、近所のドン・キホーテの自転車コーナーで2万円で買った自転車で、その当時は本物のマウンテンバイクだと信じ込んでいたが故に何故このようなシールが貼ってあるのか不思議でしょうがなかったのだが、これがルック車であるとするならばあの価格の安さは納得。本物のマウンテンバイクは悪路に強くて山道を走っても壊れない丈夫さを備えている上に舗装地でも結構なスピードで走れる…が、僕の持つこのルック車は本物ではないので悪路を走れば壊れるし、舗装地しか走れない。オマケにスピードはママチャリ並の速度しか出せない上にマウンテンバイクの見た目をしているから無駄に本体の重量が重い。

自転車本体の重さはペダルの漕ぎやすさにも直結してくる重要な要素でもあるから、スピードや快適性を考慮するなら本体の重さは軽ければ軽いほど良い、つまり僕がこの自転車で秩父に向かう事は予想以上のハンディキャップを持って走る苦行のような状態になり、自転車で秩父に行くという願望に早くも暗雲が立ち込み始めました…だがしかし、たかが2万円で買った自転車であるとはいえ、この自転車は1度もパンクを起こしたことがない上に2度の事故と5度のぶつかり&横転を繰り返してもほぼ壊れること無く持った自転車なので、大丈夫だろうと…根拠の無い自信を掲げながら何とかこれで行くことを決意しました。

今更計画変更する事は出来ないし、やはり色々とやってみなくちゃ分からない。無謀とも言えるチャレンジング精神を持ってこの挑戦に挑むことにしました。

 

いざ秩父

朝の4時にいよいよ出発、暖かい季節になった事で日の出の時間も早くなってきましたが、流石に朝の4時ともなるとまだまだ外は真っ暗闇で景色も何も見えたもんじゃない。しかし早朝のこの時間は車も人もほとんど通らない事が大きなアドバンテージとなる。最初の勢いでどれだけ遠くまで走れるのかが重要なので僕は一気に飯能まで国道299に乗って駆け下り、自転車を走らせました。

f:id:Gameslifeisff:20220412051348j:imageあっという間に飯能市外の大通り商店街に到着、この先で県道70号線に入っていきます。

f:id:Gameslifeisff:20220412051702j:image県道70号線は秩父から最終的には東京の荒川に流れ着く入間川の上流を上っていくルートになっており、ここまではまだコンビニのセブンイレブンがあるのでトイレ休憩を挟む事が可能でした。途中で見かけたセイムスは看板が結構な年季が入っていましたね。
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f:id:Gameslifeisff:20220412051706j:image原市場という地域を抜けてこの道に入った途端に山間の景色が増えてくるのでいかにも田舎という感じが出ています。
f:id:Gameslifeisff:20220412051658j:imageこの時点で走行距離は20kmを超えて、既に膝がヤバそうな感じが出てきました。

f:id:Gameslifeisff:20220412053004j:imageそしていよいよ県道53号線に突入、名栗地域に入りました。ここまでの道のりで自分を追い越した車はほとんど無く、山伏峠に入るまでの景色もとても良い風景が多かったので正直走っていて楽しかったです。ですが帰りに気付いたのですが、ここまでのルートって実は緩やかな上り坂がずっと続いていたらしくて、一生懸命漕いでいた僕の膝にじわじわとスリップダメージを与えていました。なんと恐ろしい…そしてその効果はこれから入る山伏峠で大きな影響を及ぼすことになりました
f:id:Gameslifeisff:20220412053001j:image山伏BASEと呼ばれる休憩所はこの道を通るサイクリストやバイカー御用達の休憩所らしく、テレビのロケでも取材を受けていたのをテレビで見たことがあった。

山伏峠に入った途端ひたすら登り坂が続くことになりました。この辺りから膝がもうバカになり始めてて、全くと言っていいほど足にペダルを漕ぐ力が入りません。立ち漕ぎをしようにも産まれたばかりの小鹿のように膝はガクガク、痛みも少し出ていた事からこれ以上の無理な自転車走行は膝のケアという意味でも、追い越される車に轢かれるという意味でも危険ということを考慮して自転車を押して歩くことにしました。

