こんにちは!ニホンバトです!
今回は久々のゲームレビュー記事となります!
最後に上げた感想記事が200時間近いプレイ時間にもなったHorizon Forbidden Westとなったのですが、あれ以降は「スターオーシャン6」を突発的に購入し、前々から予約してた「CRISIS CORE FINAL FANTASY Ⅶ REUNION」(以下CCFF7R)を購入したりと、去年の暮れはなんだかんだでゲームを買ってプレイしていました。
今回はタイトルにもあります通り、12月13日に購入したCCFF7Rを1月11日にトロコンをしましたのでその感想についてダラダラと綴っていきたいと思います。*1
トロコン証明スクショ
大好きなFF作品を取り扱うが故に長くなると思いますが、今回もよろしくお願い致しますm(_ _)m
CCFF7Rとは?
CCFF7は元々FINAL FANTASY Ⅶの世界観を大きく広げる事を目的とした「COMPILATION of FINAL FANTASY VII」という計画の中で2007年当時、最後に生み出されたPSP用のゲーム作品であり、オリジナル版FF7本編の7年前の世界を舞台とし、主人公もクラウドではなくクラウドの友人であるザックスが主役。
FF7本編ではクラウドの親友だった人という事以外謎に包まれていた彼の知られざる過去を描いた外伝的作品であり、FF7の外伝作品でありながら、その人気は圧倒的なものがあり、数あるコンピ作品の中でも屈指の人気を誇る作品となりました。
理由としてはズバリ、ザックスという魅力のポテンシャルが高く詰まったキャラクターに対する人気の高さが大きくあるという風に捉えておりまして、彼自身は明朗快活で誰に対しても素直、時に悩まされる事がありながらも、人に対しては基本常に優しく、時には敵であったとしても相手を思いやる心を持った熱い男で、ぶっちゃけクラウドよりも主人公然としてるキャラクターでもあると思います(笑)
そんな彼が辿る物語の結末は原作のFF7をプレイしている人なら既に知っていると思われますが、避けようのない悲劇的な運命を迎える事となってしまう事が確定しており、その事を誰しもが分かっていながらも、それでも懸命に友の為に生きようとするザックスの生き様に涙したユーザーは数しれず、今でも彼に対する人気は凄まじく高く、彼の存在なしにしてFF7を語れない。…そう言わしめるほどFF7にとってザックスというキャラクターは切っても切り離せないぐらい重要なキャラクターでもあるのです。
そんなCCFF7が発売されてから約15年…彼の生き様が再び日の目を浴び、大きく進化して帰ってくる事に…!それが「CRISIS CORE FINAL FANTASY Ⅶ REUNION」なのです!
タイトル画面、ミッドガルを背景に後にクラウドに引き継がれる事になるバスターソードを地面に突き刺し佇むザックスと舞い散る羽が特徴的なタイトル画面
この作品の初報は去年の6月17日に行われたFF7の25周年を記念したセレブレーション放送で、以前から期待されていたFF7Rの続編であるFF7リバースの発表と共に突如として発表されたもので、全世界のFFファンを大いに驚かせたまさにサプライズ的な初出となりました。
それから後の続報トレーラーにて発売日が2022年の12月13日であるという事が判明し、移植リマスター作品だとはいえ発表から僅か半年足らずで発売されるFFというのもこれまた珍しく、FF7Rで初めてFF7の世界に触れた人が終盤で初めて目撃したであろうザックスというキャラクターを深く知る為の作品としての動線が素晴らしいなと僕は感心させられましたねぇ。
続編のリバースが出るのにはまだ時間が掛かるし、ザックスというキャラの存在を抜きにこの先を語る事が出来ない以上クライシスコアをプレイしておくのはもはや必修科目、しかし原作はPSPのみでしかプレイ出来ず、移植もない状態…そんな中で発表されたCCFF7R…これ程完璧な展開はないと僕は思いましたね。
実は僕もクライシスコア自体は未プレイでザックスの物語を深く知る事が出来ない状態ではありました。なのでこのCCFF7Rが発表された事によってこれは良い機会だ!と思い即座に買う事を決意しました。それから僕はCCFF7Rの物理豪華版となるコレクターズエディションをスクエニe-storeで予約し、9月のTGSで初めて最速でCCFF7Rを先行プレイし、来たる12月を楽しみにしながら待ちわびていました。
今回は初めて購入した物理豪華版の内容を早速紹介したい…!ところですが、それは最後の方に一旦回します。そろそろゲーム内容についての感想を述べていきたいと思います。
リメイクに近いレベルのリマスター作品としてより遊びやすさに追求した良いリマスター
この作品を遊んでまず最初に感じた事は「とてもPSPで発売されたゲームとは思えないほどゲームシステムが完成されている」という事と「驚くほど綺麗」という事でしたね!
