ポッポ屋日記

日記的なブログにしたいです

FF7リメイク感想記事 スクエニの意地と本気を感じた全く新しいFINAL FANTASY VII

 

これを読む前に諸注意を

この記事はオリジナル版ファイナルファンタジー7(以下FF7)での核心を突くネタバレFF7リメイクのエンディングまでの内容に触れた重大なネタバレが含まれております。FF7リメイクをまだプレイしていない方、ネタバレに触れたくないという方は実際にプレイした時の感動や面白さを半減しかねないため、この記事を読まずにバックする事を強くオススメします。

 

逆にネタバレを踏んでも気にしない、大丈夫と言う方、既にFF7リメイクはクリア済みという方は以下から始まる記事をお読みいただいて大丈夫です。

 

それではどうぞ

 

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クリア報告

新型コロナウイルスによるパンデミックが流行し、日本でもコロナ禍が渦巻き、非常事態宣言が出された事でより一層緊張感が漂う状態となっている中、4月10日に発売されたFF7リメイク

コロナが流行っているのに仕事を続けなければいけない事の葛藤によって心が疲弊して辟易となっていた僕にとって今月を乗り切る為には絶対に必要だとモチベーションの糧にしていたFF7リメイクを無事に購入し、プレイし始めてから2週間...

遂にFF7リメイクをクリアしました!

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僕のプレイデータを一部公開しますと

・プレイ時間は62時間54分55秒

・パーティレベルは

  • クラウド レベル48
  • バレット レベル48
  • ティファ レベル49
  • エアリス レベル45(ぐらい?)

・武器は隠し武器かハードモード専用武器でも無い限りは恐らく全取得

・ノーマルで取れるスキルアップブックはエアリス以外恐らく全取得

・チャドリーからのバトルレポートは最後のバハムート戦以外のレポートを全て達成

と、ここまで色んな記録を残してのクリアと相成りました。特にレベルに関しては今作のFF7リメイクでは最大レベルは50までというレベルキャップが付いており最早カンスト寸前、プレイ時間も何でも屋として受けられるクエストをほぼ全部受け入れる寄り道をしたり、マテリア育成やレベル上げといったやり込み要素をしていたからこの時間となっており、早い人はもっと早くクリアしていましたね。

ファミ通を通してスクエニから発表された情報だとクリアまでに掛かる時間は人によりますが、だいたい30時間〜45時間ほど、1つの大作RPGとして考えるとボリュームが薄い様にも感じます。事実今作のFF7リメイクは何部作にも分かれて発売される分作方式となっており、今回発売されたFF7リメイクはミッドガル脱出までを描いた分作作品の1作目という事実が理由で買い控えを起こしている人も少なくはありません。やはりボリューム不足ではないか?という声もあって世間では大きく心配されていました。

しかし僕が実際にやってみて感じたのは

予想以上の進化を果たした映像美の極み

ミッドガルという巨大魔晄都市の中で住まう人々の生活模様の作り込みが半端なく

神羅という巨大組織に立ち向かうクラウド達の壮大な物語という従来のストーリーを辿るものでありながら、最後の最後に衝撃の展開で結末を迎えたある意味予想を大きく裏切るストーリーとなっていて、とても面白かった。スクエニスタッフが発売前のインタビュー動画でボリューム不足の心配はしなくても大丈夫とした宣言はその通りだったとも言えるし、オリジナル版FF7未プレイでも大丈夫という声もある意味その通りであり、逆にオリジナル版FF7をプレイした人程、終盤の展開からエンディングまでの流れに衝撃を覚える事は間違いないと断言出来る。

 

本来描きたかったであろうミッドガルに住む人々の暮らし

壱番魔晄炉爆破ミッションを終えて、初めて八番街に降り立った時に見えた光景は壱番魔晄炉の爆破によって甚大な被害を被った街に絶望する人々の悲惨な姿だった...

オリジナル版でも同様に八番街に脱出して七番街スラム行きの列車があるホームまで向かっていたのだが、当時のPSの容量の都合上、八番街で外に出歩いている人の数は数える程でしかなく、イマイチすぐ側にある壱番魔晄炉爆発の煽りを受けた被害都市である実感が湧かなかった。しかしリメイクでは爆発の影響を受けた街は凄惨な状態になり、街の人達から出てくる会話には破壊された街の中にいる人間一人一人の様子が描写されていて会話を聞くだけでも面白かった。

直接話しかけることは出来ないが、近付くと会話が発せられるモブ達...壊された街の様子を見て錯乱状態に陥るOL、会社通勤への悪影響を心配するサラリーマン、爆発のはずみにはぐれてしまった親子、誰がやったのか分からないながらも犯人に対して怒りと憤りを覚える老人、爆発被害を受けて倒れる女性とそれを救出しようと救命措置を施すレスキュー隊...など、生々しさすら感じる人々の反応がアバランチ*1としてテロを起こした事の甚大さをリアルに感じさせられた。

そういうモブの何気ない会話は訪れるスラムや街の至る所で発せられており、それぞれに生活模様を感じさせる会話の作り込みが凄かった。特に七番街スラムではスラムの中で唯一あるテレビのニュースを見てアバランチに憤慨をしていたり、スラム内のマーケットで買い物や食事を楽しむ様子などの日常的な会話はもちろん、歩いているクラウドに対する反応はクエストをクリアすると素っ気ない反応をしていた人がお礼を言うようになったり、街中で何でも屋の噂話がされる様になったりと、その時々での状況に応じてモブの会話内容が変化するのは新鮮で驚きだった。なので先へ進まなければならないのだがついつい会話を聞き入ってしまったりして先へ進むのに時間が掛かる事もしばしば、会話内容にはゲームではよくあるメタ的なフレーズや不自然な会話がなかったのでより一層ミッドガルでの生活模様というのがリアルに感じ取ることができた。

 

そのリアルさを感じさせた事の要因には現実に近いグラフィックの向上も理由のひとつとしてある。スラムでは廃材やゴミの山が数多くあり、錆び付いた鉄骨などは現実のそれと全く変わらない。六番街のウォールマーケット*2のネオンが光り輝く街の様子は都内の夜の繁華街を思わせるほどリアルで、特に油の染み付いた煙でベタベタになった小汚い店内でありながら味は絶対にうまいだろうと思わず思う大衆食堂と本物の居酒屋さながらの店内の様子が描かれた酔いどれはひとつひとつをくまなく見てほしいぐらいとてもよく出来ている。

終盤に突撃する事となる神羅ビルは全体的に黒を基調としたシックな造りになっており、エントランスから神羅社員が働くオフィススペースはもちろん、内部に併設されているカフェテリアやショールームに至るまで、まるで本当にどっかの大企業にありそうな見事なオフィスビルとなっていてとても超ブラック企業とは思えないほどの綺麗なビルだった。これで軍を保有しているのだからどこまで神羅というのは巨大な組織なのだろうか。

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個人的にはトイレもかなりの見どころ、これは見事に立派なトイレだ。まるでTOTOである

 

今まで説明を聞いただけではプレート*3とプレートの下にあるスラムという二層構造である事を実感しにくかったオリジナル版だが、リメイクではカメラワークで上を見る事ができる。スラムから見上げる事で巨大なプレートが空を覆っており、神羅ビルから見えるプレート上の街の光が輝く景色は絶景そのもの。ロケーションの良さが伺える今回のFF7リメイクは特にミッドガル内のメカニカルな部分に力が入っているので工場マニアにもたまらない景色に期待をしても良いかもしれない。

 

新しく生まれ変わったバトルシステム

FF7リメイクでは近年世界的にアクションバトルが好まれる傾向にある事を考慮してオリジナル版のATB*4からバトルシステムをアクションバトルに変更された、もちろんだからといってATBが完全に撤廃されたわけではなく、コマンドを取る時に重要なATBゲージとしてその面影は残される事となった。

直感的な操作によってキャラクターを動かし、敵を攻撃したり、敵の攻撃をガードしたり、コマンドでサポートをしたりと今作のアクションバトルのシステムは最初は戸惑うものの、慣れさえすれば結構楽しく操作をすることが出来る。しかしそれでもアクションバトルが初めてだったり苦手という人にはコマンド操作のみに専念できるCLASSICモードというのがあるのでストーリーに完全専念したい人にはうってつけな補完となっている。*5

バトルの基本は敵を攻撃してBURSTゲージが貯まりやすいHEAT状態に持ち込んでBURSTゲージをMAXにしてバーストさせ、一気に攻撃を叩き込むのが主たる方法である。バースト状態になった時の敵は無防備になり、この時に強力なアビリティを使って敵を攻撃すれば一気に敵の体力を減らし倒す事が出来る。ボス戦では如何にバースト状態に持ち込めるかが勝利のカギにもなっている。

更にバーストさせやすいHEAT状態に持ち込む方法やBURSTゲージの貯まりやすさにも色んなパターンがあり、特定のアビリティ攻撃をする、特定の魔法を使う、敵の攻撃を弾いて仰け反らせる、敵の攻撃を避ける、など攻略法はそれぞれの敵に合ったものを理解して立ち回らなければいけない。幸いコマンドを選ぶ時には必ずウェイトモードに入るので焦らずゆっくりコマンド選びを熟考する事が出来る(それでも極めてゆっくりではあるが時間は進んでいるのでコマンドは早く選ぶ必要があるが)

ただ今作のFFのバトルは全体的に難しい

敵はすこぶる硬く、攻撃力も強いので無闇矢鱈に攻撃一方だとすぐに体力ゲージが大幅消耗してやられてしまう。ザコ敵も最初は普通に戦うだけでも勝てるのだが、物語も後半になってくるとだんだん工夫を凝らしてバーストさせたりしなければ倒すのは難しい。特にボス戦はバトル開始時と体力が減った時、残り僅かな時の3つのフェーズに分かれて戦い、後半になってくると強力な攻撃でこちらを殺しにかかって来るので上手く立ち回らなければすぐに死んでしまう。

個人的に特に苦戦した敵は体験版でプレイした初見ガードスコーピオン、エアバスター、ヘルハウス、エリゴル、ルーファウス神羅...などなど、どいつもこいつもスタン攻撃を仕掛けてきたり、単純に攻撃力が高かったり、無敵モードでガードしてきたり、隙がなくカウンターが手痛かったり...と、とにかくボス戦は緊迫感が走る戦いになっており、難しい面もあるが、攻略さえ出来れば気持ちの良いものなので面白かったりもする。しかも3段階のフェーズに変化するその演出上、テンションが爆上がりになることは間違いない。FFのバトルで何より楽しいのはやはりボス戦というのは本質的な面白さとして変わっていなかった

前作のFF15ではバトル中に動かせるキャラクターはDLCでの追加要素を除いてノクト1人のみに絞られており、他のパーティメンバーは動かせないシステムであったのだが、今回のFF7リメイクでは最大3人までのパーティメンバーの操作を切り替えながら戦う方式になっており、拘束攻撃を受けた時や敵から狙われた時などに上手く切り替えて立ち回る事で1人で戦う時よりも楽になる場面が大いにある。クラウドは斬撃、バレットは射撃、ティファは格闘術、エアリスは魔法攻撃...と、様々なタイプの違いがあり、それぞれに違ったメリットとデメリットがあるので、戦う敵とその場面に合わせて使うキャラを分けていけば楽しいバトルになる事は更に間違いない。特に僕はバースト状態になった敵にブレイブモードのクラウドで強撃を繰り出し、最後にインフィニットエンドで強烈な一撃を叩き込み無双するのが大好きである。

 

FF7リメイクの世界観を味わい尽くす「対 神羅」「対 セフィロス」のストーリー

進化したグラフィックにFF7リメイクの世界観をより深く感じさせるために作り込まれたミッドガルという巨大都市、そしてそんなFF7最大の魅力と言っても過言ではないのがストーリーである。

序盤の壱番魔晄炉爆発ミッションに始まり、反神羅を掲げるアバランチ達の活動に仕事として手を貸していくクラウド、それが巡り巡ってエアリスという1人の女性を巻き込み、最終的には神羅の本拠地に攻め込む事になる訳だが、今回のFF7リメイクでは一部の設定改変や新キャラクターとの絡みを盛り込んだ新規ストーリーも合間合間に導入されており、良く言えばよりとことんミッドガルの中での世界を深く描き込んでおり、悪く言えばオリジナル版では僅か数分で進むストーリーに後付けのストーリーを入れて水増しをしているとも言える

どっちの意味で捉えて評価するかはプレイしたその人次第になるが、僕は前者と捉えており、オリジナル版では数時間プレイして終わりでしか無かったミッドガルの世界観というものをここまで広げに広げてこねくり回したものがここまで面白くなっているとは思いもしなかった。ミッドガルという都市自体がFF7の世界の中で敵国ウータイとの戦争をして覇権を握る程の巨大都市である事を何となくで分かってはいるつもりであったが、ミッドガル脱出までという傍から見たらどうしても付きまとってしまうマイナスイメージを払拭するほどより濃密なストーリーになっていると僕は感じる事が出来た。

クラウド達と敵対する神羅の幹部の面々は1名を除き相変わらず変人集団の集まりでドス黒さに磨きがかかっているのはお変わりなく、特に宝条は化学バカを超えたマッドサイエンティスト振りは声優さんの力もあってか予想以上のイカれ具合に仕上がっており、今はまだぶちのめす事が出来なかったが今後のストーリーで叩きのめせる事を考えたら楽しみでしかない。一番相対する事になるハイデッカーはただクラウド達を叩きのめす為に躍起になるだけでなく、ミッドガル市民からのアバランチに対するヘイトを集めるための印象操作までしようとする狡猾な知恵まで身につけていたのには驚きだった。ただのガハハ野郎では終わらない闇深さを持ち合わせるようになったのはヒールとして最高に良かった。

 

予想外だったのはセフィロスの方だった。

オリジナル版では神羅ビルの屋上階でプレジデント神羅が刺殺されている場面を目撃して逃げ出そうとするパルマーから初めてセフィロスの存在が明かされていたのだが、今回はなんと爆破ミッション終了直後の八番街でいきなり登場してきていた。あまりにも早い登場にクラウドほどでは無いが僕も当初混乱をしていた。ただオリジナル版を元にしているのであればあそこで出くわしたセフィロスジェノバ*6セフィロスに擬態して現れた姿なのか、はたまたセフィロスと遭遇した時にノイズが走り頭痛をしていた様子とクラウドだけにしか見えていなかった所から見てクラウドの体内にあるジェノバ細胞*7セフィロスの幻影を見せているのでは?と睨んでいた。実際セフィロスの姿はクラウドにしか見えておらず、周りからはクラウドが突然怯え始めているようにしか見えていない。

結局あれがジェノバだったのか、ただの幻影だったのかは分からないまま、しかしそこに現れたセフィロスは必ずクラウドを自らの手中に誘い惑わしてきている。クラウドにとってはトラウマで悪夢の塊でしかないセフィロスの前ではクラウドは普段のクールなその姿からは逸脱しており、恐怖に駆られて動いている。それがある意味本当のクラウドの姿とも言えており、特に神羅ビル内の鑼牟(ドラム)で初めてエアリス達の前でも視認できる形でセフィロスがその姿を表した時のクラウドのリアクションは目を見張るものがある。神羅以上の脅威となる存在になるセフィロスはこれからもクラウド達の前に現れては翻弄し着実にその世界に危機を及ぼす事となるであろう、目的というものが全く明かされないままセフィロスはこれからもクラウド達の前に現れては恐怖を与えてくる事だろう...

