ポッポ屋日記

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FF7リメイクインターグレード感想記事 リメイク2に向けた布石を与えた完全進化作

 

これを読む前に諸注意を

この記事はファイナルファンタジー7リメイクインターグレード(以下FF7RINT)の追加DLC「Episode INTERmission」の物語の核心に触れるネタバレも含まれた記事となっています。FF7RINTのサイドストーリーDLCをまだプレイしていない方、ネタバレに触れたくないという方は実際にプレイした時の感動や面白さを半減しかねないため、この記事を読まずにバックする事を強くオススメします。

 

逆にネタバレを踏んでも気にしない、大丈夫と言う方、既にFF7RINTのDLCはクリア済みという方は以下から始まる記事をお読みいただいて大丈夫です。

 

それではどうぞ

 

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クリア報告

6月10日にPS5で発売されたFF7RINT、PS4版からPS5版にハードが移った事で表現出来た4K解像度での新たなテクスチャ風景やライティングの強化、フォグエフェクトの追加等、表現における様々な進化をした上にフレームレート60fpsの実現や、爆速ロード時間等のPS5だからこそ出来た事も含めてFF7RINTはPS4版から大きな進化を果たすことが出来た。その事については過去の記事でも楽しみな要素として詳しく書いているので未読の人には是非読んでもらいたいです。↓

https://majihato.hatenadiary.com/entry/2021/03/04/FINAL_FANTASY_VII_REMAKE_INTERGRADE%E3%81%8C%E5%87%BA%E3%82%8B%E5%96%9C%E3%81%B3%E3%82%92%E7%99%BA%E4%BF%A1%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%AE%E8%A9%B1

 

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f:id:Gameslifeisff:20210711102627j:imageちなみに僕はPS4版を所持していたので100円によるアップグレードとユフィのDLC購入だけで安くゲームを手に入れる事も可能だったものの、敢えてパッケージ購入によるフルプライスで買う選択をした。理由はWiFi通信環境の貧弱さによる本編ダウンロード購入の難しさと実物を手に取ってみたかったからという理由でスクエニe-storeで購入をした。こうして並べてみるとPS4の象徴であるとPS5の象徴である白の対比が面白く、白の方がスタイリッシュで美しい感じが見受けられた。何気にこれが人生で初めて購入したPS5ソフトという事にもなる。

 

そんなこんなでFF7RINTのDLCインターミッションは全てクリアしました。今回は残念ながら初回クリア時のクリアデータをスクショすることが出来なかったものの、発売から1ヶ月も経たないうちにハードモードの攻略やスキルアップブック集めなどを経てユフィとソノン、2人のレベルはMAX50、武器成長も最大まで進化させました。

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f:id:Gameslifeisff:20210711100948j:imageプレイログ記録も全てコンプリート、残念だったのはPS4版では全てのログをコンプリートすると王冠が着いていたのにFF7RINTでは王冠が付かなくなった事に寂しさを覚えたぐらい

概要を言うとこの物語はクラウド達が対 神羅を相手にミッドガル内で戦っている最中、神羅への復讐の意味も含めて究極マテリアを求めたユフィがミッドガルにやって来ていたという物語。本編中クラウド達がユフィと会う事は一切無かったが、それはニアミスをしていたからという理由で本編とは切り離された独自性のある物語となっている。

 

DLCで描かれるユフィの可愛さとソノンの心強さ

ユフィはオリジナル版FF7ではミッドガル脱出後のフィールドで現れるウータイ出身のシノビ、それと同時にマテリアハンターでもあるユフィはまだ見ぬマテリアを求めて世界方々を流浪しながら旅をしている。そんな中でクラウド達とはバトルで倒された後に会話の流れによって仲間にする事が出来る隠しキャラクターとして存在している。そんなユフィが今後のリメイクでクラウド達とどういう形で出会っていくのかが楽しみだが、その前にユフィは既にミッドガルの地に降り立っていた...最初は驚きだったが、オリジナル版でもミッドガルから1番近い森でユフィとエンカウントする事も出来る事からユフィがミッドガルに潜入していたとしてもおかしくは無いという事で直ぐに状況を飲み込むことが出来た。

f:id:Gameslifeisff:20210711110603j:imageユフィはまだ16歳という現実の世界で考えれば高校一年生の女子高生であり、故に言動が幼く子供っぽい一面も多々見受けられる。しかし逆に言えばそれ程までに純粋無垢という事でもあり、また故郷のウータイが神羅との戦争をしていたという因果の事もあってシノビとしての戦闘技術や故郷を思う心持ちの強さもあり、16歳とは思えぬ程肝の座った少女でもある。