まずゲームを開始するとオリジナル版FF7のOPの爆破ミッションよろしく、ミッドガル八番街に進む列車に飛び乗るザックスのシーンから始まるのですが…
1枚目がゲーム内映像(プリレンダムービー)なのに対して…
2枚目のリアルタイムレンダがこちら!いや大きく違いますねぇ…!これはゲーム内の3Dモデリングを全てFF7R仕様にリファインした事によって、これだけの綺麗さを実現している訳なのですが、これによって相対的にプリレンダムービーの方が汚く見えてしまうという逆転現象が起きてしまっています(笑)
原作のPSP版が発売された当時のゲーム内リアルタイムレンダの3Dモデリングは解像度も低く、それに合わせて全体的にのっぺりとした印象を持つ事になっていたので、その当時はプリレンダの方が綺麗に見えていたのですが、15年の時を経て解像度もフレームレートもモデリングも大きく変わった今回のCCFF7Rに於いては、ゲーム内リアルタイムレンダの方が美麗になり、プリレンダムービーがPSP版の流用なだけに汚く見えてしまう…という事に繋がっているわけなのです*2
更に大きく変わったのは映像部分だけでなく、戦闘に関してもシステムが改変され、より現代的に遊びやすくなっています。
こちらがCCFF7Rの戦闘画面になるのですが、当時としては珍しかったアクション性の高いATBです。様々な攻撃バリエーションが用意されている現代のアクションゲームと比べるとアクションとして出来る動きはそれほど多くないのですが、何も考えずに四角ボタンを連打するだけでも簡単に敵を倒せるぐらいの難易度になっており、アクションが苦手という人でも取っ付きやすい仕様となっております。
また大きく変わったのはD.M.W(デジタル・マインド・ウェーブ)*3というスロットシステムとなっており、PSP版のD.M.Wではリミット技や召喚技が発動する絵柄が揃うと強制的に自動発動してしまっていた*4のに対して、CCFF7R版の方では揃った絵柄のリミット技をストックする事が出来、違うキャラクターの絵柄が揃うまでの間は発動を任意にする事ができます。*5
技の演出自体はとてもカッコイイ
リミット技はそのキャラクターに基づく技である事が多い。これはエアリスの癒しの波動
召喚技のチョコボモードで発動するものは若干ネタに飛んだものも少なくない。これはマテリア育成にとても便利なモーグリパワー
オマケにPSP版の方では絵柄が揃う演出が差し込まれる事によって度々戦闘が止まってしまい、戦闘のテンポが悪くなっていたのが、CCFF7R版の方では、役モノ演出として隅でひっそりと演出される程度に留まっており、戦闘を止める事無くテンポ感の維持をする事に成功しています。
更にマテリアの技発動がPSP版ではコマンドから選んでいたのが各種ボタンに割り振られる事で発動しやすくなっていたり、発動されると回避不可能だった敵の大技が「スキルパワーゲージシステム」という機能の導入によって中断させる事ができるようになっていたり、戦闘不能になった時直ぐにリトライ(装備を整えてからリトライも可能)する事ができるようになっていたりと、戦闘に於けるレスポンスを限りなく高める事によってストレスのない戦闘システムになるように洗礼されているので戦闘自体はかなりやりやすくなっていたのでとても良かったですね!