 

フィーラーという新たなる存在

 

僕はこのFF7リメイクという作品はオリジナル版のFF7を元に新規エピソードや追加要素を入れ込みながら現行グラフィックで本質となるストーリーをなぞる形で展開される作品...

 

...だとばかり思っていた

 

しかしそれは最後の最後に予想を大きく超える形での存在であると最後までプレイした時に思い知らされる事となった

 

初めて遭遇するのは八番街でエアリスと初めて出会った時、色々と感慨深い出会いのシーンの最中に突然そいつは現れ、エアリスに襲いかかろうとしていた。最初はそれだけで終わっていた存在だったのだが、明確に大きくその存在が出されたのはクラウドが一番魔晄炉爆破ミッションの仕事を終えてアバランチとの契約を打ち切って旅立とうと眠りに就いた翌日の朝の事だった。

何と七番街スラムの街中にフィーラーが大量に押し寄せアバランチたちに襲いかかっていたのだった。

正体不明の全く謎の存在である彼らは襲ってきたかと思えば、タークス レノとのバトルを終えた後、クラウドとエアリスを乗せて教会の奥に押し入り、逃走を促していた。

襲う事もあれば助けてくれたりもする不可解な行動を繰り返すフィーラー達、実はその正体は星の運命の番人であり、この星の生誕から滅びまでの流れと運命を司っている存在とされている。フィーラー達はそんな運命の流れを変える行動をしようとする者、運命が変わろうとしている者の前に姿を現し、妨害をしたり助けてくれたりもする。つまりフィーラー達は確約された運命の流れの変化を是正する使命を持って行動しており、その流れを変えようとするイレギュラーな存在に対しては容赦なく襲い掛かる習性がある。

それはどういう流れなのかと言うと実はオリジナル版FF7の物語の流れそのものであり、これまで進められてきた物語とクラウド達がしてきた行動の全てはフィーラーの定められた運命に沿って動いていた事になる。思えばフィーラーが現れた場面は全てオリジナル版FF7の物語からは逸脱した展開になろうとしていた場面で現れており

  • 七番街スラムでジェシーに怪我を負わせる(本来の物語では伍番魔晄炉爆破作戦にクラウドが参加していた為、参加せずクラウドが旅立ってしまうと物語が変わるから)
  • 伍番街スラムの教会でクラウドとエアリスに逃走を促す(レノとのバトル後クラウドは追い込まれたレノにトドメをさそうとしていた為ここでレノが倒されてしまうと物語が破綻するから)
  • クラウドの秘密を暴露しようとした宝条に襲撃(クラウドの真実をクラウド自身が向き合う場面はまだそこではないから)
  • セフィロスに正宗で刺されたバレットが無傷で生存(バレットはオリジナル版本編で死ぬ事は無いのでバレットが死ぬのは物語が破綻するから)

と、オリジナル版本編の流れをこれでもかと守ろうとしているのが見て取れる。*8物語の最終盤でセフィロスクラウドに最後の戦いを挑みに誘った時、引き留めようとするフィーラーの渦を切り裂いてフィーラーの紡ぐ別の次元の世界に入っていった。クラウド達がセフィロスと戦う前に現れたのはフィーラーの集合体であり、このフィーラーを倒すという事は即ちオリジナル版本編の流れの全てを放棄する事になり、運命を変える事となる。フィーラーを倒した後の物語はは白紙となっておりその先の物語がどうなるのかは全くの不明、だがエンディングではフィーラーが倒されたことによってありとあらゆる周りの運命が変わった

 

何とオリジナル版FF7本編ではプレート支柱で亡くなったはずのビッグスが生存しており、ジェシーも生存が示唆されている*9

更に過去の運命としてミッドガルを目前にして神羅軍との戦いで敗れて絶命したはずのザックス*10は最後の神羅軍との戦いにまさかの勝利クラウドを引き連れミッドガルに向かう様子を見せていた*11

 

それによって今後発売されるであろうFF7リメイクの物語はオリジナル版FF7の流れの系譜を受け継ぎながらも違うポイントが現れるのか、或いはオリジナル版の物語の運命とは決別し、それまでとは全く違う物語を紡ぐ可能性も大いに示唆された事となる。

ここら辺がオリジナル版をプレイしていた自分にとっては驚愕の展開になっており、初めてそのエンディングを見た時は思わず空いた口が塞がらなかった。「そうか...今のスクエニスタッフはFF7リメイクをこういう方向性で物語を打ち出すことにしたのか...!」と、これからの物語が楽しみになった。

 

こうして終わったFF7リメイクの本編、物語の構成上一本道で展開された今作ではあったが、それでも十分すぎるほどにFF7リメイクの物語を現行の最新グラフィックで楽しむ事ができ、体験ができたというのは長年FFをしていた自分の身としては凄く感慨深いものだった。分作である事の悪い先入観から買い控えを起こさせてしまっているのが唯一にして最大の汚点でもあるが、実際にやってみなければ分からない豪華なFF7体験があるのは確実で僕自身としては本当に面白い物語だった。

 

今後僕はこのFF7リメイクを最後の最後まで追い続けるつもりでPS4と本編を買った。その後何作品にまで続くのかが分からない今作のリメイクではあるが、1人のFFファンの端くれとして1つ言わせてもらえるのならば、どうかこのFF7リメイクの発売を切っ掛けにFINAL FANTASYというゲームのブランドが復活し盛り上がって欲しいと願うばかりである...!

 

長くなってしまいましたが、感想記事をお届けしました。

まだまだやり込み要素はあるみたいなので最後の最後まで楽しみつくそうかと思います!

 

 

 

*1:バレットをリーダーとしてビッグス、ウェッジ、ジェシーのメンバーで構成された反神羅を掲げた所謂テロリスト、オリジナル版ではメンバーが他にいなかった為どこか個人グループでの小規模感しか感じられなかったが、今作のリメイクでは神羅を脅かすほどの巨大組織となっており、バレット達は本家から危険因子扱いされて追い出された分派という事になっている

*2:スラムのドン、ドン・コルネオが牛耳る壁に囲まれたスラム一の繁華街、仕事に疲れたサラリーマンが飲みに行ったり 癒しを求めて遊びに行く人は数多い、しかし裏では借金取りが恐喝や恫喝をしていたり犯罪まがいの行為が横行するアウトローの巣窟でもある。特に女性が1人で遊びに行くのは色んな意味で危険であり、"蜜蜂の館"はFFファンの間では語り草になるほど有名な場所

*3:スラムを覆う円盤状に8等分された超巨大な鉄塊状の天井のようなもので、この上に道路や街、住宅街などが建設されている。プレートの下には本来の地面があるが、神羅が魔晄を吸い上げている事で土地は枯れ果て、とても住める状態とは言えないほど環境が悪く、プレートの下はスラムと呼ばれている。プレートに住む人とスラムに住む人とでは貧困格差が起きており、プレート住まいの人の中にはスラムの人を見下している人もおり、プレートに住む人が大抵上流階級である神羅関係者である事が多い事からバレットからは腐ったピザと称されている。余談だがそんなミッドガルには市長がおり、市長の名はドミノ、ドミノのサポートをする秘書の名もハットである

*4:アクティブタイムバトルの略、敵と味方の行動時間がバトル中同時に進む事によってリアルタイムなバトルを展開するFF4〜FF9までの間に定着したFFならではのバトルシステム、これまで当たり前だったドラクエのターン制から逸脱し、FFらしいシステムとして差別化がされた、実はATBのシステム特許をスクウェアが取得していたりする

*5:ちなみに開発中のバトルシステムを最初に発表した当初は完全にアクションバトルのみの対応となっていたのだが、発表当初多くのユーザーから「難しそう」「上手くできるか自信が無い」と言った声が相次ぎ、FF7リメイクでFFを久しぶりにやる人、復帰する人の事に配慮してCLASSICモードの追加導入が決定された旨をスタッフインタビューで語られている

*6:宇宙から隕石に乗って飛来した地球外生命体、その正体は醜悪たる容姿をしているが、類まれなる擬態能力を有しており、その力でかつて星との交流を果たしていたセトラの一族を滅ぼしかけた事もあった。だが最後の最後にセトラの起死回生の力によって封印される。ジェノバのパーツはそれぞれ擬態化する事で独立して動く事ができ、また母体への帰省本能が強い。そのジェノバ神羅に所属するとある博士が発見した事を切っ掛けに悲劇を生み出す切っ掛けになったのは言うまでもない...

*7:ジェノバの遺伝子情報が入った物で人間の体内に注入し、魔晄を浴びる事によって身体能力が飛躍的に向上し、セフィロスに近い強い戦士ソルジャーが生み出される礎を宝条が築いている。しかしジェノバ細胞には精神侵食のリスクがあり、余程の力強い意志を持つ者でなければ精神をジェノバに支配され廃人化、もしくはモンスター化してしまう。クラウドの場合はモンスター化することは無く、一度再起不能になるまで精神崩壊してしまっていたが、ソルジャー並の身体能力にまで向上した事も相成り、親友のザックスのソルジャー時代の記憶がクラウドの記憶としてジェノバ細胞に記憶改竄され、人格形成にまで影響を及ぼしてしまっている。

*8:尚、これでもかとオリジナル版本編の流れを変えさせずに守ろうとしていた点からネット上でフィーラーは原作厨と呼ばれている

*9:ウェッジは神羅ビル内にてフィーラーに襲われてしまったが彼もまた生きていると信じたい

*10:ザックス・フェア、一流のソルジャークラス1stであり、クラウド大親友であり、エアリスの恋人でもあった。FF7本編開始前にニブルヘイム事件を経てクラウドと共に宝条の実験台にされ、命からがら脱出を果たし、廃人化したクラウドと共にミッドガルへ逃走をしていた。実はクラウドに何でも屋の仕事を提案したのも彼。しかしミッドガルへ到着目前の際、オリジナル版FF7本編では神羅兵に射殺される。クライシスコアファイナルファンタジー7では神羅軍の大軍に孤軍奮闘したが破れ、アンジールから授かったバスターソードに自身の想いをのせ、クラウドに託して絶命。しかし実は自分はCCFF7を今まで1度もプレイしたことがなく、プレイする機会も全くなかった為彼の事をあまり知らないので申し訳ない部分がある

*11:しかしオリジナル版FF7本編では最後の最後に後ろから射殺されているので本当に彼が生存を果たしたのかどうかは確証が持てず、全くの不明このエンディングについてはファンの間でも議論が交わされている

FF7リメイクについてもう少しだけ話したい

 

こんにちは、ニホンバトです!

今回は前回の記事「僕とファイナルファンタジー」でも最後にちょこっとだけ触れたFF7リメイクの事について期待してる部分や楽しみな部分、そして不安な要素...などなど、色々な事をもうちょっとだけ書かせてもらおうかと思います!

ここからは全て僕の私見と個人的な感想になりますのでどうかご了承頂けるとありがたいです(笑)

 

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そもそもの話

実を言うと元々僕はこのFF7リメイクを買う予定にはしていなかったんです。それどころかPS4ですら買わないだろうと思っていました

今の現状、Nintendo SwitchでのFFに追われていてまだ未消化な積みゲーも溜まっていたのもあったし、ゲーム機1つをお買い上げするのには幾分かハードルが高い...しかも今年2020年はPS4の次世代機となるPS5が年末商戦期に向けて発売される事が決まっている...

PS4WiiUと世代的に同じ2013年に発売されているから、プレステのハードサイクルの年数としてはそろそろ次世代機が来てもおかしくない年頃...思えば今でも最新ゲーム機としての最前線を張っているPS4ですら最早7年前のゲーム機となっているんですから改めてソニーが生み出すゲーム機のハードサイクルの長さには驚きを隠せないですね...故にPS5が出る事が確定している事と、FFシリーズの長期的な開発期間の長さの事もあって分作作品となっているFF7リメイクではいつしかPS5との縦マルチ化、もしくは分作1作目と2作目を纏めたコンプリートパック*1を出すつもりなのだろうというユーザーからの予測もあって、発売日当日には買わずに様子見をする人や、PS5が出るまで我慢するという人もいるぐらい「買い控えの声」はチラホラとありました。

正直僕もPS5が出てから買っても遅くはないかな...と思っていたのですが、オリジナルから劇的な進化を感じさせるリメイクの予告映像を見る度に久しぶりにゲームに対して感じたこのワクワク感を抑える事が出来ず、やはり大好きな作品に対しては今すぐにでも楽しみたい!という気持ちが先行し、PS4本体とソフトを買う決意がつきました。

予約をしてからというものの、刻々と近付いてくる4月10日に期待感を胸に膨らませながら待っていた時、突如7リメイクの体験版配信が始まって驚きましたね...!僕は発売日に開封予定だったPS4をすぐに開封してセッティングを施しました(笑)

FFのデモ版はいつも別ゲームのおまけディスク付属だったり、別のFFソフトの初回生産限定版の中に体験版ディスクを入れ込んでいたりと、色んな形で体験する事は出来ていましたが、いつも限定的でした。しかしこうして全世界に向けて体験版配信をするというのは中々に珍しく、PS4で体感出来るFF7リメイクの世界の一部を操作して味わう事ができるなんて幸せでした...体感3時間くらいでゲームは終わったのですが、最早流石とも言うべき映像美の美しさは凄まじく、リアリティの凄まじい世界の中を冒険しながら序盤も序盤のガードスコーピオンとの戦いまでのボリュームが凄まじく、これがたったほんの一部でしかないというのには相当驚きました!