プライドが高いのかバカにされる事を嫌っていて、すぐにムキになるし、おだてて褒められると逆にデレデレする、そういう面を見るとやはりまだ子供だなと思うと同時にそこがまた大人な側面を持つティファやエアリスとは違う可愛さを持っており、好きなヒロインはユフィ派という人は歓喜するシーンばかりである(笑)

そんなユフィは戦闘の面においてはユフィ1人しか操作できないという事もあってか万能型の戦闘スタイルを持っている。手裏剣による近距離から遠距離への攻撃にも長けている上に、物理が効かなければ忍術による魔法攻撃もできる。しかも忍術はアビリティの「忍術変化」によって4属性に対応しており、ユフィに攻撃魔法マテリアは要らない程めちゃくちゃ強い。f:id:Gameslifeisff:20210711112311j:image
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f:id:Gameslifeisff:20210711112316j:image炎、冷気、雷、風と4属性の忍術変化によってどんな敵にも応対できるユフィの万能さ加減は半端ないものがある。オマケに発動後の技の威力が上昇する攻撃技の「風林火山」や通常は敵の引き寄せ、手裏剣を投げた後に発動すると高威力の「つむじかぜ」によるアビリティ攻撃も強力

オマケにユフィは敵の攻撃が当たる直前にガードをするとジャストガードが発生して全ての攻撃を無効化できるDLCストーリーはユフィ1人しか操作できない事に対する救済措置とも取れるこの要素、使いこなせば無傷で勝てるほどとても便利なものだが、強過ぎるが故に続編のリメイクで正式に仲間になる際にはアクセサリー「神々の黄昏」*1と共に封印されてそうなゲームシステムの1つでもある。またユフィ自身が1人でも十分に戦えるほど強過ぎるのでやはり正式加入時には弱体化されてそうな気がする。

 

一方、ユフィの相棒となるソノン・クサカベはユフィと同じウータイ出身のシノビ、ユフィの父ゴドーによる師事を受けており、棍による棒術に長けた力溢れるキャラとなっているf:id:Gameslifeisff:20210711113805j:image
f:id:Gameslifeisff:20210711113809j:image温和で冷静沈着、頭が回らないユフィのサポート役にも徹しており、年上ながらもユフィの事を先輩と慕うナイスガイ、時にはユフィの猪突猛進さに呆れることもあるがユフィの事を最後まで支えようとするその気概の持ちようは素晴らしいものがある。しかし実は彼、実の妹のメルフィを神羅の作る兵器によって殺された事からユフィ以上に神羅に対する復讐心を燃やしており、ユフィの事を最後まで献身的に支える最大の理由が「ユフィの姿と立ち振る舞い方がメルフィにそっくりだから」という単純ながらも意外な理由としてストーリーをやっていくうちにそれが判明する。

そんなソノンはバトル面に於いては徹底的にユフィをサポートする点と連携力の強さが如実に現れている。戦闘中にL2ボタンを押すとソノンとの連携モードに入る事が出来、連携による通常攻撃はHEATゲージが溜まりやすくなっている。更にユフィとソノン双方のATBゲージを1本消費して発動する「連携・風林火山」や「連携・つむじかぜ」は高威力orBURST時のダメージ倍率増加ととても強力

連携・風林火山

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f:id:Gameslifeisff:20210711120223j:image連携・つむじかぜ
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f:id:Gameslifeisff:20210711120241j:image更にソノンはユフィが戦闘不能になると「転生の術」を使って自らの命と引替えに自動的にユフィにアレイズの効果を掛ける。オリジナル版で言う所のファイナルアタックを持っている事になる。転生の術は復活したユフィがソノンを復活させれば再び発動するのでソノンが生きている限りはユフィが死んでゲームオーバーになることは無い。徹底的なまでのサポート力の強さがこういう形で現れるというのはかなり斬新でプレイしててもとても楽しい戦闘になっていた。