このゲームは本編に限らずミッションなどをやり込むと自然と戦闘回数や戦闘時間が長くなりがちになるので、こういった痒いところに手が届くシステムやD.M.Wの改善が大きく施されているのはとても良いポイントでした。
とはいえこの作品の戦闘システム自体は元から大きく完成されている事に変わりはなく、現代的に遊びやすい仕様に変更する程度に留まっているというのはやはり流石はスクエニFF開発部と言える所でしょうね。
更にこのCCFF7Rではバスターソード入手による新たな戦闘システムの導入がされているのですが…それについてはまた後述します。
ザックスの周囲で密接に関わる事になる魅力的なキャラクターとストーリー
クライシスコアに限らずですがFFと言えば魅力的なキャラクターとストーリーが大きな魅力として挙げられますが、今回はそんな主人公ザックスと深く関わる事になる様々なキャラクターを僕の個人的な感想を踏まえて紹介していきたいと思います😊
・アンジール・ヒューレー
1&3枚目はプリレンダ、それ以外はリアルタイムレンダ
アンジールはクライシスコアの世界では数少ないソルジャークラス1stのキャラで、2st時代のザックスの教育係として面倒見の良い先輩であり、常に夢と誇りを持つ事を心掛ける事を呼びかける良いキャラでした。
同じくソルジャークラス1stのジェネシスとは同じバノーラ村出身の同郷の幼なじみで大の親友、セフィロスとも仲良く話していたほどの数少ない良識人で、彼がこの先も長く生きていたら絶対に誰からも愛される素晴らしいキャラクターだったろうなぁ…と今になってはそう思えてしまいます。
何故なら彼とザックスが一緒に居られる時間は驚く程短く、時折支援には入ってくれるものの、作中ではジェネシスと行動を共にする事が多いからですね。というのも、彼の出生にはジェネシスと同じく大きな秘密を抱えており、その出自に関する苦悩からジェネシスの野望に対して幼なじみとして加担する事や、反対にザックスに対する思いの狭間で悩んだりと、かなりの苦労人である事がよく分かり、彼の立場が複雑なものであるという事がよく分かります。
そんな彼はクラウドの象徴的武器として名を馳せるバスターソードの最初の所有者であり、これが物語の中盤でザックスに継承され、更にこれが後にクラウドの手元に継承される事になります。
と言っても彼はこの剣をまじない用としてしか使っておらず、普段はソルジャー2st以下が使うロングソードをメインに戦っています。これだけ図体のある剣であるにも関わらず、「使うと汚れる、欠ける、磨り減る」と言って積極的に使おうとしない事にザックスからも若干引かれてはいるのですが、それはこのバスターソードという剣が命を懸けてまで手に入れてくれた父親の想いを背負った剣だからというのもあるからでしょうね。
個人的に僕はアンジールのこのセリフが凄く好きで、TGSの体験版でも既に見てはいたのですが、ずっと大切にしていて積極的に使いたがらなかったバスターソードを使った事に対して、ザックスという存在が剣よりも大切であるという事を端的に表したセリフで、この後照れ隠しに「フッ」とニヤケながら言うのもまた男らしさがあってカッコイイんですよね…!
頼れる先輩としての風格を持った男らしいキャラクターであり、良い人だったにも関わらずモンスターらしい最期を迎えようとあんな展開になってしまうとは、悲しいもんでしたね…
・ジェネシス・ラプソードス
6&7枚目がプリレンダ
ジェネシスはアンジール、セフィロスと同じ数少ないソルジャークラス1stのソルジャーで、物語序盤のウータイ軍殲滅の作戦行動中に大量の2st、3stソルジャーと共に忽然と姿を消したキャラとして一番初めに紹介されます。
彼もまたアンジールと同じくバノーラ村出身のキャラで同郷の幼なじみ、セフィロスには憧れと同時に対抗心の様なものを燃やしており、常にセフィロスを超えたいとする強い思いを持っている事が伺える発言が度々行われていますね。
彼は叙事詩のLOVELESSを愛読しており、作中では度々LOVELESSのフレーズを意味深に読み上げる事から彼自身掴みどころのないキャラとなっているのだが、彼もまた自身の出自に関する苦悩に悩まされており、自身をモンスターであると定義して悲観しながらも、モンスターである事から脱却しようと足掻き、その方法を模索している事が全体を通して伺えます。
