ポッポ屋日記

日記的なブログにしたいです

FF7リメイク感想記事 スクエニの意地と本気を感じた全く新しいFINAL FANTASY VII

 

これを読む前に諸注意を

この記事はオリジナル版ファイナルファンタジー7(以下FF7)での核心を突くネタバレFF7リメイクのエンディングまでの内容に触れた重大なネタバレが含まれております。FF7リメイクをまだプレイしていない方、ネタバレに触れたくないという方は実際にプレイした時の感動や面白さを半減しかねないため、この記事を読まずにバックする事を強くオススメします。

 

逆にネタバレを踏んでも気にしない、大丈夫と言う方、既にFF7リメイクはクリア済みという方は以下から始まる記事をお読みいただいて大丈夫です。

 

それではどうぞ

 

f:id:Gameslifeisff:20200425211544j:image

 

クリア報告

新型コロナウイルスによるパンデミックが流行し、日本でもコロナ禍が渦巻き、非常事態宣言が出された事でより一層緊張感が漂う状態となっている中、4月10日に発売されたFF7リメイク

コロナが流行っているのに仕事を続けなければいけない事の葛藤によって心が疲弊して辟易となっていた僕にとって今月を乗り切る為には絶対に必要だとモチベーションの糧にしていたFF7リメイクを無事に購入し、プレイし始めてから2週間...

遂にFF7リメイクをクリアしました!

f:id:Gameslifeisff:20200425212902j:image

僕のプレイデータを一部公開しますと

・プレイ時間は62時間54分55秒

・パーティレベルは

  • クラウド レベル48
  • バレット レベル48
  • ティファ レベル49
  • エアリス レベル45(ぐらい?)

・武器は隠し武器かハードモード専用武器でも無い限りは恐らく全取得

・ノーマルで取れるスキルアップブックはエアリス以外恐らく全取得

・チャドリーからのバトルレポートは最後のバハムート戦以外のレポートを全て達成

と、ここまで色んな記録を残してのクリアと相成りました。特にレベルに関しては今作のFF7リメイクでは最大レベルは50までというレベルキャップが付いており最早カンスト寸前、プレイ時間も何でも屋として受けられるクエストをほぼ全部受け入れる寄り道をしたり、マテリア育成やレベル上げといったやり込み要素をしていたからこの時間となっており、早い人はもっと早くクリアしていましたね。

ファミ通を通してスクエニから発表された情報だとクリアまでに掛かる時間は人によりますが、だいたい30時間〜45時間ほど、1つの大作RPGとして考えるとボリュームが薄い様にも感じます。事実今作のFF7リメイクは何部作にも分かれて発売される分作方式となっており、今回発売されたFF7リメイクはミッドガル脱出までを描いた分作作品の1作目という事実が理由で買い控えを起こしている人も少なくはありません。やはりボリューム不足ではないか?という声もあって世間では大きく心配されていました。

しかし僕が実際にやってみて感じたのは

予想以上の進化を果たした映像美の極み

ミッドガルという巨大魔晄都市の中で住まう人々の生活模様の作り込みが半端なく

神羅という巨大組織に立ち向かうクラウド達の壮大な物語という従来のストーリーを辿るものでありながら、最後の最後に衝撃の展開で結末を迎えたある意味予想を大きく裏切るストーリーとなっていて、とても面白かった。スクエニスタッフが発売前のインタビュー動画でボリューム不足の心配はしなくても大丈夫とした宣言はその通りだったとも言えるし、オリジナル版FF7未プレイでも大丈夫という声もある意味その通りであり、逆にオリジナル版FF7をプレイした人程、終盤の展開からエンディングまでの流れに衝撃を覚える事は間違いないと断言出来る。

 

本来描きたかったであろうミッドガルに住む人々の暮らし

壱番魔晄炉爆破ミッションを終えて、初めて八番街に降り立った時に見えた光景は壱番魔晄炉の爆破によって甚大な被害を被った街に絶望する人々の悲惨な姿だった...