この時の僕は「やっぱり無謀だったのかなぁ…」と諦めの気持ちが少し出てきており、一時は「名栗元気プラザに着いたらもうそこで終わりにしても良いのでは…?」なんて思う事もありました。…が、やはりここまで来ておいて諦めて帰るというのもあまりにもしんどかったのでそのまま突き進む事を決行、後ろからの車に気をつけながらただひたすら山道を登っていきました。
f:id:Gameslifeisff:20220412053014j:image山伏峠はそこそこ高い山らしく、振り返るとなかなか雄大な景色が見られた
f:id:Gameslifeisff:20220412053007j:imageそして山伏峠の最高点である看板に到着!サイクリストやバイカーの間では有名な看板みたいですが、一般の人達からしたらマイナーな場所らしくて、やはり正丸峠の方が有名みたいですね。

f:id:Gameslifeisff:20220412125639j:image標高620mというちょっとした山レベルの高さ、ここまで自転車で登るのなんて無理無理

先程の標識から先はずっと下り坂、ここは上りでロストした時間を取り戻さねばとスピードの出しすぎには注意しながら山伏峠を一気に駆け下りました。秩父の山の上の気温は少し寒く、気温6℃の中でスピードに乗って降りた時に感じた風はかなり寒かったです(笑)

f:id:Gameslifeisff:20220412185141j:imageここは正丸峠に分岐した道で、ここを左に行けば正丸トンネル出口の国道299号線と合流します。右の正丸峠は正丸トンネル入口からの迂回路として行ける所らしく、山伏峠と比べて景観もとても良いそうです。

f:id:Gameslifeisff:20220412053011j:imageそんなこんなで正丸トンネル出口のある国道299号線と合流!残りあと10kmほど、頑張りました。
f:id:Gameslifeisff:20220412052958j:image国道は道がしっかりしていてガタツキが無く走ることが出来ましたが、国道というだけあって車や大型トラックが結構なスピードで横を抜けていくのでやはり危なっかしかったです。途中歩道が切れて反対車線に向かわないと危ない所もあったので、途中までの道のりは県道を通ってきて良かったと思いました。道中の芦ヶ久保を抜けると…

f:id:Gameslifeisff:20220412223403j:imageだんだん一軒家が増えてきました。
f:id:Gameslifeisff:20220412223407j:image秩父市にいよいよ突入!そして…
f:id:Gameslifeisff:20220412223435j:imageゴール!!!自宅からここまでの道のり片道50km、到着時刻は朝8時30分!およそ4時間半の走行で見事に西武秩父駅まで到着しました!!!芦ヶ久保を抜けたあたりから秩父までもうすぐという気持ちになっていた事でテンションが一気にヒートアップ、下り坂でずっと休ませていた足の疲労も少し回復し、最後の力を振り絞ってペダルを漕ぎ続けることが出来ました。いやこの時の達成感というのは本当に半端じゃなかったです。

しかしここまで掛かった時間の事を考慮すると流石は無駄に本体が重いママチャリだなと思う部分はありました。4時間半で50kmは時速に換算すると11km/hしか出ておらず、普段から長距離走行に慣れていて健脚が凄まじいロードバイカーの人達の凄さを実感しました。この後また長時間を掛けて同じ道で帰らなければならない地獄が待っていますが、そんな事は一旦忘れて秩父を楽しむことにしました!