ビッグス、ウェッジ、ジェシーはみんなそれぞれカッコよくなったり可愛くなっていたりするし、サングラスを付けたバレットはオリジナルの時と比べて迫力が増してる上に発言のニュアンスが結構コミカルで面白いし、クラウドは戦闘のスペシャリストとして的確なアドバイスをするのは流石だと思う反面、バレットに対しては戦闘中に軽口を叩いたり...と、自分の知らない面を持つクラウドが描かれていたり、スタッフインタビューでは常にクールというイメージを持たれているクラウドのクールではない面や逆にカッコ悪い面も描かれたりすると言うので、そこら辺が結構楽しみだったりしますね(笑)

 

ワクワクする楽しみな所

FF7リメイクはかつてプレイステーションに発売されていたオリジナル版FF7を開発していた主要スタッフが、今持てるFF作りの技術を盛り込みPS4で復活させるリメイク作品...という事で楽しみなのは、やはりFF7オリジナルとの違いがどこにあるのか?今までにもあった物語とキャラクターはリメイクでどの様に進化したのか?そしてリメイクならではの新たに再構築されたFF7の世界は超巨大魔晄都市ミッドガルの中でどれほどまでに描かれているのか...

楽しみなところは数を上げればキリがありません...!映像美の技術面で言えばオリジナルと比べて全てが進化しているのは間違いないですし、そういう劇的な進化の中で今のスクエニスタッフがFF7リメイクをどこから、どこまで、どうやって描き、その物語を描き切るのか?長い目で見るとそこが本当に楽しみで仕方ないですねぇ...!

 

今までオリジナル版FF7をプレイしていたユーザーとしての感覚から言うと、ミッドガルでの物語というのはある意味ミッドガルの外に出た広い世界に驚きを覚えるための序章という感覚、イメージがありました。なのでかつてオリジナル版をプレイしたユーザーの中には分作1作目のストーリー構成がミッドガル脱出までという事実にボリューム不足による不安感を募らせている人もいましたが、そもそもオリジナル版FF7でもミッドガルというのは爆破作戦で向かう壱番魔晄炉と伍番魔晄炉、螺旋トンネル、ウォールマーケット、神羅ビルといった僅かなポイントでの舞台構成しかされておらず、その殆どはプレート都市の下、スラム街での物語がメインでした。

オリジナルでは最終盤ともなる所で再びミッドガルに赴く事になるのですが、それでも行ける場所には限りがあり、ミッドガルという"超巨大魔晄都市"という名称の通りにミッドガルの全てを描き切る事は出来なかったとスタッフインタビューでも悔しさを滲ませてました。オリジナル版ではその広い都市の世界観を描き切る事が出来なかったミッドガルがFF7リメイクでは存分に描かれるという事ですから、これはもう改めてミッドガルとはこういう都市なんだぞ!というスタッフからの強いメッセージを感じることが出来そうな楽しみがありますねぇ...

 

今作の7リメイクではキャラクターにボイスがつく事によって一人一人のキャラクターに対して生き生きとした人間味を持ち、親近感をもてます。お馴染みクラウド役の櫻井孝宏さんを始め、様々な敵側のキャラやサブキャラ、モブキャラにまでボイスがつき、オリジナル版では文字テロップとアクションのみでキャラクターの人間性というものを想像をしていたあの頃との違いを伺い知れるのも良いもんです、個人的に一番びっくりしたのは宝条役の千葉繁さんでした(笑)

トレーラーに登場して、一瞬で分かるあの特徴的な声を聞いた時「えっ!!?千葉さん!!!?」と驚きを隠せなかったです(笑) 千葉繁さんでFFと言えばやはりディシディアFFで完全にハマり役になったFF6ケフカがイメージ強いですが、宝条もなかなかにサイコパスマッドサイエンティストなキャラクターなのでケフカの様なコミカルな狂気性を持ったぶっ飛びキャラとはまた違うサイコパスさが表現されると思うとこれもまた楽しみでしょうがないです。

そしてそれと同時に分作作品1作目のFF7リメイクはミッドガル脱出までの物語なので巨大なミッドガルに住まう新しいキャラクターも次々と登場します。残念ながら日本のTwitter公式アカウントでは新キャラについての紹介はされていませんが、写真やトレーラーで見る限りでも強烈にパンチのあるキャラが多めなのでその人達がクラウド達にどう関わり、そしてどの様な関係性を持つのか、それもまた新たなFF7を楽しむ上でのポイントなのかもしれませんね!

 

新しいFFに対して不安に思う事

ここからはFF7リメイクが凄く楽しみである反面、大丈夫なのかどうか個人的に不安な所について書いていこうと思います。

 

  • 大幅に改変されたストーリー構成

大事な事なので何度も書いてますがFF7リメイクは分作作品となっており、4月10日に発売されるFF7リメイクのストーリーはミッドガル脱出までで物語が終わります。

なので人によっては最序盤とも言える感覚を持つミッドガル内での物語をリメイクでは一つのナンバリングFFと同レベルの大ボリューム*2であるとされています。それに合わせてオリジナル版FF7とは大まかに同じストーリーをなぞりはするものの、実際に描かれる内容はかなり大幅な改変が施されていると予想されます。正直、コンピレーションFF7の計画から連なる当時発売されたFF7の派生、外伝作品での設定が取り込まれるのかどうかは分かりませんが、少なくともオリジナル版FF7と全く同じ内容である事を期待するのはやめた方がいいかもしれません。

なんたってリメイクですからね、新キャラや新要素を取り入れたストーリーになってるでしょうし、序盤も序盤からセフィロスがかなりの登場頻度で出てる感じが見て取れますからね...僕は期待寄りの方なのですが、オリジナル版FF7との比較をして批判をする人も出ない訳では無いかもしれませんしね。

 

  • ケット・シー、シド、ユフィ、ヴィンセントが出ない

これもまたストーリーがミッドガル脱出までということ故に仕方の無い部分ではあるのですが、ミッドガル脱出後に仲間になる残りのメンバーは1作目のFF7リメイクでは登場しないです。実際、FF7リメイクの前情報によりますと仲間になるのがストーリー終盤である関係上、あまりにも使用できる期間が短いレッドⅩⅢはプレイヤーが操作できるプレイアブルキャラにはなっていないとの事です。

本格的なFF7の壮大な物語はミッドガル脱出後に始まると共に後に登場する残りのメンバーは2作目が出るまでお預けになるので彼らが好きな人達にとっては不服な部分となるでしょう。特にユフィとヴィンセントはオリジナル版FF7では隠しキャラ的な位置付けでありながら仲間の中でも上位の人気を誇るキャラでもあったので、リメイクでの彼らを見れるのはまだ先です。大いに期待しながら待つしかないでしょう。

 

今やどの大作ゲームにもDLCは大抵存在するものです。今でも賛否両論な面はありますが納得できる形のDLCであるならばDLCで騒がれる事も無いでしょうし、購買意欲が掻き立てられて買う人もちゃんと出ると思います。

しかし、FFは前作のFF15でシーズンパス型の追加ストーリーのDLCを出すと決めた時に発売当初のFF15のストーリーの出来が不十分と言えてしまう完成度だった事も相まってDLCに対してはかなりの大炎上、結局DLCによる収益が見込めなかったのか、最後のDLCとして予定していたエピソードノクティスなどのDLC全て開発中止スクエニFF15DLC開発に投じていた50億円以上を丸々損失する事となり大赤字、FF15の主要ディレクターの田端氏はスクエニを退社する形で身を引くという散々な結果になりました。

そんなわけで、1回大コケをやらかしてしまっているFFでDLCを出すというのはかなりの炎上の火種になってしまいそうな気がして恐ろしいんですよね...今回のFF7リメイクでは予約した店舗別による追加特典が付与されており、今のところ内容は全て追加召喚獣となっているみたいです。チョコボカーバンクルサボテンダー追加召喚マテリアとして登場する彼らは後日DLCとしても販売をするらしいので買えるのは良い事なのですが、せめてFF15の様なストーリー補完型のDLCの配信だけは絶対にしないで欲しい...と思うところではありますね。特にRPGというゲームのジャンルに於いては、1本のソフトとして発売された時点で起承転結が成立し、ストーリーが完成されている事を求められる傾向がかなり強いです。

その最たる良い例が同じスクエニから発売されているドラクエ11がそうだったりするのでちゃんと1本のソフトで物語が成立する事を祈ってます。

 

  • FF7リメイクが分作作品である事が世間にちゃんと認知されていない

今回発売されるFF7リメイクで最も心配している点であると同時に、最も炎上案件になりそうな所がこれですね...

これまでのFF、特に昔の作品ではROMやディスクの容量制限がある中でもRPGとして十分楽しめる様に、少ない制約の中でワールドマップや街、洞窟などのダンジョンで起こるイベントなどが豊富に詰め込み、それを当時のユーザーは十分に楽しむ事が出来ていました。FF7ももちろん壮大な物語を描く名作であり、その全てを最新ゲームとしてリファインした上で描くとなればとてもブルーレイディスク1枚で収める事が出来ず、その全てを1枚のディスクで収めようとするとどうしてもFF7のダイジェスト版的なゲームとなってしまうようです。

その全てを描き切る為にFF7リメイクでは「分作」という手に踏み切りました。

分作とは一つの作品に対してその内容の一部を収めた作品を販売し、何部作にも分けて発売していく方法であり、映画などではシリーズ三部作というものを聞いた事はあると思いますが、ゲームで何部作にも分けて発売するゲームというのは少なくとも僕の周りでは全く聞いた事がありません。多分前例のない前代未聞の試みなんだと思います。

その事がネット上で賛否両論になっている面はもちろんあります。しかしそれでもかつての名作をPS4でリメイクした作品が出来ることの魅力はとても大きい...だから分作作品である事を分かった上で買う人ももちろん居ます。既に予約をしたり、延期しても買う事を決意した人はかなりFF7が好きな人なんだと思います。

 

しかし...この分作作品であるという事実、その事があまり世間に認知されていないんです

今回のFF7は昔懐かしい過去作のリメイクであり、購入するユーザーの中にはドラクエの様にFF7リメイクだけを買う人も中にはいると思います。だからテレビCMやゲーム店でFF7リメイクの存在を見かけて懐かしい思いを感じながらプレイしようとする人もいると思います。しかし、ゲームの予約をした全ての人がこれからやるゲームについてキッチリと下調べをした上で予約をするとは限りません。寧ろネットを使わない世間には恐らくほとんど居ないと思います。

何故ならこのFF7リメイクが分作作品であるという事実を公式があまり大々的に宣伝をしていないからです。

一応公式サイトを見れば分作作品である事実を明記していますし、ファミ通でのインタビューにYouTubeでのスタッフインタビューや特別CMでもさりげなく分作作品である事実に触れてはいますが、公式側が発信しているのはこれぐらいであり、後は自分で調べなければ知りえない事実なのです。何故こんな事になっているのか、恐らく分作作品である事実を知れば買い控えや購入を見送るユーザーも出てくるのは必至であり、売上が下がってしまう可能性があります。公式側が騙し売りをしようとしているという他意があるのかどうかまでは分かりませんが、公式がゲームを販売する小売店に分作作品の事実を顧客に啓発させる指示をしているわけでもないですし、分作作品の認知度は思うように広がっていません。

事実、Twitterで分作作品の事について発信したアカウントのリプライには「知らなかった...」や「そうだったの!?」と驚く人も少なくなかったですし、実際に予約をした家族にTwitterをよく見ている息子さんがその事実を伝えたら唖然と驚いていたという話も出てきています。分作作品という事実はスクエニが思ったほど世間には伝わっていないのです。

それが後にどの様な結果に繋がるのか...僕が最も恐れているのは分作作品である事実を知らないまま購入したユーザーによるFF7リメイクのクソゲー評価の烙印です。

ほとんどのゲームはそれ1本で完結するし、例え追加DLCがあったとしてもDLCで完結します。そして続きを匂わせる終わり方をする作品は大抵評価が良くありません。この続きを知りたいという期待感をユーザーに煽らせ、その先の購買意欲をそそらせようとするのは傍から見れば卑しいです、阿漕です。物語の続きをユーザーが望んでいたとして、実現にはユーザーからの支援が鍵を握るのは確かなのですが、それを実現させる為に公式側が射倖心を煽らせるような事があってしまってはならないと僕は思います。売った者勝ちという訳では無いですが、スクエニはもうちょっとこの作品が分作作品である事実をキッチリとユーザーにお伝えし、その上でこれまでのナンバリング作品と遜色のない作品であることを自信を持ってお伝えして欲しい。

 

僕はFF7リメイクのスタッフはFF7という作品を大切にして今作を作っていると信じています。全てのユーザーが満足するほど完璧な作品を作るのは難しい事だし、それでも世間の期待というハードルを超えてくれるんじゃないかとと期待しています。そして何よりも不穏な事も無く存分にFF7リメイクを僕は楽しみたいです。

 

終わりに

最後に不安なポイントを書いてしまいましたが僕は個人的にFF7リメイクをめちゃくちゃ楽しみにしています。世間がコロナウイルスの事で陰鬱になり、コロナに掛かっていない僕ですらニュースを見る度に落ち込んでいるのですが、そんな混沌とした世の中の中での癒し、希望として僕はFF7リメイクを期待して待ち望んでいます。

正直、発売後の炎上が怖いところではありますが、僕はこの作品が分作作品である事を了承した上で購入を決意していますし、最後の最後までFF7リメイクを追って行こうと考えています。

 

FF7リメイクの発売まであと4日...

 

令和の世で復活するクラウド達の物語を待ち望みながら過ごしていこうと思います!