しかし彼はジェネシス・コピーと呼ばれるモンスターを次々と生み出しては神羅ビルやミッドガルに襲撃をけしかけたり、召喚マテリアを使ってザックスと戦わせたり…と、分かりやすく敵対しているのは確かなので神羅からすれば処分対象として命を狙われても仕方がないのかな…とも思います。
序盤から最後までザックスは彼に振り回される事になるのですが、対峙する度に見え隠れする彼の親友に対する想いというものはある意味で彼の正気さを保っていた唯一の救いでもあったのかなとも思えます。
そして何よりこのキャラクターと言えば声優をGACKTが務めているという事が大きな注目ポイントとしてあるでしょうね。個人的に思う事は「GACKT声優めちゃくちゃ上手いな…」という事でして、それもそのはず、彼は声優という仕事に対する大きなリスペクトがある事をアニメ映画のインタビューで話していて、ゲストとはいえ声優という仕事に関わらせてもらう以上、生半可な気持ちで務めるのは逆に本業の声優さんに失礼とするプロフェッショナル精神がある事から彼の声優としての実力はプロレベルで、今回のクライシスコアでもジェネシスという役を見事にやってのけているのがよく分かります。*6
ところでこの作品は全編フルボイスでの収録と公式に明言されており、その時既にGACKT本人は芸能活動休止中という状態にあったのでボイス収録はどうなるんだ…?という懸念の声もありましたが、幸いジェネシスのボイスはPSP版が出たその時から既にフルボイスだったと言うこともあって、今回のCCFF7Rでは全編流用という形で問題がなかったみたいです。
セフィロスはFF7ではもはやお馴染みの伝説のソルジャーであり、圧倒的な力を持つヴィランとして後にクラウドの元に立ちはだかる事になるのですが、今回のCCFF7Rでのセフィロスはまだ狂人になる前の常識人なセフィロスが描写される相当貴重な作品となっていて、まだ人間味があった頃のセフィロスの姿を伺う事ができます。
相変わらず炎の中に立つのがよく似合いますね
ジェネシス、アンジールとは出身が同じではないものの、同じクラス1stのソルジャーとしての交流はそれなりにやっていたようでそのおかげで2人との関係性は良好、ジェネシスの足取りを掴む為のバノーラ村の調査ミッションへの命令を拒否したり、伍番魔晄炉でアンジールとジェネシスを見付けたら神羅からの命令に反して暗殺に失敗する事をザックスに持ちかけたり…と、セフィロスの中にもアンジールとジェネシスに対する親友としての想いというものがある事がよく分かり、ますます人間味に溢れた普通に良いキャラクターであるという事がよく分かります。
アンジール、ジェネシスとの思い出話を語る時のセフィロスの表情はどこか楽し気な所を思わせられる。
それ故に後に歩む事になってしまうセフィロスの狂人化の運命に対してはどこか憐れみを持ってしまうところがあり、避けようのないものであったとしてもどうにかならなかったのかな…と思わせられる部分でもあります。
もしもアンジールとジェネシスがこの先も問題なく生きられていればセフィロスの運命も少しは変わったのかもしれない。そう思わずには居られないですね。
ところでどうでもいいかもしれませんが、この作品で有名なシーンと言えばこのセフィロスが語る過去の話の中に出てくる「アンジール&ジェネシスVSセフィロスの対決シーン」が有名だと思うのですが、当時の美麗グラフィックで描かれた迫力のある戦闘シーンは今も尚人気のあるところとなっており、動きの激しい&エフェクト増し増しなところから見てもスクウェアの当時の技術力の高さとジェネシスのセフィロスに対する対抗心の本気度が伺えるシーンとなっていますね。
一部抜粋となりますがその画像を見ていただければ嬉しいです✨
アンジールは剣の練習のつもりで、セフィロスは遊びのつもり、ジェネシスは本気でセフィロスを倒そうと躍起になっているという三者三様の考えの違いがこのシーンからもよく伺えます。
仮想空間とはいえ輪切りにされるシスター・レイ カワイソス
・ラザード
FF7本編には存在しないものの、神羅には当時「ソルジャー部門」というソルジャーを専門とした部門があり、その統括をしているのがラザード、人当たりが良く、仕事を手配する時の手際も良い、部下からの信頼も厚い心強い上司なのですが、物語の中盤から彼は突然失踪、更にとあるチャプターのNPCの話を聞くとある秘密話が聞けるのですが…