 

充実の秩父ライフ

 

f:id:Gameslifeisff:20220412223431j:image西武秩父駅の出口すぐ側には有名アニメあの花のヒロイン めんまのマンホールがf:id:Gameslifeisff:20220412223428j:image
f:id:Gameslifeisff:20220412223355j:image今回の旅の第一目的は「2年振りの秩父神社への御参りをする事」以前来た時は西武秩父駅を通過点として超えてしまったのでまともに御参りをする事が出来ず、こうしてちゃんと来るのは実に2年振りの事で、身が引き締まる思いでした。

2年振りではあれど、いつもながらに境内のその佇まいは変わらず、穏やかに僕を出迎えてくれました。変わった事といえば拝殿を文化財としての保護をする為の修繕工事が長く続いているみたいで、完了は来年になるんだとか、綺麗な拝殿を拝めるのは来年かぁ…と思いつつ、ここまでの自転車旅を無事に乗り越えられたお礼と今年1年の健康を祈りました。
f:id:Gameslifeisff:20220412223352j:image秩父神社に来ると必ずやっている水みくじ、今年は中吉ながらもなかなかに良い事ばかり書かれた嬉しいものでした
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f:id:Gameslifeisff:20220412223425j:imageお守りの購入と共に自宅から持ち込んだ御朱印帳にも今年の御朱印を付けてもらいました…が、何だか今年は独特というか癖のある書体で驚き
f:id:Gameslifeisff:20220412223417j:image駅の方へと戻るその前にお腹が空いた、甘いものが食べたいと秩父神社すぐ側の和菓子屋さんに入り、スイートポテトとプリン、そして名物であるという地酒ケーキをお土産に買いました♪

トーク力のあるおば様にここまで自転車で来た事を話したらおまけの饅頭までくれました、ありがたやー(ノ_ _)ノ
f:id:Gameslifeisff:20220412223329j:image和菓子屋さんのすぐ側にある公園で枝垂れ桜を眺めながらいただきました


f:id:Gameslifeisff:20220412223333j:imageそして第2の目的は西武秩父駅すぐ側に新しく出来た「祭の湯」という温泉に入りに行くこと!ここは元々西武秩父駅すぐ側の商店街みたいなもので、土産物物産展やら食堂などがずらりと並んで居たのですが、祭の湯がある場所は元は少し殺風景な広場みたいなところでした。

何故かここに文房具屋さん(?)みたいなお店があったり、申し訳程度の子供向け筐体機が置いてある程度のものだったのですが、その寂れた商店街だった場所の広場付近で温泉の源泉が掘り起こされる事になり、商店街もろとも大幅リニューアル、そして6年前綺麗になった商店街と共に祭の湯が開業しました!

商店街自体はリニューアル後も利用はしていました。しかし祭の湯はこれまで一度も行った事がなかったので、どんな温泉施設になっているのかずっと気になっていて、利用できた事にはやっとか…!という思いが強く滲み出ていました(笑)
f:id:Gameslifeisff:20220412223336j:image2階廊下
f:id:Gameslifeisff:20220412223422j:imageラクゼーションルーム
f:id:Gameslifeisff:20220412223419j:image寝ころび処
f:id:Gameslifeisff:20220412223325j:image温泉むすめの秩父のキャラクター「秩父美祭(まつり)」

感想としてはとても素晴らしい温泉でした。

本物の温泉は露天の岩風呂のみでそれ以外は全て人工温泉になるのですが、ジェットバス、サウナと水風呂、寝ころび湯、つぼ湯と入浴施設での基本的なお風呂が充実しているのはもちろんですが、小規模な銭湯ではなかなか見られない高濃度人工炭酸泉美肌湯、そして何より岩風呂による天然温泉がとても気持ち良くて、まだ開業したばかりのこの時間は人もそれほどいなかったので凄くのびのびとお風呂に入れました!

オマケに外の露天には桜の木が植えてあって、僕が行ったこの時は桜が散り始めていたので、舞い散る花びらを眺めながらの花見温泉という状態になっており、最高のコンディションで温泉を楽しむ事が出来ました。惜しむらくは滞在時間の関係で温泉を楽しめる時間が1時間も無かった事でしょうか…次にくる時は絶対に電車で来て余裕を持って楽しもうと決意する事にしました。
f:id:Gameslifeisff:20220412223348j:imageそして待ちに待っていた食事の時間!今回は祭の湯の中にある食堂で名物のわらじカツ丼を食べる事に、副菜として味噌ポテトやしゃくし菜漬けとこれまた秩父名物の美味しいものを付けて注文、ずっとこれを待っていたんだと言わんばかりの豪勢な食事に今回も舌鼓を打ちました…!