*1:所謂"完全版みたいな物"

*2:YouTubeスクエニ公式チャンネルの「INSIDE FINAL FANTASY VII REMAKE」というスタッフインタビューにて公式に語られている

僕とファイナルファンタジー

 

FINAL FANTASYという作品がある。

それは日本のスクウェアというゲーム会社が世に出したRPG作品であり、日本が生み出した名作RPGシリーズとして当時のエニックスの代表作、ドラゴンクエストと共に双璧を成し、スクウェア・エニックスという一つの会社となった現在、JRPGとしてFFは今でも世界中のファンがいる。

これを書いている僕も根っからのFF好きであり、これまで色んなナンバリング作品や一部スピンオフや派生シリーズを楽しんできた。

そんな僕とファイナルファンタジーとの出会いは運命と言うよりかは偶然と偶然の重なりによって齎した出会いなのかもしれない

 

まず両親が共に若い頃からゲームが好きだった事

その中でRPGが好きだった事

そしてその中で特に1番よくやっていたRPGFINAL FANTASYであった事

そのプレイを物心ついた時からずっとそばで見ていた事

 

今述べた事柄はほんの些細な偶然だし、そんなの単なる気のせいなのかもしれない。けれど、もし僕の両親がRPGといえばFF派の人間ではなく、ドラクエ派の人間だったとしたら将来僕が好きになるRPGドラゴンクエストだったのかもしれない。それ程までに親の趣味嗜好は子供にもある程度の影響を与えると言えるのかもしれない...

 

出会いはⅥ、初プレイはⅦ

親は若かりし頃、お互いの時間を過ごす時によくしていた事はゲームだったのだと母は言う。その名残が今でも家にあるスーパーファミコン

ハードオフの様なジャンクショップだったり、Amazonのマーケットプライスなどでも買えるので今はさほど珍しいものでは無いのかもしれないが、少なくとも今の20代前半の若者が子供の頃に触れるゲーム機といえば任天堂だったらバリバリDSやWiiソニーだとPSPやギリギリPS2PS3の世代だったと思うのでそれよりも3世代も古いゲーム機を持っている上に現役で使っていた小学生は珍しかったのかもしれない

とは言っても名作揃いの多いハードであるスーファミで持ってるゲームの数はそこまででは無かった。そんな中で父がプレイしていたゲームは「スーパーファミコンの限界に挑戦した」とも言われているタイトルでもあるファイナルファンタジー6(以下 FF6)であった。

FFタイトルがスーファミに進出してから出来上がった3作目にして最高傑作のクオリティとも言われているFF6、父はあの頃を懐かしむようにコントローラーを握り締めながら僕にプレイ画面を見せてくれていた。

幼心が残る僕にはまだFFシリーズの壮大なストーリーというものを理解する事は出来なかったが、ゲーム内で登場するキャラクターのそれぞれのセリフはまるで演技をするかの様に声色を変えながら読んでいた。

ティナは大人しめで物静かな雰囲気で、ロックはトレジャーハンターらしい活発さと軽快さを併せ持つ元気さで、カイエンは武士道精神のあるドマ国出身で古風漂う雰囲気から見て侍の様に、ケフカは悪役でありながらピエロの様な派手な出で立ち*1に奇っ怪で感情の起伏が激しい言動も多かった為、ヤバそうなやつという雰囲気を表現して...*2と、自分のイメージする雰囲気でキャラクターのセリフを読むのがとても楽しかった。実際にプレイをしていたのは父だったが、そんな父のプレイを見て、セリフを読むだけでもあの頃の僕はFF世界への没入感を感じる事が出来、良い思い出だった。しかし結局その頃の僕がFF6のエンディングを見る事はなかった

 

魔大陸突入時の敵、エアフォースとの空中バトル戦の途中でフリーズしてしまったのである

 

当時のスーファミソフトとしてFF6が出てから10年以上経っていたこのソフト、我が家が持っていたものは割かしデータが吹っ飛びやすい代物であった。昔のゲームでは常識だったのだが、少しの本体接触などでのフリーズは当たり前、精密ソフトでもあるので下手をすりゃデータが消えるなんてのもザラであった。そして特に日々プレイした時間と労力の積み重ねでもあるRPGというゲームジャンルに於いては、それまでの努力が一瞬で消えると、ここまでずっと高まっていたモチベーションも一気に消える。よほどの気力がなければ、はじめからやり直そうなんてのは無理な話だった。

結局そこでプレイをしていた父のやる気は消失、数ヵ月後にFF7を始めることとなり、僕がFF6のエンディングをその目で見るのはそれから十数年後になる事となった

 

FF7は言わずと知れたFFシリーズの代表的とも言える有名タイトルで、FFといえば?と聞かれると大抵の人は7か10を指す人が多い。

プラットフォームハードが任天堂スーパーファミコンからソニープレイステーションに移動した事により、それまでのフィールドキャラクターの表現方法が2Dドットから3DCGポリゴンに変わった

所謂「剣と魔法のRPG」という軸が強かったそれまでのFFの世界観を現代によく似たサイバーパンクの世界観に変更

更に当時としては珍しかったプリレンダムービーの導入を機に7以降のFF、及びそれを制作する当時のスクウェアはハイクオリティな映像美に拘りを持つようになり、映像技術の凄まじさを見せつけるほどの技術を高めていった...

など、7単体だけでも出てくる逸話の数と伝説は計り知れず、その後の7関連の展開が長く続いた事により、FFを知らなくてもクラウドだけは知ってるぐらいの人が多くなった。

そんな7を当時の父は解体真書*3片手によくプレイしていた。バレット率いるアバランチ達とクラウドが列車から降りて始まる伝説的な爆破ミッションのオープニングシーンは家族4人で楽しみながらみていた事もあってとてもよく覚えている。子供ながらにドットだったFF6と3DポリゴンであるFF7の圧倒的な違いを感じ、音楽も壮大でものすごく新鮮に感じられた。またしても見ているだけで楽しいFFだった。

...しかし今度は7で最強の召喚マテリアを手に入れる為のチョコボの育成途中で父の中に飽きが入ってしまい、その後父がFFでプレイステーションのコントローラーを握る事はなくなってしまった。せっかく最終ダンジョンである北の大空洞まで行けるようになっていただけにそれがかなり勿体なかった。僕は7のエンディングが見たかった。どうしても見たくて父に「やらないの?」と何度か催促をしていたが「そのうちな」と言われ続け、やる事はなくなってしまった。じゃあどうすれば良いのか...

 

そこで初めて僕がPSのコントローラーを握ったのである

 

まずは父が放棄した海チョコボの誕生、Aランクのチョコボと山川チョコボを掛け合わせて出来るとは聞いていたが何度やっても海チョコボが出来ないという、なので具体的なやり方はわからなかったが、手持ちに持っていた大量の餌を与えた上でカップリングを掛け合わせた。その結果、偶然にも海チョコボが誕生 今みたいに攻略情報も簡単に調べられないご時世の中での達成だったのでとても嬉しかった。

そしてその後、父が残した最強データを借りて北の大空洞へと向かった父のクラウドは見事にセフィロスを打ち倒した

 

生まれて初めて見るFFのエンディング...

星の危機を救う命運に立ち向かう事となったクラウド達の紡いだ物語の結末を見てその当時の僕は一人満足していた。

「見るのも良いけど、自分でやるFFはもっと面白い...!」

これを機にFFに完全にハマった僕はその勢いそのままにFF8ブックオフで買ってもらい、今度は自分一人の力でFFをクリアしよう!そんな事を思って冒険の物語をスタートさせた。.....しかし、基本的なレベルアップによる能力上昇が顕著で誰にでもとっつきやすいマテリアシステムでプレイがしやすかったFF7とは違い

FF8召喚獣(作品内ではG.F)と魔法のジャンクションによる能力値の上昇が肝であり、初心者のドロー、上級者の精製やカードバトルを持ちいらなければ迅速に最強化する事が出来ない複雑なパーティ育成システムなどにより、何も考えずにレベルを上げるだけではキツイ戦いを強いられる事になる上級者向けの作品だった事で、結果アルティミシア城突入のディスク4で手詰まり、初プレイだったFF8で大きな挫折を味わう事となった。

FF7と全く同じ感覚でプレイしようとしていた当時小学生の僕ではまだFFはナンバリング作品によってそれぞれシステムが大きく変わり、シリーズで一定していないという事を知らなかった。そして全くクリア出来なくなってしまったFF8のソフトの前に僕は泣いた。どう頑張っても理解できないジャンクションシステムによる育成方法を前にただただ項垂れ落ち込むしかなかった。*4

 

感動を覚えたⅩⅢ、シアトリズムにどハマり

の後の僕は特にこれといってFFに触れることが無かった。当時の僕は一度湧きかけていたFFに対する興味をFF8での挫折で失い、FFには見向きもせず、それよりもマリオだったりゼルダだったり、色んな別作品に夢中になっていた頃だった。

そんな中でプレイしたFF13人生で初めて体験した美麗グラフィックのゲームとして今でも印象に残る。10年ほど前...スマブラにスネークが電撃参戦した事で世界中の話題をスマブラXがかっさらっていたあの頃、スネークという初めて見るキャラクターのゲームに興味を持った僕はメタルギアソリッド4をプレイしたいが為にPS3を買って貰った事があった。そしてそれと共にプレイしたゲームがFF13だった。

FF13PS3で発売された正式ナンバリングタイトルのゲーム、現在のネット界隈では専門用語が多過ぎて何を言ってるのか分からないという事の意で「パルスのファルシコクーンでパージ」という言葉が独り歩きしているが、当時はルシやシガイ等の言葉を共通で用いた世界観の構成をしようと当時のスクエニ社長がファイナルファンタジーシリーズに対して壮大な計画を打ち立てるための序章としてこのFF13を世に出したのが始まりだったりする*5

なので本来だったらその後に発売されたFF13-2ライトニングリターンズFF13FF零式などをプレイしなければいけなかったのだが、そういう派生展開がある事を知らなかった僕がやりたいと思っていたのはFF13、PSでやっていたあの頃からどれほどの変化があるのかその手で確かめて見たかった。するとどうだろう、PS3がHDゲーム機だということもあり、グラフィックがとんでもねぇ...!と、あの頃は感動すら覚えていた。

特に浜渦正志さんが手がけるBGMが美しかった事、これまで以上に進化した戦闘がとても楽しかった事、サボテンダーと戯れるサッズのコミカルなイベントが面白かった事...など、色んなシーンが印象に残っている。

当時から既に、近年のFF作品に対する古参ファンからの風当たりの強さなどがあって作品自体の賛否は両論だが、ゲームとしての進化、FFとしての進化を感じる事が出来る名作ではないかと僕は思う。ただこれもまたプレイしたのが小6当時だったので、物語の造形を理解する事が出来ず、ストーリー内容もあまり記憶に残っていないのが残念なところであり、今最もやり直したいFFが13である。

 

そして僕自身の成長と共にシステムの理解や物語の吟味が出来るようになってきた高校生のあの頃、3DSで最もプレイしたソフトと出会った。それがシアトリズムファイナルファンタジーである。

いわゆるFF版の音ゲーであり、名曲揃いのFFの音楽が好きであればある人程うってつけなゲームで、FFの音楽がバリバリ好きだった僕はこれに見事にどハマりした。僕がFFで特に好きなポイントはそれぞれのファイナルファンタジーの世界観を簡単にイメージさせる事が出来る程表現力豊かなBGMにある。戦闘曲が人気なのはもちろん、それぞれのキャラクターのテーマ、ムービーシーンでの緊迫感溢れるシーンBGM、8以降FFのテーマを表すものとして書き下ろされる主題歌、など...巨匠である植松伸夫さんを始めとした作曲家達が作った音楽には力がある。長年続いてきたシリーズだからこそ、老若男女問わず色んな人達を魅了してきた要素の内には音楽の力もあるのではないだろうか...?

当時は懐かしさという気持ちもあってプレイしてきたこのゲーム、しかしそのおかげでかつてプレイしてきたFFの素晴らしさに改めて気付いた事、これまで触れて来れなかった最新のFFへの興味がそそられた事、そしてこのゲームを通じて色んなFF好きの人に出会えた事、それが何よりも思い出深い良いゲームだった

シアトリズムを通して出会った人たちとは今も縁が続いている。有難い限りである。

 

Nintendo SwitchへのFF進出を機に本格的にプレイ

供の頃からFFに触れていき、シアトリズムにハマった事を切っ掛けに僕は過去作のスーファミやPSを引っ張り出して昔懐かしのFFを楽しんでいた。しかし、スクウェアエニックスが統合してスクエニになった頃に和解を果たしたとはいえ、近年ではクリスタルクロニクルなどをGCに出していたあの頃のように任天堂ハードへのFFソフトの移植や任天堂ハード独自でのFFソフトが展開されるというような事はほぼ無くなっていた。シアトリズムが登場した3DSでも他に出たFFソフトはファイナルファンタジーエクスプローラーズと初代FFの3DS版移植とVCが出るのみというソフト数の貧弱さが浮き彫りに、しかもWiiUに至ってはWiiU独自のハード事情というのもあるが、WiiUでプレイ出来るFFソフトはVCのみという事態になっており、とても全てのFFを任天堂ハードのみで網羅するのは無理な話だった。

スマブラforFF7クラウドが参戦というホットなニュースはあったが、それでも7以降のFFが任天堂ハードに出る事は一切なかった。FFは今でもソフトの主戦場をPSベースにする事に重きを置いている。それはもう言うなればFF7がPSで発売された時から続いて来た事なのだが、長年目立ったFF作品が任天堂ハードに出なかった事により、世間からはFF=PSのゲームという図式が出来てしまっている。

その反面、ドラクエシリーズは長きにわたって任天堂ハードをメインにしていた部分もあるのである意味ではバランスが取れている。しかし任天堂ハードを買う人がメインの人では充分にFFシリーズを楽しむ事は出来ないでいた。僕も数年前から今のFFを楽しみたいという希望はあった。その為にFF専用機としてPS4を買う事を一度は考えたことがあった、それもかなり本気で。

だがひとつのハードを買うというのはなかなかに高い壁となっているし、昔はPSハードではFF以外にやりたいゲームがほぼ無い...という考えが自分の中にはあった。まぁそれも今となってはPSに対するある意味偏見じみた思考を無意識に考えており、名作と謳われているゲームがいっぱいあるにも関わらず目を通していないだけのただの節穴でしかなかったのは火を見るよりも明らかだったが...