後に彼とは意外な形で再会する事になり、最後の最後に大きな活躍を見せてくれる事となります。
・ツォン
この当時はタークスの主任ではなく、タークスのリーダー的存在。7本編の7年前ということもあってか、髪もそんなに伸びていない。ザックスとは非常に仲の良いキャラとなっていく事になり、常に冷静沈着で感情を大きく出さないものの、彼のザックスに対する思いは物語を進めていく内に次第に大きくなり、彼がザックスにエアリスの事を託された後、エアリスがザックスに宛てた80通以上の手紙を5年間も保持し続けるという恐ろしい程の忍耐強さを持つ程のレベル。
更にザックスがニブルヘイム事件の後に宝条の実験サンプルとして監禁された時には何度も神羅屋敷に訪れて宝条に対する抗議を行う等、明らかに彼個人のザックスに対する思いが強くなっている事を伺わせる描写がチラホラ入っており、ラストシーン手前では、ザックスを救おうとタークスの力を総動員して独自に動いていた事が分かるなど、常に冷徹である事を求められるタークスにしてはタークスらしくない行動を取るツォンの人柄の良さが現れています。
ところでツォンはこんなクソ暑いビーチでもスーツなのか…違和感がバリバリすごい(笑)
・シスネ
シスネは若きタークスの一員、史上最年少でタークスに入ったという事でその実力は先輩のレノとルードもお墨付き。
そして何より可愛い。ミッドガル八番街の襲撃ではジェネシス・コピーに生えている翼を自由の象徴と話していたり、ザックスに褒められて、「そんな風に褒められたの初めて」と言ったりと、彼女の背景には色々ある事を匂わせている。
何気にザックスファンクラブ発足のきっかけになっていたり、クラウドを連れて脱走するザックスを見付けながらも通報せずに逃走の手助けをしたりと彼女もまたザックスに対する情を移していく事になる。
そして終盤、シスネという名は本名ではないとの事なのだが、残念ながら彼が彼女の本当の名を知る事はないというのがまた残念過ぎる…
・宝条
この作品に於いても宝条は相変わらず嫌らしいヤツで、何でもかんでも実験サンプルとしてしかみなしていない節がある。ジェノバ・プロジェクトの完成系としてセフィロスを生み出した事に対して大いなる自負を持っており、同科学者であったホランダーを二流科学者扱いして嘲笑している。更にはアンジールやジェネシスの事を"ホランダーのモンスター"と称するなど相変わらずの小憎たらしさは健在。
この時から既にエアリスの母であるイファルナを無理な実験によって亡くしており、ジェノバ・プロジェクト発足の切っ掛けとなったガスト博士を既に亡き者にしている事からこの時点で既に彼の手は闇に染っている。更にニブルヘイム事件の後ザックスとクラウドを魔晄漬けにして様々な実験を行ったので彼の所業による罪は相当に大きい。
早くリバースか最終作でぶちのめせないものだろうか。
第1章のウータイ戦争終結作戦の最中に突如としてザックスの目の前に現れる少女、この時はまだ幼いながらもマテリアハンターの道を志してはおらず、お宝ハンターとして度々ザックスに依頼メールを送ってくる事になる(それらは全て迷惑メールフォルダにカテゴリーされてるのが面白いのだが(笑) )
ザックス優しい
ユフィに関するミッションでは度々ザックスを振り回すことになるのでクソガキ感が強く、あまり好きになれない人もいるかもしれないが、まだまだ子供なので暖かい目で見守ってあげよう。
エアリスは後にザックスの彼女となっていくヒロインで、作中ではミッションの作戦行動が開始される合間に度々会う事になる。
天真爛漫な優しい性格でスラムの人達からも人気があるものの、空を怖いと言っていたり、上の街に出る事を恐れていたりと、彼女もまたどこか抱えているものがあるのは確かなところ
実は彼女が花売りを始める事になったのもザックスがきっかけであり、彼女の特徴でもある髪留めのリボンもまたザックスからのプレゼント。
ニブルヘイム事件の後、神羅からのニュースでザックスの殉職が報じられた後も彼女は星の声を聞く事によってザックスの生存を認知していたので帰りを待っているとメッセージを送ったり、80通以上の手紙を書き続けたりとザックスに対する想いの強さがあっただけに、ラストシーンでの彼女の「はっ…!」と驚くあの瞬間はまさに大きなショックと衝撃を受けた事だろう…