 

物語は全2チャプター構成となっていて、チャプター1がコンドルフォートやかめ道楽と言った寄り道要素を楽しみつつ神羅ビルに潜入するための準備を整える章、チャプター2が神羅ビルの中で暗躍する闇に立ち向かうシリアスな章となっており、チャプター数だけで考えれば短いものの、その内容は濃密な程のボリュームがあって十分に楽しめた。

これからその一つ一つを解説して行けたらと思う

 

懐かしさと新しい要素を盛り込んだクラウドが居ない七番街スラム

チャプター1のメイン舞台は七番街スラムと言っても良いだろう。ユフィの目的は究極マテリアの奪取、その為ミッドガルを拠点として活動するアバランチとの協力をするのがストーリーとなっている。しかしユフィと協力するのはバレット達が活動する分派のアバランチではなく、平和的活動によって神羅からミッドガルを取り戻そうと活動する本家アバランチであり、そこで登場した新顔のジージェ、ポルコ、ビリー・ボー、ナヨと個性的なメンバーによって構成されている。メインのストーリーとしては神羅ビルに潜入するための偽造IDを取得するのが目的となっているが、それよりも充実しているのは数々の寄り道要素だろう。主たるものはこの3つ

  • コンドルフォート
  • かめ道楽のチラシ探し
  • ラムウとのバトルシミュレーション

コンドルフォートはオリジナル版ではコンドルフォートという同名の地名があり、そこに住まう住民がコンドルの卵を狙って襲ってくる神羅兵達からコンドルを守る為に防衛戦を広げるという設定的にも重く、多額のギルも掛かるミニゲームとなっているのだが、リメイクではミッドガル市民の間で流行っているボードゲームとなっているらしく、ユフィはマテリアを巡ってコンドルチャンプと戦う為にコンドルフォートに勤しむという事になっている。

f:id:Gameslifeisff:20210711125656j:image内容としてはほぼタワーディフェンスとなっている。手持ちのボードを設定してATBコストに見合ったユニットを選ぶ、両陣営共にメインベースとサブベースを持っており、メインベースを撃破するか、制限時間が終了した時にメインとサブ合わせたコンドルの数が相手より多かったら勝ちというルールになっている。
f:id:Gameslifeisff:20210711125652j:image↑メインコンドルとサブコンドル
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f:id:Gameslifeisff:20210711125646j:imageこのゲーム結構奥が深い作りになっていてとても良く楽しめた。ユニット相性はアタッカーディフェンダーシューターの三すくみに分かれており、相手が出そうとしているユニットに合わせてこちらもユニットを変えるのだが、単純にコストの高いユニットだけをバンバン配置すれば良いのか?と言われれば決してそうではなく、ボード毎に決まったATBゲージコストの溜まり具合速度やボード毎に決まっている魔法をチェックしたり、低コストと高コストのユニットをどう組みあわせて戦術を練るのかが勝利の鍵となっており、時には強引に押し進めて攻める事も大事、戦略を練らないと勝てないのは上位のプレイヤーと戦う度にはっきりとそれを感じられるようになっていてとても頭を悩ませた。

ちなみにこのコンドルフォート、プレイヤーは何とFF7R本編で登場した懐かしキャラばかりとなっており、神羅課長、ジョニー、キリエ・カナン、果てはローチェまで出てくるという豪華仕様(笑)

f:id:Gameslifeisff:20210711130959j:imageどうやら行方不明になったマイフレンドを探してオフでここに来たらしいがそのうるささは相変わらずである(笑)

最後の最後までプレイしたのだが特に最後に挑むコンドルチャンプは本当に鬼畜なほど難しく、何度も打ち負かされた。ユニットを配置する位置やタイミングが完璧であり、ノーマルでもハードでもゴリ押しで勝ったようなものである。

 