オリジナル版でも同様に八番街に脱出して七番街スラム行きの列車があるホームまで向かっていたのだが、当時のPSの容量の都合上、八番街で外に出歩いている人の数は数える程でしかなく、イマイチすぐ側にある壱番魔晄炉爆発の煽りを受けた被害都市である実感が湧かなかった。しかしリメイクでは爆発の影響を受けた街は凄惨な状態になり、街の人達から出てくる会話には破壊された街の中にいる人間一人一人の様子が描写されていて会話を聞くだけでも面白かった。

直接話しかけることは出来ないが、近付くと会話が発せられるモブ達...壊された街の様子を見て錯乱状態に陥るOL、会社通勤への悪影響を心配するサラリーマン、爆発のはずみにはぐれてしまった親子、誰がやったのか分からないながらも犯人に対して怒りと憤りを覚える老人、爆発被害を受けて倒れる女性とそれを救出しようと救命措置を施すレスキュー隊...など、生々しさすら感じる人々の反応がアバランチ*1としてテロを起こした事の甚大さをリアルに感じさせられた。

そういうモブの何気ない会話は訪れるスラムや街の至る所で発せられており、それぞれに生活模様を感じさせる会話の作り込みが凄かった。特に七番街スラムではスラムの中で唯一あるテレビのニュースを見てアバランチに憤慨をしていたり、スラム内のマーケットで買い物や食事を楽しむ様子などの日常的な会話はもちろん、歩いているクラウドに対する反応はクエストをクリアすると素っ気ない反応をしていた人がお礼を言うようになったり、街中で何でも屋の噂話がされる様になったりと、その時々での状況に応じてモブの会話内容が変化するのは新鮮で驚きだった。なので先へ進まなければならないのだがついつい会話を聞き入ってしまったりして先へ進むのに時間が掛かる事もしばしば、会話内容にはゲームではよくあるメタ的なフレーズや不自然な会話がなかったのでより一層ミッドガルでの生活模様というのがリアルに感じ取ることができた。

 

そのリアルさを感じさせた事の要因には現実に近いグラフィックの向上も理由のひとつとしてある。スラムでは廃材やゴミの山が数多くあり、錆び付いた鉄骨などは現実のそれと全く変わらない。六番街のウォールマーケット*2のネオンが光り輝く街の様子は都内の夜の繁華街を思わせるほどリアルで、特に油の染み付いた煙でベタベタになった小汚い店内でありながら味は絶対にうまいだろうと思わず思う大衆食堂と本物の居酒屋さながらの店内の様子が描かれた酔いどれはひとつひとつをくまなく見てほしいぐらいとてもよく出来ている。

終盤に突撃する事となる神羅ビルは全体的に黒を基調としたシックな造りになっており、エントランスから神羅社員が働くオフィススペースはもちろん、内部に併設されているカフェテリアやショールームに至るまで、まるで本当にどっかの大企業にありそうな見事なオフィスビルとなっていてとても超ブラック企業とは思えないほどの綺麗なビルだった。これで軍を保有しているのだからどこまで神羅というのは巨大な組織なのだろうか。

f:id:Gameslifeisff:20200426165643j:image

個人的にはトイレもかなりの見どころ、これは見事に立派なトイレだ。まるでTOTOである

 

今まで説明を聞いただけではプレート*3とプレートの下にあるスラムという二層構造である事を実感しにくかったオリジナル版だが、リメイクではカメラワークで上を見る事ができる。スラムから見上げる事で巨大なプレートが空を覆っており、神羅ビルから見えるプレート上の街の光が輝く景色は絶景そのもの。ロケーションの良さが伺える今回のFF7リメイクは特にミッドガル内のメカニカルな部分に力が入っているので工場マニアにもたまらない景色に期待をしても良いかもしれない。

 

新しく生まれ変わったバトルシステム

FF7リメイクでは近年世界的にアクションバトルが好まれる傾向にある事を考慮してオリジナル版のATB*4からバトルシステムをアクションバトルに変更された、もちろんだからといってATBが完全に撤廃されたわけではなく、コマンドを取る時に重要なATBゲージとしてその面影は残される事となった。

直感的な操作によってキャラクターを動かし、敵を攻撃したり、敵の攻撃をガードしたり、コマンドでサポートをしたりと今作のアクションバトルのシステムは最初は戸惑うものの、慣れさえすれば結構楽しく操作をすることが出来る。しかしそれでもアクションバトルが初めてだったり苦手という人にはコマンド操作のみに専念できるCLASSICモードというのがあるのでストーリーに完全専念したい人にはうってつけな補完となっている。*5

バトルの基本は敵を攻撃してBURSTゲージが貯まりやすいHEAT状態に持ち込んでBURSTゲージをMAXにしてバーストさせ、一気に攻撃を叩き込むのが主たる方法である。バースト状態になった時の敵は無防備になり、この時に強力なアビリティを使って敵を攻撃すれば一気に敵の体力を減らし倒す事が出来る。ボス戦では如何にバースト状態に持ち込めるかが勝利のカギにもなっている。