実はFF7Rのエンディングでミッドガルの脱出後に雨が降ってきた時「雨、好きじゃないの」と言っていた事に対してその当時は何故?と分からなかった部分もあったんですが、このシーンを見てそれがハッキリとよく分かる事になりましたね…
いやはや本当によくできた構成だったと思います。
後にFF7本編の主役となる彼、この時はまだ神羅兵としての若かりし彼がでることになり、ザックスとも深く交流していく事になる。
この時の彼はまだ純粋さを保った好青年であり、乗り物に弱いのは相変わらず、モデオ高山での出会いから次第に仲良くなっていき、ザックスに初心を思い出させるなどの役割を担っているのですが、この後待ち受ける事件の事があってか、彼はザックスの事を一時的に忘れてしまう事に…
魔晄中毒によって廃人化していた彼はミッドガルを目前とした荒野でようやく自我を取り戻し、覚醒する事になるのですが、宝条の実験によって植え付けられたジェノバ細胞の影響によってソルジャークラス1stだと思い込むようになって本編が開始するので彼もまた悲劇に巻き込まれた被害者の1人ですね。
FF7Rの作中、ザックスの存在を思い出させるような瞬間や発言が出そうになった時、都合よく意識の混濁や頭痛が発生するようになるのですが、この時はジェノバ細胞の影響かな…?とも思っていましたが、どうやらそれだけではなかった上に、リバースでは明らかにザックスの存在を早い段階から思い出してるようにも見えていたので彼が今後ザックスという人物に対してどういう思いを抱えてこの先を進む事になるのか…?楽しみでしかないですねぇ
バスターソードをザックスに託され、全てを思い出した瞬間に叫ぶクラウドのあの絶叫、それと共に流れる「Why」は悲劇的ながらも名シーンのひとつですね…!
僕は最後の最後までクリアした時、その結末をわかっていながらも初めてそのシーンをちゃんと目にした時思わず涙を流してしまいました。いつの間にか僕の中にもザックスに対する想いというものが強くなっていて、彼に対する感情が強くなっていたが故に涙せずにはいられなかったんですよね…
彼は間違いなくクラウドにとって、そしてユーザーの心にとって英雄となったのは確かで、そんな彼の思いを引き継ぎ生きるクラウドの今後の物語に注目していくしかないですね…!
唯一の不満点&隠しボスについて
(ここからは隠しボスに関するネタバレをしていきますのでご注意ください。)
そんな素晴らしい作品となったCCFF7Rですが、唯一の不満点があるとすれば「単純にミッションの数が膨大にあり過ぎる」ということですかね。
ミッションの総数は全部で300もあり、依頼される内容文と背景は個別にバラエティに飛んでいて面白いのですが、その殆どが「小規模なマップのスタート地点から討伐目標のいるボスの地点まで向かいそのミッションのボスを倒す」というミッションばかりで、しかもその時使われるマップグラフィックや構図と音楽はテンプレ的に流用されたものばかりなので水増し感が拭えず、単純に300個もこなすのは中々にキツかったですねぇ…
まぁその中には派生ミッションに繋がるためのモンスターがいたり、そこでしか出会えないマジックポットがいたりと、飽きさせない作りにしようとしている事はよく分かるんですけどね。
この不満点はPSP版発売当時から既にあった不満点だと思うので改善のしようがないとは思うんですけど、それでもどうにかならなかったのかなぁ〜ってのが個人的に思うところですね。
そして驚いた事がひとつあります。
それが隠しボスについてです。
ミッションを進めていくと次第にミッションの難易度は難しくなっていき、謎の大空洞ミッションの最後に受けるミッションでは隠しボスと戦う事ができるのですが、それが物語のラストバトルを終えた後に出てきたこの世界の女神と称される女神ミネルヴァ
その強さはとんでもないもので、難易度ノーマルだとHPは1000万、力、魔力などの能力値はカンストレベルで対抗するにはレベルが99でこちらのパラメーターもカンストレベルにまで行かないとまともに太刀打ち出来ないぐらいの強さを誇っているのですが、大抵の人達がすてみパンチを延々と打ち続けて勝って来たかと思います(笑)
ぶっちゃけ僕もこの戦いに勝つ事ができたのですが、僕が言いたいのは難易度ハードでの体力でしてね…
見てくださいよこれ、HP7777万7777ですよ?