かめ道楽はオリジナル版ではウータイに本店を構える居酒屋となっており、世界各地に散らばるかめ道楽のポスターを6枚見つけると豪華景品をプレゼントというものになっているのだが、FF7RINTではスラム中に貼られているチラシを見つける事で豪華景品が貰えるものになっている。そこにはかめおじさんという人物がおり、日夜かめ道楽の宣伝をしているらしいのだが、そのかめおじさんのお姿がこれ

f:id:Gameslifeisff:20210711132118j:imageなかなかに強烈な姿となっているのではないだろうか?(笑)甲羅を背負って前掛けを着ながらプラカードを持って歌い踊る姿は確かによく目立ち、印象に残る(笑)
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f:id:Gameslifeisff:20210711132113j:imageここでやるチラシ集めはウータイの事を良く思わないスラム市民によって隠されてしまった事を理由に発生するのだが、その一つ一つが妙に凝っており、チラシのクオリティもさることながらそのチラシが近くなると、かめ道楽に関する様々な歌が流れている。
f:id:Gameslifeisff:20210711132129j:imageいかにも軽快な飲み屋という印象が強いかめ道楽のチラシ、他にも様々なバージョンがある

ポップからハードロック、テクノ的な歌まであり、FF7RINTのサントラではディスク3の半分以上がかめ道楽の歌になっているほど充実しており、真面目にふざけたかめ道楽の要素を見るとFF7Rスタッフにとってかめ道楽は開発中の癒し的な要素になってたんだろうなぁというのが伺い知れる(笑)

しかもこのかめ道楽のチラシ...チラシを見つけるとDualSenseのスピーカーから「かめファンファーレ」が流れるという無駄に豪華な演出となっている(笑)

 

DLCストーリーでは満を持して雷帝ラムウと戦って召喚獣として仲間にする事が出来る。本編ではチョコボモーグリ、イフリート、シヴァと序盤でお世話になる召喚獣まで出てきていたにも関わらずラムウが不在だった事で何故だ...!となっていたのだが、まさかこういう形でラムウが出てくるとは思いもしなかった。しかもそのお姿はFF15の時と同じく威厳を保った最高にシビれるお爺ちゃんとなっており、召喚獣としても普通に強力、初見で戦う時はかなり強かったがソノンとの連携もして初めて勝てる最初の壁でもあるだろう。

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f:id:Gameslifeisff:20210711134405j:imageラムウの周辺を攻撃するシャインスパークはとても強力

 

先述した通り、チャプター1は神羅ビルに潜入するための準備を整えるために動く章となっているのだが、そこではクラウドが帰ってこない事を心配するジェシーたちが登場したり、バレットが気にも留めなかったコルネオの存在が気になったティファが独自に動きだした事を示唆していたりと何気にクラウドが伍番街スラムでエアリスと同行している間の出来事が同時進行で発生している。

特にティファがコルネオと接触するために裏で動いた事はサイドストーリーチャプターとして実現したかったけどボツになったとスタッフがマテリアルアルティマニアで語っていた事で、それがユフィのサイドストーリーとして多少なりとも実現したのは溜飲が下がるものがあった事だろう。この章ではそんなユフィとソノンが協力しながら神羅打倒を目指す軽快なストーリーとなっている。

 

コンピレーション作品との繋がりがより強調されたヴァイスとネロの存在

チャプター2は偽造IDを調達できた事によっていよいよユフィとソノンが神羅ビルに潜入する話になっているのだが、ここはかなりのシリアスな章となっており、神羅の魔の手が襲ってくると同時に神羅の闇を描いた章ともなっている。

ユフィ達が潜入するのは神羅ビルの地下にあるマテリア製造フロアに入るのだが、その更に地下奥深くには何とダージュオブケロベロスFF7(以下DCFF7)に登場したディープグラウンド*2が存在するのだ。

神羅の兵器を管理するスカーレットがユフィ達を撃退する為の兵器として封印されていたネロを解放したシーンによってディープグラウンドの存在とヴァイスとネロがFF7R本編当時はまだ神羅の管理下に置かれていたというのが判明した。

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f:id:Gameslifeisff:20210711143056j:image封印からの解放によって久しぶりに邂逅するヴァイスとネロ

FF7リメイクは本編当時からかつてのコンピレーション作品との繋がりや一体化を示唆するシーンが描写されていた。ディープグラウンドはミッドガルの地下深くにしか存在せず、クラウド達がヴァイスとネロに接触する機会は無いと思っていたのだがまさかこういう形でこの2人がガッツリ登場するとは思いもしなかった。ユフィはDCFF7でヴィンセントと共に登場して活躍していた事からユフィを主人公としたこのDLCを出すとなった時にこの2人の存在の話が出てきたのだろう。ファンにとってはまさに感涙ものの2人である。