 

とにかく、PS4を買う程の決意がまだ付かなかった21の頃、僕にとっては衝撃的なニュースが飛び込んできた

 

なんとこれまでPSハードでしかソフトを出していなかった7以降のFFナンバリングタイトル作品と外伝作品をNintendo Switchにて発売するというものだった。

 

その初報が流されたのは2018年秋のNintendo Directだった。いつも面白そうな新作ゲーム情報を流すDirectでは一体どんなゲーム情報が出されるのか、楽しみに見ているネット番組であった。しかし、その時僕の頭の中にFFがSwitchに登場するなんてことは1ミリも考えてなかった。

何故なら当時のスクウェア任天堂が袂を分かち、断絶状態となる切っ掛けになった7以降のFFを任天堂ハードに出すという事自体がFFファン、そして任天堂ファンにとっては今後も一生有り得ない事だと思っていたからである。

恐らく切っ掛けはスマブラforクラウドが参戦した事が完全なる和解の証明になっていたのだろうが、それでもかなりの衝撃度である。これまでのNintendo Direct史上、一番に絶叫したことは間違いない(笑)

 

そんなこんなで僕はNintendo Switchに初進出したFFを楽しむ事にした。ナンバリング作品として出た7、9、10&10-2HDリマスター、15PEHD*6、12TZA*7FF8マスタード、そして外伝作の完全版、ワールドオブファイナルファンタジー マキシマ、チョコボの不思議なダンジョンエブリバディ!など、まだ未発売のクリスタルクロニクルHDリマスター以外の全てのFFを買ってそれらを楽しんできた。過去にプレイした作品の移植ではあるが、当時の僕としては任天堂のゲーム機でFFが楽しめるだけでも十分過ぎる程であった。

そんなFFの楽しみ方も昔と今とではだいぶ違った。今は一つ一つの作品で形容された濃密な世界観とストーリーを理解する事が出来る、一人一人のキャラクターのセリフや性格を見る事でキャラクターに対して更に愛情深くなれる、懐かしいという思いだけに過ぎず、子供の頃とはまた違った楽しみ方が出来るのがとても新鮮で面白かった。

更にはレベルカンストをしたり、能力値のカンスト、最強武器・最強防具の全員入手、アビリティコンプリートなど、数々のやり込み要素をしゃぶり尽くすまで楽しみまくり、一つの作品を濃密に楽しんできた。しかしそのせいで10-2と12TZAはまだ未プレイ状態にあるのはナイショの話だが(笑)

FFがSwitchに登場してからの僕はそれからずーっとFFだけをやり続けていた。あつ森が出るまではずっとFFの一つ一つを楽しみまくりながらここまでやってきた。今は仕事の都合上なかなかガッツリとゲームを楽しむ時間を作るのも難しくなってしまったが、それでも子供の頃から親しみ深かったファイナルファンタジーは大人となった今、僕にとっては最高のRPGだと自信を持って言える唯一無二の存在である。

 

FINAL FANTASY VII REMAKE

 

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がFFファンとして人生で最も楽しみにしている事がある。それがFINAL FANTASY VII REMAKEである。

FF7Rは世界的名作となった初代PSの大ヒットソフトのFF7を最新のゲーム機向けに最先端の技術を駆使してPS4に蘇らせた作品となっている。

いきなりネガティブな事を書いてしまうが、PS3での発売を計画し、「ヴェルサスⅩⅢ」と題して出た仮企画から方向転換に次ぐ方向転換の末に10年もの期間を掛けて作り上げたFF15DLC補完前提として内容不十分な状態で売り出された事により、クソゲー扱いされ、ファイナルファンタジーというブランドをぶち壊した」と、散々な事を言われまくる結果になってしまっていた最中、E3にて突如FF7Rの特報映像が流れた時、世界中のFFファンが大歓喜に包まれた事は未だに記憶に新しい...

神ゲーと言われまくっていた過去作と比べられ、近年のFFは面白くない、つまらないと言われてしまっている事に加え、前作のFF15が今でもワゴンセール行きになってしまっている現状の事もあり、どこの風の噂なのかは知らないがスクエニが過去作のFFのリメイクに手を出したらいよいよFFブランドは窮地に立たされてると言ってもいい」というまことしやかな話が出てしまっていた。

しかし、僕は個人的な事を言うとスクエニの近年のFFブランド事情云々の事は一先ず置いといて、このFF7R自体はファンがずっと夢見て待ち望んでいた過去作に対する本気のリバイバル作品として大きな期待を持っても良いものなのではないかと個人的には思う。

そりゃあ最近のスクエニとFFは大丈夫か?と心配する気持ちもよく分かる、だが予告映像を見て、そして体験版を受けた感覚で考えるにスクエニはかつてのFFファン、そして新しくFFを知ったファン両方を楽しませるために本気のFF作りをしている筈だと僕は信じている。そんな事もあってか、僕はとうとうPS4を買う決意が整い、FFの為にPS4を買った...!

 

分作作品の1作目として広大なミッドガルがどこまで深く描かれるのか、かつてのFF7を楽しんできた経験者としてどれ程の進化と違いを感じる事が出来るのか、そしてその結末の先には何が待ち受けているのか...僕は本当に心から楽しみで仕方がない...!

 

これによってPS4ではPS4でしか楽しめないFFを楽しむ事が出来る。クソゲーと言われてしまっているFF15だってそれを愛した人は多くいる筈、発売から3年の時が経ちDLCでの補完が終わった今のFF15がどれほどの作品になっているのかを確かめるためにFF15のソフトも買った。

これでFFのほぼ全てを網羅できる。僕の人生ではこれからもFFと共にある。そしていつまでも永遠にFFを楽しんでいたい。

 

ファイナルファンタジーは自分にとって人生と共に歩んできたなくてはならない存在なのであるのだから...!

 

_______________________

*1:フィールドグラフィックだけを見ると帝国軍の軍服を思わせる雰囲気があってそうでもないが戦闘時のドットグラフィックの服装はかなり派手で奇抜

*2:後に出たディシディアFFでケフカに当てられたCVは千葉繁さん、同氏の怪演振りでヤバそうな雰囲気を見事に表現した事によりケフカのイメージは定着した

*3:FFシリーズで今や定番化した完全攻略本"アルティマニアシリーズ"が出る前に出ていたスタジオベントスタッフ発刊の攻略本

*4:余談だがFF8も発売当時では大成功を収めたFF7の次回作という事で大きなハードルが立っていた事もあり、複雑化したパーティ育成システムに学園という設定、進行不能になる致命的なバグやヒロイン リノアのキャラ付けと言動に苛立つユーザー...等々、色々な要素がユーザー受けしなかった事もあり、売上は前回より落ち込んだという

*5:詳しくは「FABULA NOVA CRYSTALLIS FINAL FANTASY」で検索

*6:FINAL FANTASY ⅩⅤ Pocket Edition HDの略

*7:FINAL FANTASY ⅩⅡ THE ZODIAC AGEの略

僕とどうぶつの森

 

久しぶりの投稿となりましたニホンバトです

このブログを読んでいる皆様方、最近体調管理の方は大丈夫でしょうか?思えば先月の1日に秘境を求めて三峯神社に行っていたあの時から既に中国の武漢市で発生したコロナウイルスに対する警戒感が起き始めてはいたのです...が、

まさかその後、日本中が深刻なマスク不足に陥りコロナウイルスのシャットダウンに失敗連日のニュースではコロナに関連した悪いニュースばかりが流れ続け更にはデマによるティッシュやトイレットペーパーの買い占め&品薄が起きてしまう...というこれまででも類を見ない大混乱になってしまうとは思わなかったです。

つい最近、うちの地元でもコロナウイルス感染者が発生してしまい、ニュースにもなってしまいましたが、ここで狼狽えてしまってはパニックになってティッシュを買い占める人と同じになってしまうので、手洗いとうがいを厳重に重ねる事で乗り切りたいと思います!

 

という訳で本題から逸れてしまいましたが今回はどうぶつの森シリーズの事について語りたいと思います☺️

 

初めてのどう森は「街へ行こうよ」

どうぶつの森(以下どう森)と言えば、言わずと知れた任天堂ソフトの名作シリーズの1つでどうぶつたちが暮らす村に1人引っ越してきた主人公(かつては村人)が村で悠々自適の生活をするスローライフゲーム代表作とも言える作品になっており、アクション、シューティング、アドベンチャーRPGと、所謂ガッツリ寄りのゲーム好きの人(この場合はガチ勢?)が好むゲームとは違い、どう森には特にゲームクリアという概念や目標がなく、ゴールがない(終わりがない)という所謂ゲーム!とは少し逸脱しているものとも言えるかもしれません。(あくまで個人の見解です)

ただ、終わりがないのがスローライフというゲームジャンルのアイデンティティでもありますし、逆に言えば1つのゲームを永遠に楽しめる無限の可能性を秘めている訳ですからね!

 

そんな僕とどうぶつの森との出会いは大ブームとなったWiiが発売されて2年経った、2008年頃...その当時のどう森では最新作だった「街へ行こうよ どうぶつの森」(以下街森)が人生で初めてのどう森でした。あの当時はまだ子供だったのでそんなに記憶力もないんですけど、街森に関しては家族みんなでひとつの村に移り住んで、せっせかせっせかと悪徳たぬきからの借金返済に追われていたのが記憶にありましたw

母さんがここで、弟はここ、そしてここは僕...と、みんなで村のどこに住むのかを話し合って決め、ある種の共同生活をしていました。主にプレイをしていたのが僕で毎日毎日、街森を起動しては日々のりんご集め、化石掘り、お金の出る石探し...と、お金を稼ぐための日課をこなしつつ、自由に魚釣りをしたり、村のどうぶつ達との交流も楽しんだり、時には喫茶店で休みに行ったり...と、まぁ正しくゲームの世界、どうぶつのいる村の世界で本当にリアルな生活をしているって感じでしたね(笑)

街森という名のつく通り、街森街へ行く要素が大きな特徴としてあるのですが、そこで毎回バス運転手をしているかっぺいとの会話がちょっと楽しみなところもありましたねぇ

ただあのカッパ、女の子に対してはちょっとむっつりスケベな所もあったような記憶があるんですけどどうなんでしょう?(笑)

記憶が正しければ母さんが街に行く為にバスに乗った時の会話でなんちゅう事を言ってるんだコイツはなんて思いながら街へ行ってた気がするんですよね〜

 

とまぁ色々記憶を探ってみたんですが残念ながら街森に関してはここまでしか記憶がありません...(苦笑)

なんせ、残念な事に子供の頃にやってたゲームの中ではゲーム内での印象的な出来事が特になく、それほど記憶には残っていませんでした。物事の考えも変わった今振り返ってみて分かった事なのですが、当時の僕は街森に対して早い段階から飽きていたんだと思うんですよね。リアルに連動する時間の流れとその変化、というどう森シリーズ最大の魅力に対して当時の僕にはそれを新鮮に感じられるほどの感性がありませんでした

特にゲーム内での大きなリアルイベントが毎日起こる訳でもなく、やる事は借金返済のための金稼ぎとしてやる作業が主で、それも単調気味に感じられ、借金返済が完全に終わり、増築&リフォームも完全に終わらせてしまうと今度は本当にやる事が無くなってしまいどうればいいのか分からなくなる...

ゲーム内でこだわりの家具を集めてみたり、村の住民との交流を楽しんだりとか、そういう一つ一つの小さな出来事を楽しめるタイプではなかったですから本当に続かなかったんですよね...確か始めて6ヶ月も立たないうちに飽きて終わってたと思います。

そんで最終的に街森はどうなったのかと言うと、禁断の本体時間操作という所業に手を出してしまい、一気に時を10年後ぐらいにまでタイムスリップ、その結果...

髪はボッサボサの酷い寝癖状態

家の中ではゴキブリが大繁殖の侵略パーティー

10年前に買ったカブは腐ってから10年という年代物(白目)

住民はほぼ総入れ替えのあなたどちら様ですか?状態(笑)

どう森というゲームの根幹を否定しかねない操作をしてしまいましたが、10年間コールドスリープした人の様な体験ができて最終的には良い思い出でした(笑)(絶対にやっちゃいけない事ですけどね(笑))

 

ひたすらコトブキさんのリゾートを荒らしまくった「とびだせどうぶつの森

2作目にプレイしたどう森3DSで発売されるやいなや、圧倒的需要によってソフトの生産が追い付かず、一時期はパッケージ版ソフトが全く買えない状態が続き、当時の任天堂社長だった岩田聡さんが動画で「ダウンロード版の購入を案内する」という異例中の異例の呼びかけを起こす程の人気を誇った「とびだせどうぶつの森」(以下とび森)でした。

子供ながらにどう森をそれなりに楽しんでいた僕ではありましたが、当初、とび森を買う予定は一切ありませんでした。なので世間の期待が大きくなっていたとび森に対しては自分はノーマークだった為、発売直後に品薄が続いていたのにはかなり驚きました。

当時営業してたゲーム店の棚を見ながら僕は「こうして見るとみんなどう森が好きなんだなぁ...」なんて思って思ってましたね。とまぁまるで他人事の様に品薄の事態を傍観していた僕ではあったのですが、何となくやってみようと思って品薄解消後にとび森を購入、またどんなスローライフ生活を送る事になるのやら...と思っていたら驚いた事に今度のどう森は村人生活ではなく、まさかの村長生活でした...