更にバーストさせやすいHEAT状態に持ち込む方法やBURSTゲージの貯まりやすさにも色んなパターンがあり、特定のアビリティ攻撃をする、特定の魔法を使う、敵の攻撃を弾いて仰け反らせる、敵の攻撃を避ける、など攻略法はそれぞれの敵に合ったものを理解して立ち回らなければいけない。幸いコマンドを選ぶ時には必ずウェイトモードに入るので焦らずゆっくりコマンド選びを熟考する事が出来る(それでも極めてゆっくりではあるが時間は進んでいるのでコマンドは早く選ぶ必要があるが)

ただ今作のFFのバトルは全体的に難しい

敵はすこぶる硬く、攻撃力も強いので無闇矢鱈に攻撃一方だとすぐに体力ゲージが大幅消耗してやられてしまう。ザコ敵も最初は普通に戦うだけでも勝てるのだが、物語も後半になってくるとだんだん工夫を凝らしてバーストさせたりしなければ倒すのは難しい。特にボス戦はバトル開始時と体力が減った時、残り僅かな時の3つのフェーズに分かれて戦い、後半になってくると強力な攻撃でこちらを殺しにかかって来るので上手く立ち回らなければすぐに死んでしまう。

個人的に特に苦戦した敵は体験版でプレイした初見ガードスコーピオン、エアバスター、ヘルハウス、エリゴル、ルーファウス神羅...などなど、どいつもこいつもスタン攻撃を仕掛けてきたり、単純に攻撃力が高かったり、無敵モードでガードしてきたり、隙がなくカウンターが手痛かったり...と、とにかくボス戦は緊迫感が走る戦いになっており、難しい面もあるが、攻略さえ出来れば気持ちの良いものなので面白かったりもする。しかも3段階のフェーズに変化するその演出上、テンションが爆上がりになることは間違いない。FFのバトルで何より楽しいのはやはりボス戦というのは本質的な面白さとして変わっていなかった

前作のFF15ではバトル中に動かせるキャラクターはDLCでの追加要素を除いてノクト1人のみに絞られており、他のパーティメンバーは動かせないシステムであったのだが、今回のFF7リメイクでは最大3人までのパーティメンバーの操作を切り替えながら戦う方式になっており、拘束攻撃を受けた時や敵から狙われた時などに上手く切り替えて立ち回る事で1人で戦う時よりも楽になる場面が大いにある。クラウドは斬撃、バレットは射撃、ティファは格闘術、エアリスは魔法攻撃...と、様々なタイプの違いがあり、それぞれに違ったメリットとデメリットがあるので、戦う敵とその場面に合わせて使うキャラを分けていけば楽しいバトルになる事は更に間違いない。特に僕はバースト状態になった敵にブレイブモードのクラウドで強撃を繰り出し、最後にインフィニットエンドで強烈な一撃を叩き込み無双するのが大好きである。

 

FF7リメイクの世界観を味わい尽くす「対 神羅」「対 セフィロス」のストーリー

進化したグラフィックにFF7リメイクの世界観をより深く感じさせるために作り込まれたミッドガルという巨大都市、そしてそんなFF7最大の魅力と言っても過言ではないのがストーリーである。

序盤の壱番魔晄炉爆発ミッションに始まり、反神羅を掲げるアバランチ達の活動に仕事として手を貸していくクラウド、それが巡り巡ってエアリスという1人の女性を巻き込み、最終的には神羅の本拠地に攻め込む事になる訳だが、今回のFF7リメイクでは一部の設定改変や新キャラクターとの絡みを盛り込んだ新規ストーリーも合間合間に導入されており、良く言えばよりとことんミッドガルの中での世界を深く描き込んでおり、悪く言えばオリジナル版では僅か数分で進むストーリーに後付けのストーリーを入れて水増しをしているとも言える

どっちの意味で捉えて評価するかはプレイしたその人次第になるが、僕は前者と捉えており、オリジナル版では数時間プレイして終わりでしか無かったミッドガルの世界観というものをここまで広げに広げてこねくり回したものがここまで面白くなっているとは思いもしなかった。ミッドガルという都市自体がFF7の世界の中で敵国ウータイとの戦争をして覇権を握る程の巨大都市である事を何となくで分かってはいるつもりであったが、ミッドガル脱出までという傍から見たらどうしても付きまとってしまうマイナスイメージを払拭するほどより濃密なストーリーになっていると僕は感じる事が出来た。