神羅ビルの地下を進むチャプター2ではスカーレットが管理している兵器が多く現れるという事でバトルが続く章にもなっている。ユフィ達の目的だった究極マテリアは開発中であるという事で存在がせず、7番プレートを落とすという神羅の計画を聞かされ脱出を図ろうとするが最後に立ちはだかるネロと戦わねばならなくなるというストーリーとなっている。

f:id:Gameslifeisff:20210711143051j:image道中には神羅バトルシミュレーターの最高難易度で戦うプラウドクラッド零号機が管理されている。


f:id:Gameslifeisff:20210711143042j:imageサイドストーリー最後のボスとなっているネロは「漆黒の闇ネロ」という名を持つツヴィエートの1人、自身が発する闇によってDGソルジャーや研究員達を狂乱させる姿は恐ろしいものがある。しかし正直な事を言うとネロは弱かった。攻撃動作がパターン化されており、回避も容易にできるので隙が生まれ、攻めることができる。最後のボスだけに体力は無駄に高いがここまで来たユフィとソノンが強過ぎたのか上手く立ち回ればピンチになる場面がほとんど無い。寧ろ道中のDGソルジャーとの戦いが油断をすると危ないほど強いので、ネロの弱さは例えリメイクになったとしても健在だった。

逆に強かったのはヴァイスの方で、ヴァイスについては後述するが神羅バトルシミュレーターで戦った時のヴァイスは1対3という断然不利な状況であるにも関わらず、何度も打ち負かされる程に強かった...

そんな訳でネロに打ち勝ったユフィ達は神羅ビル脱出をするのだが.....エンディングの冒頭でユフィが膝をつき、大泣きしたあのシーンの意味を知ったあの時、とても切ない気持ちにさせられた。ユフィはその後どんな思いで旅を続けていたのだろうかと思うと胸に来るものがある。

 

FF7Rのエンディングの先を少しだけ描いたエンディング

ここからは重大なネタバレになるが、サイドストーリーのエンディングではミッドガルを脱出したクラウド達のその後が少しだけ描かれている。ミッドガルから一番近い街のカームに向かう事は一緒だったがオリジナル版では全員でぞろぞろ行くと目立つという理由から別行動をしていたメンバーたちが全員揃って歩いている。バレットがリーダーを名乗るのはオリジナル版と相変わらずだが、オリジナル版ではワールドマップとなっていたミッドガルの外の世界の規模があまりにも広大だった。それこそFF15の時みたいに車がないとキツくないか!?と思うレベルの広大さで、ムービーだからとはいえ、続編でこのフィールドマップというものがどうなってしまうのか逆にワクワクさせられて仕方がなかった。

クラウド達は丸一日かけて歩いてカームまで向かおうとしたが当然そんな事ができる訳もなく、ヒッチハイクをする事になるのだが(そこでヒッチハイクのポージングの練習をするティファとエアリスが可愛かった)そこに現れたのは何とチョコボファームを運営しているグリン!ミッドガルからの帰りだったのかは分からないが何とかカームまで送り届けて貰えたクラウド達のシーンは色々と面白かった、主にバレットが(笑)

こうしてミッドガルの外の世界の人達が出てくるという意味でも続編がどういうストーリー展開になるのかが本当に楽しみで仕方がなかった。

一方...物語が進んでいたのはどうやらクラウド達だけではないらしく、クラウド達が運命の番人を倒した事で死の運命を免れたザックスにも物語の変化が訪れていた...

その最後はかなりの匂わせであり、続編のリメイク2に向けた布石であるだろうということがとてもよく分かった。そもそもこのFF7リメイクという作品自体がオリジナル版の流れを汲むものではない方向性を示しているので、続編が一体どんな物語になるのかが予測不可能であり、ミッドガルを抜けた後の壮大な物語をついつい期待してしまう。そんな期待感を抱く事が出来るとても良いDLCストーリーだった

 