「え?コトブキさんは?」と目が点になっていたらコトブキさんもよる年波には勝てない様で、村長職を退任、個人で島を持って家族と一緒にリゾート生活をしていました。

ほんで代わりに誰が村長になるの?と思っていたらなんと村長の座はプレイヤーに譲られるという事に...なんか可愛い犬の秘書もおるし村長って言っても何やれば良いのかわからんなぁ...なんて思いながらも、最終的には「ま、ええか」と、自分を納得させ、やる事もそんなに大して変わらんやろと思いながら村長生活をスタートさせました。しかしあの悪徳たぬきめ...村長になっても家のローン組ますとかどういう神経してるんだ...(ブツブツ)

 

実際、やれる事は増えましたが基本的にやる事は特に変わらず、平穏な日々を過ごしていました。ただ村長らしい事が出来るということで村に対して条例を作ったり、村を発展させる為に色んな公共施設やモニュメント、更には橋を掛ける事が出来たりと、1人の村民として暮らす街森の時とは違って村長としてできる事が増えたとび森は色んな要素が新鮮に感じられました

村長になったからと言って住民のみんなは崇め称えるわけでもなく、普通にフレンドリーに接してくれるし、村長もまたひとつの肩書き程度のもので同じように暮らしができるってのは良いもんですねぇ

さてさてそんなとび森発売当時の目玉要素にはコトブキさんのリゾートがあります。コトブキさんのリゾートではツアーを楽しんだり、ずっと常夏状態である島内で虫取りや魚釣りをしたり出来るのが大きいですね。

そんな僕がコトブキさんのリゾートでもっぱらしていたのは虫取りや魚釣りをして得る金稼ぎでした。

 

やっぱり金稼ぎかい!って感じだと思いますがまだあの当時の僕にはスローライフを楽しむよりも金稼ぎの方が楽しいと思うところがあったみたいで、ひたすらに貴重な魚や虫を狩りまくってたのが思い出に残ってます(笑)

んでそんな金稼ぎに勤しむ僕でも村の公共施設やモニュメントの建設費用はかなり高くて...これを建てたい!って思ってもなかなか建てられないのが苦しかったです(笑)

 

んで何だかんだでやってはいたものの、結局とび森も1年間プレイして季節が回る前に飽きてソフトを売ってしまい、その後大型アップデートで新要素が追加されるという情報が出て「あぁあの時売らなきゃ良かった...」と後悔していましたね...当時は他にも魅力的なゲームに気を取られていたという事もあり、やはりどう森という日常を楽しむゲームに対して単調性を感じてしまい、長続きがしなかったのが原因かと思います。

 

ここまでやってきた2作はどっちも1年以上続けてゲームプレイが持続した試しがないという散々な状況、基本的に長く長期的に楽しめるゲームというのはMMORPGなどで言えば公式の運営サイドが定期的な期間限定イベントを催したり、数ヶ月に1度来る大型パッケージによるストーリーやシステムの拡張をする事で長く冒険を楽しみ飽きさせない作りになっているのが特徴なのですが、どう森の様なスローライフゲームではプレイヤー自らが自主的に楽しめる要素を見つけて長く楽しむ楽しみを持つ事が秘訣なのかなとも思います。

 

「あつまれどうぶつの森」までもう少し

どう森シリーズの完全新作は全てのどう森ファンの望みでもありました。刻刻と近づく発売日に対して期間感を持つ人も多くなり、あつ森は普段ゲームをやらない人でもプレイしようと準備している人がいる程のものでした。

改めてこんなにも多くの人に支持されているゲームだと知り、今度はちゃんと1年以上ちゃんと持続してやり続けなければと思う次第でもあります(笑)

 

ちなみに僕は南半球でプレイしようと考えてます!どうなるのか楽しみですねぇ(笑)

 

PlayStation4を買いました!

 

こんにちは!ニホンバトです!

今日は報告も兼ねたブログ記事となっておりますが、早速こちらをご覧下さい!

 

 

 

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ドンッ!

 

私、ニホンバトはこの度、2020年2月20日付けでPlayStation4を買いました!!!

 

いやはや...買ってしまいましたよPS4!!!PS4自体の発売から7年が経った2020年にしてまさかこのPS4を買う時が来るとは!私は夢にも思ってませんでした。

 

PS4は2013年にソニーから発売された4代目の据え置きHDゲーム機であり、ソニーが初めてHDゲーム機という分野に触れたゲーム機にPlayStation3があるので、2代目のHDゲーム機になる訳なんですね。

この頃同期のゲーム機はMicrosoftからXbox One任天堂からはWiiUが出ており

任天堂WiiU

ソニーPlayStation4

MicrosoftXbox One

と、当時はこの3つがライバルとして並ぶ事になっていました。しかしPS4や箱1より先駆けて発売されたWiiUが深刻なソフト不足や、様々な事情・要因による著しい売上不振に陥った事で急激に失速、2017年にNintendo Switchが発売された事によって現在では

任天堂Nintendo Switch

ソニーPlayStation4

MicrosoftXbox One

と、綺麗な三原色カラーで分かれ切磋琢磨をしている訳なのですが、PS4や箱1が7年前に発売されて今なお現役で活躍し続けられているゲーム機であることを考えると、技術革新が進み続ける時代の中で先の事を見据えた上に息の長いゲーム機を作るのが上手いなぁ...と、しみじみと思います。

さて、そんなPS4も発売から7年が経った事で今年の年末商戦期に次世代ゲーム機であるPlayStation5が発売される事が決まり、これまでのハード事業サイクルから考えて転換期に入る事が決まっている今、何故PS4を買ったのか?それには理由がありました。

 

FF専用機としてPS4が欲しかった

僕は子供の頃からの流れでずっと任天堂ハードでのゲーム購入を主たるものとして楽しみ続けていました。マリオやゼルダカービィスマブラ...と、数々の歴代任天堂ゲームソフトを楽しみ、3月にはどうぶつの森の新作「あつまれどうぶつの森」を楽しもうとしています。

Switchが出る以前の僕は深刻なFF不足に悩まされておりました。特に性能の問題やハード展開に於ける問題によって7以降のFFが一切登場していなかったあの時代、Switchが出た3年前の当初もSwitchでのFFの登場は全く持って期待していませんでした。しかしやはり心の中ではどこか期待感を持って望んでいた部分もあった様で、何せ噂レベルでしかなかったFF15本編のSwitch移植の話に踊らされていたぐらいSwitchでの7以降のFFの登場を切望していた訳なのですからね...しかしそれはSwitchの発売から1年後にあっさりと実現する事となりました。FF15ポケットエディションHDを皮切りに、ワールドオブファイナルファンタジーマキシマ、FF7、8、9、10・10-2HDリマスター、12ザ・ゾディアックエイジ、そして2020年の夏にFFCCリマスター...など、WiiUまでの長かった任天堂ハードでのFF冬の時代が嘘かのように移植作品が次々と発売され、それはまさに夢のような時代とも言える数年でした。今でもまだ未プレイの積みゲーが残ってるぐらい僕はFFを望み、買いまくりました。そしてそれのどれもこれもがみんな面白い。特におよそ10年振りともなったFF10はシステムを理解できた今だからこその面白さがあり、深くのめり込めるぐらい面白かった思い出が出来ました...

とまぁここまで任天堂ハードでのFFを大いに楽しんではいたものの、やはり今のFFの根幹はプレステでのFFが主たるものとしてありまして、FF好きと公言していながらFF15や零式などは一切プレイ出来ていなかったんですよね...更にPS4での発売が決まっており、世界が大注目しているFF7リメイクはPS4ユーザーなら是非ともやっておきたい!と心を奮い立たせてくれる素晴らしいゲーム体験が望めそうで、自分の中ではフツフツとやりたいという欲が渦巻き始めていました。

 

しかしそれをNintendo Switchでやりたい!と望むのは少々無理が過ぎる話でもあって...特にFF15や7リメイクといったグラフィックなどの映像美やシステムにゴリゴリの力が入ったゲームをやりたいのならやはりPS4を買うしかないだろうと、それにPS4にはPS4でしか出来ないFFだっていくつかある。伊達に初代〜13までやってきた訳じゃないという気概があるのなら、やらずしてどうすると言うのか?心の奥でずっと望んでいたFFに対する想望が少々の無理をする形でやっと実現に至ったという事になる訳です。

という訳で...

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FF7リメイクも既に予約完了させました!

ミッドガル脱出までの物語を描いた分作作品の第一弾...果たしてそれがどれ程の壮大な内容となっているのか...個人的に楽しみで楽しみでしょうがないですね...(笑)

しかしこうして一瞬だけ買ったPS3を含めて考えたらおよそ14年振りのプレステハード...溜まりに溜まった7年分の名作をプレイするというのも良いかもしれませんね...

 

というわけで報告は以上です!どうかPS4ユーザーにもなったニホンバトをよろしくお願いします!

埼玉の秘境...三峯神社・三峯神社奥宮参拝!(後編)

 

こんにちは、ニホンバトです!

前回、このブログでは2月1日に訪れた三峯神社参拝の様子を2本に分けて書き綴っていました。前編ではそんな三峯神社に参拝する事になった決意の経緯と大輪〜遥拝殿までの道のりを書き綴ってきました。今更な事を思うのですが我ながらよく徒歩で登山して行こうと決意して本当にそのまま登ることが出来たのは偶然というか、運がいいな...と思うばかりです。

では続きをどうぞ!

 

念願の拝殿到達

ずっと山に登り続けていた事で足は疲れきっているはずなのですが、アドレナリンが出ていたのか、休憩もそこそこに遥拝殿から先へ行く事に、小さな門を潜ったその先には大きな大きな随身門がここまでたどり着いた僕を出迎えてくれました。

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豪華絢爛な煌びやかさを持つその赤い門構え、その巨大さから圧倒される随身門は約220年前に建てられたかつての仁王門だったそうで、三峯神社に訪れる際、表参道の山道から登り、この最初に出迎える巨大な随身門を通るのが古来の正参道だったそうです。そんな古来の人と同じ参拝の仕方を自分がしているんだと思うと心の奥には感慨深い何かを感じますね...

しかし、車やバスルートから来る人も参道として来るのが決して間違っている訳ではなく、そっちはそっちで有難い三本鳥居が参拝者を暖かく出迎えてくれます

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Twitter三峯神社と検索するとよく見るこの鳥居、実は鳥居の中でもかなり珍しい三ツ鳥居という鳥居でして、日本全国でも7つしかないという相当珍しい鳥居となっています。

境内はまさに山の上の森林といった雰囲気で初夏の頃に訪れたら絶景の避暑地スポットだろうなと言わんばかりのこの神秘的な空間...目的の拝殿まで訪れる途中で双方に伸びる2本の巨木があったのでお賽銭を入れて触らせて頂きました

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御神木は拝殿の横にあるものだけどお賽銭箱があるんだからこれもきっと御神木のはず...!そんな思いを持ちながら右側の木にタッチ、何となく気を受け取った気がします(笑)

 

さぁそんなこんなで拝殿まであと少し、一歩一歩を踏みしめ、歩いていき...そして...!

 

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見えました...!これが...これが夢にまで見た目的地、三峯神社拝殿です...!!!

 

厳かで、神聖な場である事を感じられ、神秘的な雰囲気を纏っています...写真の両脇に見えている巨木は樹齢800年以上にもなる御神木になっており、ここに訪れる人はほぼ全員この御神木からのを頂いているんですね。実を言うと僕、この御神木からの気を受け取るのを忘れてしまっていたんです(笑)

でもその前に双方の木から貰った気がしますし、後にそれ以上のものを受けた気がするのでOKです!

...というわけでまずは手を清めるために手水舎へ...と、思っていたらどうやら手水舎の水は凍ってしまっていて、代わりに清めの棒があった為、それを自分に振りかけました。そして二礼二拍手一礼...この神社へ訪れる為に山道を登り、怪我も事故もなく無事に登頂出来た事に感謝の意を示し、そして願い事をしました...

 

神様に感謝を捧げましたらお腹がすいてきました!なので早速宿泊施設でもある興雲閣の食堂へ!

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メニューは五望天うどんとなめこ汁にコーラ、早朝ご飯はスパゲティだけでたまたまコンビニとかで軽食を買い忘れてしまい、冷えきった体に温かいメニューが身に染みる...!😭

美味しいうどんをうまうまと食べていた時の時刻はまだ10時半にも満たない時間、西武秩父駅行き直通バスの最終時刻の16時30分まではまだまだ時間はたっぷりある、どうしようか...本来の目的であった三峯神社参拝は実現したわけだし、白くはないけど家族分の気守りも買った。このままビジターセンターや博物館で温泉に入るギリギリまで時間を潰すのも良いかもしれないし...と、悩みに悩んだその結果...

 

 

神の地...三峯神社奥宮へ

僕は当初の目的として行きたいとは思っていたものの、厳冬期ならではの危険さや命を落としかねないリスクから行くのを躊躇していた三峯神社の更に先、三峯神社奥宮への参拝をする事にしました。

三峯参拝だけでなく、何故危険を冒してまで奥宮に行こうと決意したのか、それはやはり奥宮の神様にお会いしたいと思ったからです。三峯神社に祀られている神様は伊弉諾尊(イザナギノミコト)様と伊弉冊尊(イザナミノミコト)様です。では奥宮の神様とは...?尊い存在である夫婦神にお会いし、祈りを捧げたのならば、やはりそこから更に天の存在にあり、地上の人々を見守る神様に僕は会いたいと思ったからです。その思いから訪れたいという気持ちはどうしてもありました。でも心にまだ迷いがあった、しかしいざ拝殿で祈りを捧げた時、やはり訪れたい!という衝動的な気持ちが強く出たからなんですね。

奥宮への道のりには4つの鳥居があり

  • 奥宮一ノ鳥居
  • 奥宮二ノ鳥居
  • 奥宮三ノ鳥居
  • 奥宮四ノ鳥居

この4つの鳥居を通った更にその先に神様のいる聖地、三峯神社奥宮があります。

そこまでの道のりの険しさは僕が苦労して登りつめた表参道の比ではなく、生半可な装備と少ない経験から挑みに行くのは危険な程、本当の山道でもあります。また元から標高の高い山道でもあるので熊も出やすく、遭遇のしやすさやさから見て危険度も高く、更に冬の時期は振り積もった雪その雪が踏み固められて出来た雪よりも危険な氷がまだ残っているなど、本来閉山している時期の奥宮参拝は危険だらけの行為でもあります。

しかし僕は出来うる限りの事をして神様にお会いしたい!そう思い、しかし決して絶対に無理はしない事を心に決めて歩き始めました。

 

奥宮に向かっている途中、奥宮の方向から帰ってくる若い女性の二人に遭遇、実際に行ってこれたのかどうか気になった僕はすかさず声を掛けました。問いかけた内容は「奥宮に行ってこれたのか」どうか...その答えはなんと危なかったから途中で帰ってきたとの事、どうやら二ノ鳥居をくぐった後の道にかなり危険なゾーンがあるらしく、アイゼン無しでは絶位に無理だと思って帰ってきたとか...その時に見た僕の足元はしっかりした登山靴...ではあるが雪道や氷の道を安全に通れるアイゼンは無し...僕の気持ちは更に張り詰めました。

 

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そして奥宮への入口となる奥宮一ノ鳥居に到着!