クラウド達と敵対する神羅の幹部の面々は1名を除き相変わらず変人集団の集まりでドス黒さに磨きがかかっているのはお変わりなく、特に宝条は化学バカを超えたマッドサイエンティスト振りは声優さんの力もあってか予想以上のイカれ具合に仕上がっており、今はまだぶちのめす事が出来なかったが今後のストーリーで叩きのめせる事を考えたら楽しみでしかない。一番相対する事になるハイデッカーはただクラウド達を叩きのめす為に躍起になるだけでなく、ミッドガル市民からのアバランチに対するヘイトを集めるための印象操作までしようとする狡猾な知恵まで身につけていたのには驚きだった。ただのガハハ野郎では終わらない闇深さを持ち合わせるようになったのはヒールとして最高に良かった。

 

予想外だったのはセフィロスの方だった。

オリジナル版では神羅ビルの屋上階でプレジデント神羅が刺殺されている場面を目撃して逃げ出そうとするパルマーから初めてセフィロスの存在が明かされていたのだが、今回はなんと爆破ミッション終了直後の八番街でいきなり登場してきていた。あまりにも早い登場にクラウドほどでは無いが僕も当初混乱をしていた。ただオリジナル版を元にしているのであればあそこで出くわしたセフィロスジェノバ*6セフィロスに擬態して現れた姿なのか、はたまたセフィロスと遭遇した時にノイズが走り頭痛をしていた様子とクラウドだけにしか見えていなかった所から見てクラウドの体内にあるジェノバ細胞*7セフィロスの幻影を見せているのでは?と睨んでいた。実際セフィロスの姿はクラウドにしか見えておらず、周りからはクラウドが突然怯え始めているようにしか見えていない。

結局あれがジェノバだったのか、ただの幻影だったのかは分からないまま、しかしそこに現れたセフィロスは必ずクラウドを自らの手中に誘い惑わしてきている。クラウドにとってはトラウマで悪夢の塊でしかないセフィロスの前ではクラウドは普段のクールなその姿からは逸脱しており、恐怖に駆られて動いている。それがある意味本当のクラウドの姿とも言えており、特に神羅ビル内の鑼牟(ドラム)で初めてエアリス達の前でも視認できる形でセフィロスがその姿を表した時のクラウドのリアクションは目を見張るものがある。神羅以上の脅威となる存在になるセフィロスはこれからもクラウド達の前に現れては翻弄し着実にその世界に危機を及ぼす事となるであろう、目的というものが全く明かされないままセフィロスはこれからもクラウド達の前に現れては恐怖を与えてくる事だろう...

 

フィーラーという新たなる存在

 

僕はこのFF7リメイクという作品はオリジナル版のFF7を元に新規エピソードや追加要素を入れ込みながら現行グラフィックで本質となるストーリーをなぞる形で展開される作品...

 

...だとばかり思っていた

 

しかしそれは最後の最後に予想を大きく超える形での存在であると最後までプレイした時に思い知らされる事となった

 

初めて遭遇するのは八番街でエアリスと初めて出会った時、色々と感慨深い出会いのシーンの最中に突然そいつは現れ、エアリスに襲いかかろうとしていた。最初はそれだけで終わっていた存在だったのだが、明確に大きくその存在が出されたのはクラウドが一番魔晄炉爆破ミッションの仕事を終えてアバランチとの契約を打ち切って旅立とうと眠りに就いた翌日の朝の事だった。

何と七番街スラムの街中にフィーラーが大量に押し寄せアバランチたちに襲いかかっていたのだった。

正体不明の全く謎の存在である彼らは襲ってきたかと思えば、タークス レノとのバトルを終えた後、クラウドとエアリスを乗せて教会の奥に押し入り、逃走を促していた。

襲う事もあれば助けてくれたりもする不可解な行動を繰り返すフィーラー達、実はその正体は星の運命の番人であり、この星の生誕から滅びまでの流れと運命を司っている存在とされている。フィーラー達はそんな運命の流れを変える行動をしようとする者、運命が変わろうとしている者の前に姿を現し、妨害をしたり助けてくれたりもする。つまりフィーラー達は確約された運命の流れの変化を是正する使命を持って行動しており、その流れを変えようとするイレギュラーな存在に対しては容赦なく襲い掛かる習性がある。