ヴァイスが本当に強い理由

ヴァイスはDLCストーリークリア後に本編の神羅バトルシミュレーターで戦う事が出来る仮想空間上の存在、本物はディープグラウンドの奥深くに幽閉されているので戦う事が出来ず、データとして仮想空間上に現れたものなのだが、それでもその強さは無類の強さを誇っており、FF7R本編の全ての要素をクリアしたと豪語する人の心をへし折る程にヴァイスは強かった。
f:id:Gameslifeisff:20210711143047j:image初回クリアまでの間だけ流れるヴァイスの登場シーンは正直めちゃくちゃカッコイイ

ヴァイスが強い理由はとても強力な攻撃アビリティを持っている事、特に最初に戦う時の二刀流モードではガード不可技を連発してくるのでうまく回避する技術を身につけなければならない。十字斬、水平斬はまだ避けやすい方で一番回避しにくいのは刺殺、他二つがギリギリまで引き付けて横か後ろに避ければ回避できるのに対して刺殺は当たる直前にヴァイスの方向に回避ボタンを押すことでヴァイスを飛び越えるという特殊な避け方をせねばならず、しかもそのタイミングがかなりシビア、相当練習しないと連撃の餌食になるだろう。

最も強力なのが「帝王の剣」で発動すると回避不可、対策をしなければパーティ全員にほぼ確実に9999のダメージを与えるというバハムートのメガフレアよろしくのレベルかそれ以上の強さを誇っているとても凶悪な攻撃となっており、攻略サイトなどではこの帝王の剣を出される前にBURST状態にして勝つという短期決戦法が推奨されるほど強くなっている。

他にもヴァイスは他のツヴィエートが得意としていた武器に持ち替えてモードチェンジする事があり、蒼きアスールをイメージした銃モード、朱のロッソをイメージした薙刀モードにモードチェンジする、この2つのモードもかなり厄介、銃モードでは物理攻撃は一切無効、BADステータスを与える技を持つ、HEATゲージを減少させる技を使う。薙刀モードでは魔法攻撃は一切無効、神速の速さでガード不可技で攻撃してくる&技を食らうとヴァイスのHPが回復する、バレットの銃攻撃を弾くと言った厄介な体質を持っており、いずれにせよどのモードでもクラウド達の脅威になる事は容易に想像できるだろう。

特に僕の場合、守りを固めることに力を入れ過ぎた為に魔法攻撃アビリティを持ち合わせていなかった。そのせいで銃モードでは一切こちらから攻撃する事が出来ず、帝王の剣がやってくる2回目の二刀流モードが来るのをただ黙って待つしか無かった。今となっては間違った攻略法だったが、それでも時間を掛けて何とかヴァイスに勝つ事ができ、その初勝利に思わず雄叫びを上げた。

ヴァイスに初勝利をした時の映像では背後に宝条のホログラムが映っていた、これは後のDCFF7でヴァイスが自我をデータ上の宝条に乗っ取られる事を知っているファンに対するファンサービスであり、この時点でもしかしたら宝条は自分が万が一死んだ時の事に備えていたのかもしれない。

 

PS5になった事で進化した要素の色々

FF7RINTはハードをPS4から次世代ハードのPS5に移した事で映像表現を4K/30fps&3K(1620p)/60fpsで表現する事が可能になった。オプションではグラフィックモードパフォーマンスモードに分かれており、自分の好みのモードに変えることができる。

f:id:Gameslifeisff:20210711170853j:image画質の綺麗さを選ぶならグラフィックモードを、映像のぬるぬる具合を体験したいのならパフォーマンスモードを選ぶ事で体感出来る

ただこのモード選び、何より凄いと思うのはパフォーマンスモードであり、60fpsで表現される動きのぬるぬる具合はとんでもないことになっていて、動きの激しい戦闘中であってもチラつきやブレがなく、その動きの繊細さを知る事ができる。PS5では最大120fpsでの映像表現が可能とされている*3が60fpsと120fpsの違いが一般人には分かりにくかったとしても、30fpsと60fpsの違いは明確であり、映し出す世界の全てが大きく変わる。しかもこのパフォーマンスモードがデフォルトで設定されているので最初から動きの滑らかさを体感する事が可能で、正直な話このパフォーマンスモードを一度体感してしまうとグラフィックモードにすることが出来なくなってしまう。何故ならいくら美しい表現で映し出される4Kであったとしても30fpsで表現されるもっさりとした動きは目にとって気持ち悪く見えるほど動きが悪くなっており、完全なる4Kじゃないにしても3K/60fpsの方が断然綺麗に見えてしまう、とても不思議だ。それにFF7Rのフォトリアルとしての美しさは元のPS4版の時点でも最高に綺麗だったので4Kでも3Kでもそれほど変わらないように見えるのかもしれない。