2年振りに食べたわらじカツ…見た目の大きさに圧倒されそうですが、薄切りにした豚肉が味わいあっさりであっという間にペロリとたいらげました😋

しゃくし菜の濃厚な味付けに味噌ポテトのホクホク感も堪らない…!
f:id:Gameslifeisff:20220412223410j:image食後のデザートにほうじ茶プリンを頂く


f:id:Gameslifeisff:20220412223400j:image祭の湯のフードコート側入口に置かれた秩父美祭の等身大パネル、こっちは衣装がアイドル風なので館内の浴衣姿は祭の湯の利用者限定で見れるものだったみたいですね


f:id:Gameslifeisff:20220412223413j:image秩父神社の参拝に祭の湯での温泉と、西武秩父駅すぐ側でも十分に秩父を楽しむ事が出来た今回の自転車旅…滞在時間は3〜4時間ほどで本当はもっとここに居たかったのですが、帰り時間の関係で昼から出発しないと夕暮れ前の帰宅には間に合わないということもあり、名残惜しいですが帰ることにしました。

帰り道の工程写真は省きますがその後西武秩父駅を出発した僕は膝に気を使った帰り方(徒歩中心)で少しゆっくり目に帰ることとし、午後6時頃無事に帰宅出来ました!朝早い時間から出発してその日に帰って来るという超弾丸ツアーではありましたが、2年振りに訪れた秩父の空気感は確かに感じる事ができ、僕の中では圧倒的な充実感を持ってこの旅を楽しむ事が出来ました!

 

今回の自転車旅を終えて…

今回行った入間から秩父への自転車旅、片道50km、往復100kmの旅を終えた僕はまず第一にこう思いました。

 

秩父へは電車で行った方が圧倒的に良い」

 

元々山間部が多くて全体的な標高も高かった事から車かバイク持ちの人でないと行きにくかった秩父に唯一気軽に行くことが出来るのが西武秩父線の電車で、特急を利用しない鈍行でも1時間ちょっとで行く事ができる圧倒的な移動速度の速さ、片道440円で行く事ができる運賃の安さ等、自転車という人力で秩父へ行く事の苦労をその身で体感した僕は電車がある事の素晴らしさや有難みを感じることが出来ました

一昔前、西武鉄道の親会社であるアメリカ企業が十分な収益成果が見られないとして西武秩父線廃線にしようとした事が話題になりましたが、あれを廃線にするなんてとんでもない!と反発した地元住民や観光客の怒りがとても共感出来ましたね(笑)

それからいくら運動神経には自信がある人であっても普段からスポーツ自転車に乗って長距離移動をしている訳でもない素人が往復100kmを走ると膝が確実に死ぬという事は心がけておいたほうが方が良いです。ましてや今回乗った自転車が無駄に重いだけのマウンテンルック車でずっと平坦な道ではなく、途中登り坂が延々と続く事を考えた場合、素人が走れる限界は往復50kmまでが限度だと思います(個人の感想です)

ただ移動をする事自体の苦労や苦痛さはあっても、そこに至るまでの道のりで受けた自然溢れる風景に触れた事はとても有意義で素晴らしい時間ではありました。こういうのはやはり都会や片田舎にいては到底味わえない。たとえ何の目的がなかったとしてもそこにある自然に触れに行きたいと思える場所、それが秩父だと思いました。

 

今回の旅を経た事で僕はまた秩父に対して特別な思い入れを持つことができるようになりました。何度行っても飽きないどころか何回でも行きたい!そう思わせてくれるほど魅力に溢れている秩父…次に行く時はまた三峯神社まで登山をしに行きたいですね!

 

ここまで読んで下さりありがとうございました!

みなさんも良い旅を!

 

 

 

*1:2年前に三峯神社に行った時のブログ記事はタグ「旅日記」をタップしていただければ出てきますので良ければそちらも拝見していただけるとありがたいです🙏