それはどういう流れなのかと言うと実はオリジナル版FF7の物語の流れそのものであり、これまで進められてきた物語とクラウド達がしてきた行動の全てはフィーラーの定められた運命に沿って動いていた事になる。思えばフィーラーが現れた場面は全てオリジナル版FF7の物語からは逸脱した展開になろうとしていた場面で現れており

  • 七番街スラムでジェシーに怪我を負わせる(本来の物語では伍番魔晄炉爆破作戦にクラウドが参加していた為、参加せずクラウドが旅立ってしまうと物語が変わるから)
  • 伍番街スラムの教会でクラウドとエアリスに逃走を促す(レノとのバトル後クラウドは追い込まれたレノにトドメをさそうとしていた為ここでレノが倒されてしまうと物語が破綻するから)
  • クラウドの秘密を暴露しようとした宝条に襲撃(クラウドの真実をクラウド自身が向き合う場面はまだそこではないから)
  • セフィロスに正宗で刺されたバレットが無傷で生存(バレットはオリジナル版本編で死ぬ事は無いのでバレットが死ぬのは物語が破綻するから)

と、オリジナル版本編の流れをこれでもかと守ろうとしているのが見て取れる。*8物語の最終盤でセフィロスクラウドに最後の戦いを挑みに誘った時、引き留めようとするフィーラーの渦を切り裂いてフィーラーの紡ぐ別の次元の世界に入っていった。クラウド達がセフィロスと戦う前に現れたのはフィーラーの集合体であり、このフィーラーを倒すという事は即ちオリジナル版本編の流れの全てを放棄する事になり、運命を変える事となる。フィーラーを倒した後の物語はは白紙となっておりその先の物語がどうなるのかは全くの不明、だがエンディングではフィーラーが倒されたことによってありとあらゆる周りの運命が変わった

 

何とオリジナル版FF7本編ではプレート支柱で亡くなったはずのビッグスが生存しており、ジェシーも生存が示唆されている*9

更に過去の運命としてミッドガルを目前にして神羅軍との戦いで敗れて絶命したはずのザックス*10は最後の神羅軍との戦いにまさかの勝利クラウドを引き連れミッドガルに向かう様子を見せていた*11

 

それによって今後発売されるであろうFF7リメイクの物語はオリジナル版FF7の流れの系譜を受け継ぎながらも違うポイントが現れるのか、或いはオリジナル版の物語の運命とは決別し、それまでとは全く違う物語を紡ぐ可能性も大いに示唆された事となる。

ここら辺がオリジナル版をプレイしていた自分にとっては驚愕の展開になっており、初めてそのエンディングを見た時は思わず空いた口が塞がらなかった。「そうか...今のスクエニスタッフはFF7リメイクをこういう方向性で物語を打ち出すことにしたのか...!」と、これからの物語が楽しみになった。

 

こうして終わったFF7リメイクの本編、物語の構成上一本道で展開された今作ではあったが、それでも十分すぎるほどにFF7リメイクの物語を現行の最新グラフィックで楽しむ事ができ、体験ができたというのは長年FFをしていた自分の身としては凄く感慨深いものだった。分作である事の悪い先入観から買い控えを起こさせてしまっているのが唯一にして最大の汚点でもあるが、実際にやってみなければ分からない豪華なFF7体験があるのは確実で僕自身としては本当に面白い物語だった。

 

今後僕はこのFF7リメイクを最後の最後まで追い続けるつもりでPS4と本編を買った。その後何作品にまで続くのかが分からない今作のリメイクではあるが、1人のFFファンの端くれとして1つ言わせてもらえるのならば、どうかこのFF7リメイクの発売を切っ掛けにFINAL FANTASYというゲームのブランドが復活し盛り上がって欲しいと願うばかりである...!

 

長くなってしまいましたが、感想記事をお届けしました。

まだまだやり込み要素はあるみたいなので最後の最後まで楽しみつくそうかと思います!