見てみると鳥居のすぐ傍には熊出没注意の表記と登山届の台が、奥宮参拝の為の心得と参拝の仕方の看板が書いてあるのを見るにここが三峯神社からの最後の警告になっていると思います。看板を見てみると"山開きした後の奥宮への登り方"と"閉山後(厳冬期)での奥宮への登り方"が書いてありました。やはり雪山登山に使うアイゼンは必須アイテムのようです。

 

ここで引き返すなら今のうちだぞ」と、言われている気が感じられる雰囲気ではありますが、一度登ると決意した以上、その思いが揺らぐことはありません。意を決してその先へ進み始めました。

 

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ここは序盤ですから流石にまだ緩やかです
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しかし表参道と違うところは残雪地帯が多い事と最初から柵がない事ですかね。

僕の後にグループで登ろうとしていた人もいましたのでご挨拶をしてさらに先へ、奥宮への道筋には木々に白いネットを巻き付けてあるためそれを頼りに登って行きます。

 

そして辿り着いた奥宮二ノ鳥居

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一から二までは距離も短く、順調な兆しです。

 

しかし、本当の地獄はここからでした...

 

二ノ鳥居をくぐり、木の根っこが絡む道を進んでいくと...そこにありました...

 

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多くの人がここで断念した極細&凍結の道が...

 

歩ける道幅は人1人分しかなく、すれ違うのは不可能、それだけならまだ良いのですが更にその道が残雪によって凍結し、氷と化している道のり...そして下を見ると...

 

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崖です

 

誰もが真っ青になる程の危険な道...ここでうっかり足を滑らせてすってんころりんなんて事になったらあっという間に人生ゲームオーバー、ジ・エンドです。

写真では伝わりにくいのですが実際に見ると本当にえげつない程の急斜面になっておりまして...落ちた時の転げ落ちながら全身強打などを想像すると本当に死というものを想像出来てしまい、歩いている時は相当恐ろしかったです。

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今更ですがこんな危険過ぎる道を通っておきながら何故写真なんか撮れたのでしょうか...自分でも頭おかしいと思います。

凍った道を歩く時に守るべき小幅で慎重に歩き、できるだけまだ雪部分が残っているところに足を掛けてその場で埋め込む、途中で太い幹を見つけた時はそれを掴み、命綱代わりにする...など、慎重に慎重と時間を掛け、一歩ずつ、一歩ずつゆっくりと歩きました。

ここを歩いている時だけ命のロウソクが激しく消耗している気がしますがそれでも勇気をだして前へ.....そして...

 

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奥宮三ノ鳥居に到着...!

もう本っ当に命拾いしました!渡り切った時の心の安堵感が激しく、よもや命拾いとはこういう事を言うのか...と心の中で深く感じることが出来ました。いやぁ本当に馬鹿なことをしたもんです。

しかしいくら奥宮での最大の危険ポイントを乗り越えたからと言って安心はできません。三ノ鳥居から先は山の尾根に沿って歩くので両側は切り立った急斜面&崖であることに変わりはありません。なのでそこから先も気を引き締めていきました。

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ここまで来るともはや写真を撮ってる余裕はなく、自分の心の中で「絶対に無理はしない、絶対に無理はしない」と念仏のように自分に言い聞かせながら登っていました。

 

そして最後の鳥居である奥宮四ノ鳥居に到着!

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ここまで来たら最後のラストスパートです!

しかしこの鳥居をくぐってそうそうに見た看板は「滑落注意!」いやいや注意じゃなくてそこは「滑落危険!」って書くべきでしょ...(笑)

なんて心のツッコミを入れながら登ること10分

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とうとう自然の山道のみでは行けず、人が設置した階段が現れました

 

それほどまでに激しい道...まだまだ命の危険がそばに居る道を歩き...

 

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目の前に現れた激しい急階段!そして!


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最後に追い討ちをかけるような鎖クライミング

 

もはや苦行とも言えるレベルの激しい道のり...

 

それを超えた先で待っていたのは...

 

 

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全てを乗り越えた人だけが目にできる静かで、壮観な光景でした...

 

僕はここに到着したあの時、不思議と自分の中で達成感の様なものを感じたりはしませんでした。人によっては妙法ヶ岳の1329メートルの頂きに到達できた達成感や感動というものがあるのかもしれません...

ですがその時僕が感じた胸の内を言葉にするのなら

 

「ここまで...来たんだな...」

 

と、まるで何かを悟ったかのような心境にありました。

本当に心清らかな気持ちにさせられると言いますか、人が何かの目的をなし得た時の心境というものは想像以上に複雑で、達成感を超えた何かを感じていたのかもしれません。

 

早速奥宮の神様へここまでの無事に対する感謝とお祈りを捧げました。

ちなみに...僕が奥宮への到着した時、既に2人の若者がここに到達していました。しかも靴は僕と同じアイゼン無しの登山靴...強過ぎる...

 

最後に妙法ヶ岳山頂からの壮大な景色を撮っておこうと思い、写真を1枚

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実はこの時、物陰に隠れて写真には写ってないのですがこの記念碑の先の切り立った崖際に座って景色を眺めていた女性がいまして...自分が言えたセリフではないのですが「命知らずだな...」と思ったのはナイショの話です(笑)

 

そこからはあっという間にホイホイと帰れました!もちろん帰りだからと一切の気は抜かず、ブリザードロードは慎重に乗り越え、それを乗り越えてからは更に帰る速度が上がりました!この時、僕が帰る際も奥宮を目指そうとする人達と何人かすれ違いました。中には旅行できたと思わしき家族連れも登っていたので「大丈夫かな...」と心配になっていました。あの御家族は無事に戻れたのなら良いのですが...

 

激しくも困難な道のりを超えて訪れる事が出来た神域 三峯神社奥宮...そこは達成感以上の何かを感じ、訪れた人の心を穏やかに、そして人生を一変させる何かを与えてくれる素晴らしい聖地...そう感じました。

 

しかし!今回の奥宮参拝は僕自身が本当に運が良かったから訪れる事ができただけの事であり、僕のように十分な経験もなく、アイゼン必須の道のりをアイゼン無しで進み歩き行こうとするのははっきり言って命を賭して行く無謀な行為であり、神社側も閉山している時期の奥宮に十分な装備無しで行く事を推奨していない為、どんな事があっても、万が一の事があっても自己責任になる。

出来るなら初心者の人は山開きになる5月からを予定し、「せっかく三峯神社まで来たし、ついでに行こう」という軽い気持ちで行こうとは思わず、「三峯神社の奥宮まで参拝に行こう」という心持ちでフル装備をしていくのが最も安全である。

 

もう一つの目的と温泉

奥宮からの帰還を果たした僕はここである重大なミスに気付きました。なんと高木神社で買ってからずっと使い続けている高木さんの御朱印帳を持って行き忘れてしまったのです...!

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↑高木神社に初めて訪れて以降ずっと愛用している巫女高木さんの御朱印

自分のした事がなんと言うミス...!高木神社のみならず、浅草寺や毎年訪れている秩父神社でも付けていたこの大事な御朱印帳を持って来ないなんて...これでは何の為に三峯神社に来たんだ...!と一瞬思ってしまったほどです(笑) しかし、持って行き忘れたのなら忘れたで向こうでしか買えない御朱印帳を買えば良いじゃないか!と、すぐさまこのミスは解決(笑)

それから僕はここまでずっと歩き続けた事で全身が汗びっしょり...一刻も早く最後の目的である温泉に入りたかった...のですがその前に!

実は写真は一切撮ってないのですが、僕が三峯神社に訪れたのにはもうひとつの目的がありまして...それは摂末社という数ある有名神社の摂社と末社が集まる場所があり、その中にある琴平神社にお参りをするのが目的でした。

僕はこれまで以上の強い思いでその願いを琴平神社の神様に捧げました。もし、これを読んで琴平神社とはどんなご利益があるとされるのか、気になった方は是非検索してみてください!そのご利益の内容からして色々と察せる部分はあるかと思います。

 

そして最後の最後に興雲閣の温泉、神の湯に日帰りで入りました!中はシャワー付きの鏡台がいくつもあり、浴槽は一つだけというシンプルな物ながら、美肌効果があるとされる温泉効能に嘘はなく、本当に5分も入っただけで肌がすべすべになる感触を感じることが出来ました!あったか〜い41度の温泉がここまで登り続けて鞭打った体を癒してくれました...

バスの時間までまだ時間はあったので美味しいフルーツ牛乳で火照った身体を冷まし、食堂でもう一つの名物「しいたけ丼」を頂きました

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肉にも勝るとも劣らない分厚いしいたけのジューシーさが堪らなく美味しかったです...!

 

本当に最高の旅の締めとなりました。

 

後からやってくる感動...いざ帰還

ここまでやってきた本当に長い長い道のり...

振り返って見れば数々の出来事が一日であっという間に凝縮されており、自らの苦労も交えてこの奥秩父、そして三峯の地に足を付けて来る事が出来たのは本当に奇跡的で素晴らしいものだった。

そこから感じる事ができた自分の胸に残る不思議な気持ち...ただの思い出には留まらず、本当に色んな意味で強烈な何かが記憶に焼き付いた体験だった。少なくとも古来の人々の参拝方法に倣って訪れた分、やはり自分の中で感じた感動や壮大な気持ちは現時点ではこれを超えるものはないだろうと思った。

 

帰り道に揺られるバスの中...ずっと封印していた音楽を解禁し、聴き入りながら下山していくと、窓の外に見えるのは雄大にそびえて貫く三峰山...「あの山を自分が...」そう思った途端、何故だか感動のような気持ちになってきて...!思わず涙が出かけたというおかしな事に...(笑)

これはあまりにも壮大な旅をしてきた事からくる感動なのか、はたまた危険な道程を無事に生きて帰ってこれた事を実感しての涙なのか...よく分からない感情からくる涙でしたがとにかく感動したという気持ちは確実な事なのでいいもんだった!と胸を張ってそう思おうと思います(笑)

 

そして無事帰還!

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三峯神社周辺に咲く花々をあしらった御朱印帳と青の気守り
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三峯神社御朱印
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↑実際に奥宮に訪れた者しか付けることが出来ない奥宮の御朱印(証拠を求められる)

 

思えば、元々はあしがくぼの氷柱に行こうと予定をしていた2月1日の休日...そのあしがくぼの氷柱が全て頓挫し、どうしようかという事から思いついた三峯神社の参拝...入念な下準備とそこに至るまでの道のりには大変な苦労がひしめき合ったが、それでもそれ以上の価値というものを見つけ、ここに訪れる事に意味を見出す事が出来た。

 

三峯神社は本当に良い所です。

旅の思い出になる最高の神社だと僕は思いました。

 

次にもし行く機会があれば今度は泊まりがけで霧の立ちこめる雨の日なんかに来てみたいですね!

以上!ニホンバトの三峯神社三峯神社奥宮参拝日記でした!

埼玉の秘境...三峯神社・三峯神社奥宮参拝!(前編)

 

こんにちは!久々のブログ更新となりましたニホンバトです!

最近のブログ更新は月一ペースという亀のような更新頻度になっていますが、有名ブロガーのように常日頃からブログに出来る程の面白い話題を見つけたり作ったりしていることが無く、毎日同じ様な生活を繰り返している中で出来る更新はこれぐらいがちょうどいいのかなぁなんて思い始めています(笑)

さてさて、そんな僕ではありますが実は先日、埼玉の秘境にして関東最大級のパワースポットとして有名な三峯神社に行ってきました!

今回は参拝に至るまでの道のりと参拝時に撮った写真と共にその魅力をお伝えしていきます!

 

参拝の決意に至った経緯と下準備

今回、三峯神社参拝をするに当たって僕が第一に考えた事は三峯には自らの足で向かいたいというものでした、つまりは登山ですね。

今でこそ国道が舗装され、交通機関の整備が整った事で誰でも行きやすくなった三峯神社ですが、かつては大輪バス停から三峯神社直通のロープウェーが整備されていた事があり、それより以前には表参道、裏参道、タケルの道という3つのコースから三峯まで自らの足で赴くというのがかつての参拝方法でした。山の上にある神社仏閣という事もあって誰でも行きやすいものではなかったんですね。

今では殆どの人が車やバスなどの交通機関を使って行く人がいる中で何故敢えて表参道からの登山をする事としたのか、ちょっとクサいセリフになりますが、自らの足でその大地を踏み締めながら行く事でその土地のパワーを感じ、そこに辿り着いた時の達成感と感動は計り知れないものがある... そう思い、徒歩での三峯参拝に至ることとなりました。

さて、そんなこんなで三峯神社に行く決意はしたものの、バスを使わないルートで行くとなるとどうしても山登りになります。山登りをするとなると必要なのは入念な下調べと下準備です。なんたって山ですからね?公式には表参道"ハイキングコース"と銘打っていますが初心者向けとはいえ山であることに変わりはありませんからそれなりに準備もします。

まず真っ先に考えたのはクマとの遭遇

秩父市は手付かずの自然が残った山々の連なる地域ですから当然クマも存在します。特にツキノワグマが生息していて目撃情報や不幸な事に被害情報も過去には出たケースもありますから当然警戒しなければなりません。そこでそんなクマ対策のために買ったのがこちら!

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Amazonで買った熊よけのベルです(笑)

熊よけ鈴の大きさとしてはかなり大きく、遠くまで響かせる事が出来る音の大きさが特徴です。しかしだからといって聞いてて不快になるほどの音ではなく、静寂感のある高音が耳にも心地の良い音を奏でてくれます。

しかしこの音を聴いた母からは「なんかお遍路みたいな音だね」と言われた時はツッコミをせずにはいられませんでした(笑) 確かに音だけ聞けばお遍路っぽいけどさ...(笑)

吊り下げ式のベルには紐とカラビナがついていたのでリュックの隙間など付けられるところがあればどこにでも付けることが出来る便利なものでした。僕は自分の手持ちのウエストポーチにどうぞここに付けてくださいと言わんばかりのフック掛けがあったのでそこに付けました!

これで熊よけ対策はバッチリ!一人で行く登山だったので尚更必要なのは間違いありません。本当は万が一熊に遭遇した時に使える緊急時用の熊よけスプレーというものがあってそれがあれば尚良いのですが、人体にも有害な危険物でしたし、値段もべらぼうに高かったので手が出ませんでした...(笑)

そしてもうひとつ、これも買いました

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THERMOS社の携帯用魔法瓶!