これはもう明らかに気が狂ってるとしか思えない数字でしてね(笑) これほどバカデカい体力を持ったモンスターというのはFF7のみならず、全歴代のFFから見てもトップレベルのHPを誇っておりまして、その数値は当時破格のHPと言われていたFF12の隠しボスのヤズマットの5000万や、LRFF13に出てくる隠しモンスターのアイロネートのハードモード+シ界状態の5775万を超えて歴代最高。間違いなく全作品を通して一番体力の大きいボスとして名を馳せることになりましたね(笑)
しかもただHPがバカでかくなっただけでなく、通常だと裁きの矢にしか着いていなかったリレイズ解除効果がモーメントスラッシュにも付与されるようになり、しかもモーメントスラッシュはこちらの無敵状態も貫通、オマケに裁きの矢の方は「スキルパワーゲージ」で少しでも削っておかないと確定で99999のカンストダメージが出るという極悪仕様(しかも当然リレイズ効果を解除するので食らったら即ゲームオーバー)
途中からガード不可&精神貫通で対策無しだとカンスト確定なアルテマを放つようになったり、モーメントスラッシュを2連発してきたりと、攻撃が激しさを増してずっと緊張感あるバトルをしなければならないというこの仕様。なんということでしょうか(笑)
しかしこちらにも策はあります。それがバスターソード入手による新システムについてです。
今作からの新システムによってバスターソードを入手以降のバトルでは構えをする事ができるようになり、構えガード、強撃、構えからの技発動というふうに威力を強化する事ができるようになったのですが、これがまぁチート級の強さを誇っておりまして(笑)
まず、構えからの攻撃にはダメージ限界突破が着くようになります。これによって構えをしてから発動しなければならないという手間はあるものの、コマンド技のカンストダメージを余裕で狙えるようになり、これによって源氏の小手が要らなくなります。
更に構えによるガードはバスターソード熟練度を上げていけばいくほど防御力が高くなっていき、バスターソード熟練度を100%にするとなんと全ての攻撃を無効化します。(ただし、アルテマと大技を除く)
それはミネルヴァの熾烈な攻撃に対しても同じで、多段攻撃になっているフォトンフェザーやモーメントスラッシュも全て0ダメージで無効化できます!流石にモーメントスラッシュのリレイズ解除効果までは防ぎきれませんがダメージを0にできる事自体がもうぶっ壊れなので全然問題ないです(笑)
そんな感じで時々入るアルテマと裁きの矢には警戒しつつもちまちまと削っていく事でハードモードのミネルヴァを攻略致しました(笑)
攻略に際して挑んだ構成。今回SPターボがめちゃくちゃ強いです
ジェネシスが度々語っていたLOVELESSの中に出てくる女神という存在がこのミネルヴァなんだとしたら彼女はそこに実在していて、何故ザックスの前に現れ、戦いを挑むことになったのか?細かいところが気になりますが、かなり歯ごたえのあるバトルを楽しむ事ができたので結果的に良かったですね☺️
総評
CCFF7Rはザックスの生き様を知り、追体験する事ができるFF7には絶対に欠かす事の出来ない名作でした!
システムの古さ等が残っている部分はあるものの、それでも現代のゲームに合わせた設計をしてくれた事でかなり遊びやすく進化しており、またグラフィックの点に於いてもリマスターを超えたリマスターとして十分満足のできる品質になっておりました!
FF7のファンなら絶対に体験しておくべき名作です!
本当に買ってよかった…!!!
おまけ:コレクターズエディションの内容紹介
最後の最後に…って感じになってしまいましたが、今回僕が買ったCCFF7Rは物理豪華版のコレクターズエディションだったので、その特典内容の紹介をしたいと思います。
まず外箱についてですがこれはCCFF7Rの最後に出てくるエアリスの手紙を保管していたファイルケースを模してデザインしたもので、これはまた粋なものですね…!僕はこういった物理豪華版を初めて買ったので一目見た時には「デカっ!」と思いましたが、これでも小さいと思う人もいるみたいですね(笑)
そしてこちらはスクエニe-storeでの購入特典としてついてくるスチールケースですね!
この中にはゲームのディスクやブルーレイ、CDといったものを収める事ができるのですが正直勿体なくて使えませんね!背中越しに感じるザックスの哀愁漂う感じが本当にカッコよくて惚れ惚れとします…!