 

 

 

*1:バレットをリーダーとしてビッグス、ウェッジ、ジェシーのメンバーで構成された反神羅を掲げた所謂テロリスト、オリジナル版ではメンバーが他にいなかった為どこか個人グループでの小規模感しか感じられなかったが、今作のリメイクでは神羅を脅かすほどの巨大組織となっており、バレット達は本家から危険因子扱いされて追い出された分派という事になっている

*2:スラムのドン、ドン・コルネオが牛耳る壁に囲まれたスラム一の繁華街、仕事に疲れたサラリーマンが飲みに行ったり 癒しを求めて遊びに行く人は数多い、しかし裏では借金取りが恐喝や恫喝をしていたり犯罪まがいの行為が横行するアウトローの巣窟でもある。特に女性が1人で遊びに行くのは色んな意味で危険であり、"蜜蜂の館"はFFファンの間では語り草になるほど有名な場所

*3:スラムを覆う円盤状に8等分された超巨大な鉄塊状の天井のようなもので、この上に道路や街、住宅街などが建設されている。プレートの下には本来の地面があるが、神羅が魔晄を吸い上げている事で土地は枯れ果て、とても住める状態とは言えないほど環境が悪く、プレートの下はスラムと呼ばれている。プレートに住む人とスラムに住む人とでは貧困格差が起きており、プレート住まいの人の中にはスラムの人を見下している人もおり、プレートに住む人が大抵上流階級である神羅関係者である事が多い事からバレットからは腐ったピザと称されている。余談だがそんなミッドガルには市長がおり、市長の名はドミノ、ドミノのサポートをする秘書の名もハットである

*4:アクティブタイムバトルの略、敵と味方の行動時間がバトル中同時に進む事によってリアルタイムなバトルを展開するFF4〜FF9までの間に定着したFFならではのバトルシステム、これまで当たり前だったドラクエのターン制から逸脱し、FFらしいシステムとして差別化がされた、実はATBのシステム特許をスクウェアが取得していたりする

*5:ちなみに開発中のバトルシステムを最初に発表した当初は完全にアクションバトルのみの対応となっていたのだが、発表当初多くのユーザーから「難しそう」「上手くできるか自信が無い」と言った声が相次ぎ、FF7リメイクでFFを久しぶりにやる人、復帰する人の事に配慮してCLASSICモードの追加導入が決定された旨をスタッフインタビューで語られている

*6:宇宙から隕石に乗って飛来した地球外生命体、その正体は醜悪たる容姿をしているが、類まれなる擬態能力を有しており、その力でかつて星との交流を果たしていたセトラの一族を滅ぼしかけた事もあった。だが最後の最後にセトラの起死回生の力によって封印される。ジェノバのパーツはそれぞれ擬態化する事で独立して動く事ができ、また母体への帰省本能が強い。そのジェノバ神羅に所属するとある博士が発見した事を切っ掛けに悲劇を生み出す切っ掛けになったのは言うまでもない...

*7:ジェノバの遺伝子情報が入った物で人間の体内に注入し、魔晄を浴びる事によって身体能力が飛躍的に向上し、セフィロスに近い強い戦士ソルジャーが生み出される礎を宝条が築いている。しかしジェノバ細胞には精神侵食のリスクがあり、余程の力強い意志を持つ者でなければ精神をジェノバに支配され廃人化、もしくはモンスター化してしまう。クラウドの場合はモンスター化することは無く、一度再起不能になるまで精神崩壊してしまっていたが、ソルジャー並の身体能力にまで向上した事も相成り、親友のザックスのソルジャー時代の記憶がクラウドの記憶としてジェノバ細胞に記憶改竄され、人格形成にまで影響を及ぼしてしまっている。

*8:尚、これでもかとオリジナル版本編の流れを変えさせずに守ろうとしていた点からネット上でフィーラーは原作厨と呼ばれている

*9:ウェッジは神羅ビル内にてフィーラーに襲われてしまったが彼もまた生きていると信じたい

*10:ザックス・フェア、一流のソルジャークラス1stであり、クラウド大親友であり、エアリスの恋人でもあった。FF7本編開始前にニブルヘイム事件を経てクラウドと共に宝条の実験台にされ、命からがら脱出を果たし、廃人化したクラウドと共にミッドガルへ逃走をしていた。実はクラウドに何でも屋の仕事を提案したのも彼。しかしミッドガルへ到着目前の際、オリジナル版FF7本編では神羅兵に射殺される。クライシスコアファイナルファンタジー7では神羅軍の大軍に孤軍奮闘したが破れ、アンジールから授かったバスターソードに自身の想いをのせ、クラウドに託して絶命。しかし実は自分はCCFF7を今まで1度もプレイしたことがなく、プレイする機会も全くなかった為彼の事をあまり知らないので申し訳ない部分がある

*11:しかしオリジナル版FF7本編では最後の最後に後ろから射殺されているので本当に彼が生存を果たしたのかどうかは確証が持てず、全くの不明このエンディングについてはファンの間でも議論が交わされている