最初に書いたようにテクスチャが変わって物の表現がよりリアルになっただけでなく、ライティングの違いがより現実に近い表現になっていたり、フォグエフェクトの追加によって空間の雰囲気作りに一役買っていたり、次世代ハードだからこそ実現できた表現が多く取り入れられていた。それだけでは無い。FF7RINTはTempest 3Dオーディオにも対応しており、純正3Dヘッドセットを付けてプレイした時に感じた音の360度全方位から聞こえて来る音のリアリティが圧倒的に違った。それが特に感じられたのは本編のオープニングで、冒頭画面に入り込んでくる鳥が羽ばたく時の音や、公園で子供たちがサッカーボールを蹴る音、夜の一番街プレート都市で人々が歩く時の靴音等、身近に感じられる音のクオリティが断然に上がっており、それが耳元から伝わるように聞こえてくるその体験自体の違いは凄まじいものがあった。

本編自体はまだチャプター1をクリアしただけに過ぎず、まだまだこの先でも3Dオーディオで表現されてる事の色々があるのかもしれないが、それがどんな事になっているのか?本編をまた更に楽しめる進化を果たしたと僕は思っている。

更に僕が神機能だと賞賛するのはフォトモードの追加、これによってフィールドで動いている時でも、戦闘中でもいつでも時間を止めて写真を撮る事ができ、映える写真がいくつも撮れる撮れる。この記事でアップしている写真の半分以上がフォトモードによって撮った写真であり、正直な話、写真説明をする時の準備にもこのフォトモードはお世話になった。僕はあまりゲームをプレイしている時に写真に撮って残すという行為をあまり意識してはしないのだが、このフォトモードの導入によって「あ、この瞬間撮ったら最高じゃない!?」と意識的に撮るようになっており、FF7Rの更なる楽しみな要素として僕は今も楽しむ事ができている。

 

総評

PS4にFF7Rが発売されてから1年が過ぎる前、このFF7RINTの情報が上がった時にはめちゃくちゃテンションが上がった。PS4でも楽しかったあのFF7Rの体験がPS5で進化して帰ってきたともなれば、その体験はファンとして是非やりたいと強く思うほどになった。

それはリアルでの生活のモチベーションにも強く関わる目標となっており、正直な話、FF7RINTを買うまでの間の僕はこの作品を手に入れる事を楽しみにしながら今を生きていた。ゲームのために今を生きるモチベを支えるなんてバカげた話かもしれないが、割と本気で今を生きる事を強く頑張れた要因にもなっていて、このソフトの存在があったからこそ、ここまで頑張ってこれた。

 

PS5で体感する一番最初の極上のFF体験となったFF7RINTは僕にとって人生で初のPS5ゲームとなり、そして最高のFF作品の一つとしてまたノミネートされた。

クラウド達が知らないユフィの知られざる物語、コンピレーション作品との繋がりを強く意識したヴァイスとネロ、この後のリメイク2が一体どうなるのかが楽しみで楽しみで仕方がない作品となりました!

 

この作品を僕は自分の手で体験する事ができて本当に良かったです!

 

今後のFF7Rの展開を僕は楽しみにしようと思います😊

 

とても、とても素晴らしい作品でした

ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

*1:戦闘開始時にリミットゲージがMAXになる上に時間経過によって徐々にリミットゲージが貯まるチートめいたアクセサリー、神羅バトルシミュレーターの最難関バトルで勝たないと貰えないが強力過ぎる故に続編では廃止されてそうな封印要素の筆頭候補とも言える。

*2:神羅ビルが存在する零番街の地下深くに存在するソルジャー研究施設で、非人道的な人体実験を繰り返した末にDGソルジャーが生まれ、更に強力な存在としてツヴィエートがここに鎮座している。クラウド達の新たな脅威となるはずだったが、本編から2年後にヴィンセントがここに潜入し、壊滅させる事になる

*3:既に発売しているPS5ソフトではデビルメイクライ5のPS5版がハイフレームレートをONにする事で120fpsでの映像表現の実現が可能となっている