横にして並べるとこんな感じ
そしてこちらはアートブックと収録台本です。アートブックでは過去のCCFF7と新規に追加されたリユニオン版のイラストを合わせたものとなっているのですが、今やこういった当時のアートブックが復刻される事はほとんどないと思うので、15年前とはいえその当時のアートを見る事ができるのはとても貴重ですね…
中には隠しボスであるミネルヴァの秘蔵のデザインも入ってたりしてストーリークリア後に見たのですが先にネタバレしてしまいました(笑)
そして台本の方はと言うと、正確には収録現場で使われた本物の台本を再現したものではなく、ゲーム内本編で流れるメインストーリーのセリフなどを一字一句収録したものとなっており、それだけでもこれだけの分厚さがある事に驚きましたね…
多分本物はもう2冊ぐらいはあるんでしょうけども、こうやって台本として読むとト書でキャラクターの心境やその時した表情、気持ちというものを詳細に書いた部分もあり、そこで初めて知った情報なんかもあったりしましたね!
例えば序盤の支給ポッドを20回以上調べるとカンセルが呪いの指輪をくれたりとか、ミニゲームの攻略評価によってキャラクターのセリフが変わったりだとか、活字として読んで物語を振り返るという意味でも価値のあるものでした。
そしてこちらはゲーム本編パッケージと今回のリユニオン版の為に新規アレンジがされたBGMを一部収録したミニアルバムです。
ミニアルバムの方は収録曲数は6曲ほどではあるものの、当時のコンポーザーであった石元丈晴氏が再アレンジした曲を聴けるのは一聴の価値があり、とてもカッコよくできてましたね…!
そしてこれはエアリスの手紙です。内容としてはエアリスがザックスに宛てた手紙のうちの一部という事らしいのですが、その内容がどんなものなのかは秘密で、ある意味これが一番ファンを大いに賑わせていた代物かもしれません(笑)
ちなみにこの手紙、エアリス役を務めた声優の坂本真綾さんが手書きで書いたものをコピーしたものらしく、本編クリア後に初めて中を見たのですが、坂本さんってこんな字してるんだぁ〜と思っちゃいましたね(笑)
そして何より手紙の内容も本当にありふれたものでありながらも、エアリスとザックスがこうやって手紙でのやり取りをした時期もあったのかなぁ…と、想像をしてしまうぐらい微笑ましい内容でした。
今回僕が購入したのはザックスのフィギュアが着いていないコレクターズエディションなのですが、ザックスのフィギュア付きのヒーローエディションは真っ先に売り切れてしまったらしく、そもそもザックスの本格フィギュアが付いてること自体が貴重だったから売れたのかもしれませんね(笑)
とはいえ、フィギュア無しのコレクターズエディションも僕にとっては十分貴重で価値のあるものとなっており、素晴らしい出来のゲームと共にコレクションできるものが手に入って本当に良かったです!!!
改めて言うのもなんですがこのゲーム本当に買って良かったです!皆さんももし機会があったらクライシスコアやってみて下さい!最高に楽しいゲームですよ!☺️👍
とゆーわけでCCFF7Rのレビュー記事を終わりにしたいと思います。
案の定長くなってしまいましたがここまで読んでくださりありがとうございました!!!
また次の記事でお会いしましょう!
*1:スターオーシャン6についてはクリア後のやり込み要素まで手を付けられていないが故にまだレビューする段階ではないと判断しております。ただ流石にトロコンまでやってから…というスタンスで行くとリセットした状態で2周目をしなければならないので中々にキツい…のでやり込み要素のクリア後を想定としています
*2:それでもPSP版発売当時から既にこのクオリティの高さを誇っており、凄いと言われていたのを考えると当時もスクウェアの技術力は高かったという事が証明されますね
*3:戦闘中にキャラクターの絵柄や数字が揃うと様々な効果を発動する完全運要素のシステム。このシステムによってリミット技を発動したり、戦闘中に一時的にAP&MP消費が0になったり、無敵になったり…と、様々な効果が現れる。マテリアやザックスのレベルアップもこのD.M.Wが深く関わっており、切っても切り離せないシステムとなっている。
D.M.Wはザックスの記憶から形成され、心の揺らぎにも大きく影響する事から、最後のとある戦闘ではこのシステムがユーザーを涙させるのに一役買う重要な役割を担っている
*4:オマケに技発動演出もその当時はスキップ不可能だった
*5:更に各人間キャラによるリミット技と召喚獣による召喚技は別カテゴリーに分類される事により2つ同時に保持する事が可能となっている。