僕は常日頃から水筒を持っていく事がなく、持ち歩く習慣が無かったのですが今回の登山では休憩したい時に飲み物を持っていないと不便だし、だからといって暖かいペットボトルを買っただけでは持ち運んで、さぁいざ飲もうと思った時に冷めて冷たくなっていたら悲しいじゃないですか。温かい飲み物を長期的に保存して飲みたい!そう思った時にパッと思いついたのが魔法瓶だったんですね。

最近の魔法瓶はステンレス製でも最低6時間以上の保存が効くものも多く、どれを選ぶのか迷いましたが携行量として500mlがちょうど良かった事とセール中の値段の安さ、そして好きなカラーの青系統という事でこれを買いました。出かけたりする上で水分補給は大事ですから、これを家からの持ち込みで飲み物を用意すれば現地で買うより安く済みますからね。

 

熊よけ対策と水分補給、最低でもなくてはならないこの2つの準備は完了、靴はたまたま買って貰っていた登山用靴があったので履物はこれでOK、本当は安定した支えを手に入れるためにストックも欲しかったのですが予算の都合で断念、しかしそれなりの準備は出来たと思い、僕は2月1日を待ちました。

 

目覚めは朝の3時、気合を入れた朝

本格的な登山という人生で初めての体験に緊張していたのか、2月1日が近付くにつれて自分の中で緊張感が迸って来ました。何度も何度もソワソワして落ち着かない、仕事中にも緊張からなのかちょっとえづいてしまったり...と、明らかにプレッシャーのような何かを感じていました。そして出発前夜も3時起床だから早く寝なきゃと思っているはずなのに眠れず、結局いつもの時間に仮眠をとる事に...そしてとうとう3時に起床!家族はまだ寝静まっている中、僕一人だけせっせかと朝の準備を始めました。

今回は向こうで温泉にも入る予定にしていたのでリュックには着替えとバスタオルを入れ、他にも懐中電灯にロープ、そして熱々のアップルティーを入れた魔法瓶にコップ、ウエストポーチには普段持ち歩いているセットに携帯用モバイルバッテリー、財布、そして熊よけベル...などなど、諸々の準備は完了!急いで早朝の朝ごはんを食べ、自転車で最寄りの駅へ

厳しい寒さを乗り越えながら駅に着くと驚いたのは、始発電車だから人が少ないかと思いきや結構な人が来ていたこと、パッと見サラリーマンやOLさんが多かったが地方から東京に仕事に行く人などはこの時間から動いていないと間に合わないのだろうか...そう考えると出勤自体が大変過ぎて僕には到底無理だなと感じた。

そんなこんなで僕は西武秩父駅に向かうための電車に乗ったのだが、さすがにそこに向かう人の数は少なく、同乗者は何やら大きな荷物を持った人がちらほらと...電車を1本乗り換えてあとは西武秩父駅に向かうまで1時間揺られ続けるのみ...ちょうど僕の真後ろに座っていた女性はまだ眠かったのかうつらうつらと眠そうにしていた。この人も何かの目的を持った旅をするためにこの時間から来てるのかな...?そんな疑問を持ちながらまだ暗くて見えない車窓を眺めているとだんだん朝焼けが...

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普段こういう早朝の時間に外へ出ること自体が殆どなく、人のいない光景はどこか非日常感を感じさせてくれ、僕の心はどこかテンションが上がっていました。なかなか出来ない体験でもありましたからね(笑)

そんなこんなで西武秩父駅に到着!ここでゆっくりしている暇はないので急いで秩父鉄道御花畑駅へ!

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昔ながらの駅であることを感じさせるこのこじんまりとしたレトロ感が心をくすぐりますねぇ。そしてやってきた三峰口駅行きの電車、乗ってみるとどこか懐かしい様相を感じさせつつも同乗者は若い男性が1人だけ...まぁ早朝からの電車に乗ってる訳ですからそりゃそうですよね。

秩父鉄道を走る電車からの車窓を見ていると改めて秩父市という所は本当に山々の多い地域の中で人が暮らしているんだな...と、自然の多い田舎に憧れを抱く若者の様な感想を持つ程までにその車窓から見える町の地域は閑散としていました。

そしてだんだんやってくる三峰口までのカウントダウン...早朝からの電車旅は終わりを迎えそして遂に...!

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終点の三峰口駅に到着!この時の時刻はまだ7時を超えたばかりでした。駅の事務室を見るとまだ駅員さんが出勤していなかったのか中には誰もおらず、無人駅となっていました。既にいた人は駅前の売店で開店準備に取り掛かったおばさまが1人だけ...おはようございますと挨拶をしたあと、バスが来るのを待ちました。そしてバスに搭乗、10分近く揺られながらこれまでの状況をツイートしていたTwitterでだんだん反応が出てきていたのがとても嬉しかった。そしてようやく...

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三峯神社に向かう表参道コースの登山口である大輪に到着しました。バス停前には早速案内板があって助かりました...ですが写真には写ってないものの、実はこの下の方には西武バスからの重要なお知らせが書いてあり...かいつまんで内容を書くと

ここにはハイキングと書いてあるが実際にはキツい山登りをするのと同じ場所...熊も出るしコンディションによっては危険なところにもなる、道路が渋滞しているからって軽装備で歩いて行こうなんて軽い気持ちで舐めて掛かったら痛い目に遭うぜよ!そういう時は大人しくバスに乗れや!」という様な内容でした (あくまでも演出の為こんな書き方で書いてはいません(笑))

もう一度書きますが秩父という地域は野生の熊が生息している場所、例え今いる場所が標高の浅い場所だからといって危険がない訳ではありません。これが本当の登山なんだということを感じると改めて気が引き締まりました。

 

いざ、登山開始!

という訳で日が昇り始めてまだ間もないこの時間から登山はスタートしました!ウエストポーチにはしっかりと熊よけのベルを取り付け歩き始めるとまず入口にはこれから登山をする人を出迎える大きな石鳥居が...

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鳥居をくぐった先には狼を御眷属とした狛犬ならぬ狛狼が両サイドにいました

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ここ大輪ではかつて車で向かうための道路がなかった頃、三峯神社に向かう登山口として最初に登山者を出迎える為の場所として食事処や商業施設が建てられ人が盛んになっていた時期があり、賑わっていました。少なくともロープウェーが廃業される平成19年頃まではここ大輪の地も賑わいを見せていた事だったでしょう。13年経った今では表参道から登山をしに来る者以外の人が訪れることはなく、閑散としていました。

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お犬様にご挨拶をした後先へ進むとそこには荒川を渡る為に繋いだ長い登竜橋が

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そこから見えるまだ荒々しさのある荒川はとても綺麗でした...橋を渡った先にある看板を見るとどうやら何かトラブルでもあったのか三峯神社境内へのペットの入場は禁止されていました。何かあったのか...

 

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まずは舗装された遊歩道へ

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ちょっとだけ寄り道をします

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竜門の滝に到着、ここで驚いたのはその水の透明度の高さ、東京都でも流れている荒川の源流が近い場所だからなのか奥が透き通っていて青々しく輝く水面はとても美しいものでした。

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登山を再開するとここから一気に本格的な山道となる看板が...熊出没注意の看板に背筋がピンとなりました。

いざその先へ進んでみると本当に荒々しさの残る山道が続き、本格的な登山である事を実感しました

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↑元からこうだったのかもしくはこの前日の夜中に起きた地震の影響なのか柵がなぎ倒されて足場がなかったです
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↑下は崖
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↑沢のようなものを発見
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↑確かに厳しい道のりですが柵がある分、奥宮までの道のりよりはマシです

山ですから当たり前の事ですがずっと続くのは上り道だけ、登山経験のある人や普段から運動神経の良い人にとっては軽々かもしれませんが小学生以来の山登り&1000メートル級の山は初挑戦の自分にとっては結構足に来ます...息切れもせず体力にはまだ余裕もありますがこのまま持つのかどうかちょっとだけ不安になってきました(笑)

最初の休憩スポットである椅子を発見したので少し座って休憩、表参道への道のりは慣れた人だと2時間半程度、初心者の人は休憩も込みで3時間以上は掛かるとされています。

そして再び歩き始めるとそこには...

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後から人が作ったであろう鉄パイプの橋が...

嫌だなぁ〜...嫌だなぁ〜と思いつつも、でもここを渡らなければ三峯神社参拝なんて夢のまた夢、意を決して渡り始めますが...

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やっぱり下が透けてました〜!

ていうか網ですよねこれ(笑) 人が渡れるように出来てるとはいえ、なんか乗ったらしなってる気がするし、ギシギシしてるし、下は崖だし、正直心臓がヒヤッとしました。渡りきった時の安心感って言ったらもう...!(笑)

そんな訳で登山を再開、時間が経つ中で太陽は徐々に空へと昇りだし、周りも明るくなり始めます。

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↑それにしてもこんな風に柵がなぎ倒されてるのを見ると色々と不安になってきますね...何があったのかが分からないから怖いもんです

そしてようやく到達地点の半分である清浄の滝に辿り着きました!

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マイナスイオンが飛び交う大自然の中でポツンと佇む滝...この滝は今でも修行僧の人が修行の場として滝行をする時に使われるんだとか!

ここでようやく本格的な休憩、魔法瓶から持ってきたアップルティーが寒さと疲れで疲弊した身体に染み入るように入ってきます...この時点で登山開始から1時間経過、普通だと清浄の滝まではだいたい40分ほどで着けるみたいなのですが僕は写真を撮ったり、SNSにアップしたりで時間を割いていたので割かし時間が掛かってしまいました。

 

ここからペースアップしていこう!と考えたのですがこっからがキツかった...

 

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清浄の滝まではまだ平坦な道を歩く事も多かったのですが、滝を超えてから先は更に急勾配の道に様変わり、ひたすら上に、上にと続く道のりである為だんだん足と膝に来る様になってきました。

あとこの時点で気付いた事があったのですが意外と暑いんですよね...1000メートル級にもなる山だという事で気温は日中でもマイナスになると予想して結構着込んできたのですが、今年は気象異常とも言えるレベルの暖冬という事もあり、山の上でも0度を下回ることすらないという予想外の事態に、おかげで全身服の内部はびっしょりと汗だらけ、しかしいくら寒くても脱いでしまうと立ち止まった時に余計に寒くなる。しかも汗をかいている状況の中で寒さに打たれるのはあまりにも逆効果、荷物にもなってしまうし、ここは我慢をしてでもそれを着て上に登ることが必要でした。

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すると薬師堂跡に到着、はるか昔、ここは登山途中で怪我をした人や治療の為に入り、更にかつては登ることを禁じられていた女性の人が入るための施設でありました。ここで治療を受けた人はこの山の中でどんな光景を見たのでしょうか...そんな事に思いを馳せながら再び休憩、この時点で標高は700メートル超え、あと少しといった所でした。

 

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いよいよ登ってきたという事でしょうか...山の斜面に太陽の光が当たり、暖かさ(僕の場合は暑さ)がさらに増します。しかし同時に雪が残っている場所も出てくるようになりました。

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するとここでなんと民家を発見!

テレ朝の某番組を彷彿とさせる様な生活感の残る佇まいではありましたが残念ながらこの家に人が住んでいる気配が感じられず、横に電気メーターもあったので確かめて見てもメーターは一切動いていない...きっとかつてここに人が実際に住んでいたという事を知って欲しいがためにあえて残すという道を選んだのかな...なんて思ったりしながら前へ進み出す。

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するとまた一軒家が...

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もしまだ人が住んでたら郵便屋さん大変だな...(笑)

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するとようやくここで人と出会うことが出来ました!若い男性だったのですが、着込んだ厚着のせいで汗がだくだくで暑さでフラフラしかけていたところの僕とは対照的にスイスイと早い速度で駆け下りていく男性...帰りだったのでしょうか?しかしここまでずっと人っ子一人にも会わず、山道で孤軍奮闘していた事もあってか嬉しくなって「こんにちは」と声を掛けました。

何なんでしょうね...普段近所を歩くときですら自分からこんにちはって声を掛けることなんかほぼないのに、今回の山登りでは道中ですれ違う殆どの人とこんにちはと挨拶を交わしていましたね...やはり山登りをずっと1人でしていた事の寂しさもあったのでしょうか...?とにかく道中で出会う人の温かさが素晴らしかったですね。

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そしていよいよ最後の道!

足パンパンになり、きっと乳酸も溜まりまくってる中で最後の力をふりしぼりました!

 

そして...

 

 

 

登頂成功!

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遂に...三峰山の標高1100メートル...遥拝殿に辿り着くことが出来ました!

そこは一気に下界を見ることが出来る三峯神社内随一の人気観光スポットとなっており、1100メートルから眼下に見下ろす山々の景色は格別の一言に尽きます。

3枚目の右側、分かりにくいかとしれませんが一つだけちょこんと突き出しているあそこが妙法ヶ岳の頂点、1329mの地点に住んでいる神様の住む地です。分かりやすく言うと神域、聖なる地とも言えますね。

遥拝殿は奥宮に危険なので登れなかったとした人でも変わりに奥宮に向けてお祈りをすることが出来る場所でもあります。賽銭箱がしっかりと置いてあった為、僕はそこで奥宮に向けてお祈りをしました。しかしその後本当に奥宮まで到達する事になるとは思ってもいませんでしたが...

 

ここに到達をしたあの時、表参道のあの道から上がってくる僕が相当珍しかったのか、遥拝殿から眺望を眺めていたおじさん達から物珍しそうに声をかけられました。早朝から挑んだアタックである事を説明するとかなり驚いていました。僕は少しだけ鼻が高かったような気がします(笑)

景色を眺めていると後からやってきたカップルがその眺望をみて「すごーい!」と驚いていましたが、しかし僕が感じる凄さとあのカップルが感じる凄さには何倍もの差があるんだろうな...と正直な話、そう感じていました(笑)

それもこれもここまで来るのに掛けた苦労の差がより何倍もの達成感を味わわせ、壮観な気持ちにさせたのでしょう。

 

人生で生きててこんなにも素晴らしい景色が見れたのはこれが初めてです!本当に苦労して登ったかいがありました!

 

というわけでこの後はようやく随身門をくぐり、拝殿到達になるのですが...それは後半で!