ポッポ屋日記

日記的なブログにしたいです

5日間隔離されて感じた事

 

(今回の記事はだべりやボヤキに近い個人的な思いを吐露したものになっていますのでスルーしていただいても構いません)

 

ここ数ヶ月の僕は毎月必ず何かしらの楽しみを持つ事によって今を生きるための生き甲斐を摂取していて、それで日々の仕事などをこなし耐え忍ぶ毎日でした。耐え忍ぶ…と言っても仕事自体はそこまでキツいという程キツいわけではなく、ずっと当たり前のようにこなしている日々の中、浮き沈みのある毎日を過ごしていくにはちょっとした自分へのご褒美を作らないとやっていけないなぁと思う程度にはストレスを感じていて、でもそれはほんの些細なご褒美で解消できる程度のちっぽけな悩みでした。

そんな中、事前に計画していた6月、7月、8月の楽しみは25年の人生の中でもそうそう無いご褒美として、とてもとても楽しみにしていた計画でした。6月の高木さん映画鑑賞、7月のスクエニカフェで誕生日祝い、そして8月のDistant Worlds、特に8月のFF35周年を記念したオケコンはFFシリーズ生誕35周年という今しか味わう事の出来ない壮大な日として、僕のこれまでの人生で最も楽しみにしてたと言っても過言ではない一大イベントでした。

この日が来るのを今か今かと楽しみにしていたのは確かで、オケコンの事を知っていた世話人さんにも「土産話楽しみにしててください!」と言ったばかりのそんな時でした。

 

グループホーム内のコロナ陽性者の発生、そしてそれに伴う濃厚接触者認定の報せ

 

青天の霹靂…とはまさにこの事かと思わされましたね。ぶっちゃけこういう事態になる可能性を考慮してなかったわけではないんです。これまでも仕事をしている中で、他のグループホーム(以下 GH)に住んでる人達がGH内のコロナ陽性者の発生によって1週間〜10日間の隔離を余儀なくされた話は聞いていたし、それによって人手不足などの影響が職場にも出て色々と大変だった思いをしていたのも確かです。

僕が今GHという特殊な住環境にある特性上、自分自身がコロナに対して厳重に気をつけていたとしても同居人からの影響が自分に降り掛かってくる可能性は無きにしも非ずで、だけどまさか…本当に"今このタイミング"で濃厚接触者になってしまうとは思ってもみなかったので、ただただ驚くと同時にショックが大きかったのも確かでした。

それによって人生で一番楽しみにしていたオケコンにも行けなくなってしまった…というのは前回の記事で話した通り、今回書くのは濃厚接触者として隔離された5日間を過ごして感じた事をつらつらと書いていく。そんな感じです。

 

まず最初の0日目〜2日目までは全くと言っていいほど精神的に余裕は無かったです。何せ一番の楽しみをコロナに奪われた直後でしたから、期待感が高まっていたその分、一気に病んで落ちていったのも当然の結果です。あまり思い出したくもないですね。やっと心の余裕が出てくるようになったのは3日目以降になってからで、そこからはだんだん気持ちが吹っ切れるようになっていき、精神的にも復活できるようになっていきました。

隔離期間の間は入れ替わりが激しい世話人さんの代わりにGHを管理している部の職員さんが専任として1人入って下さり、朝食と夕食の準備〜各部屋への手配まで献身的に世話をしてくれました。そして僕は携帯を持っていたので電話を通じて話をする事で日々の確認を取るのもあり、雑談をして話をする…なんて事もできたので、僕の精神復帰はそこによる影響が大きかったです。直接話を聞いてくれる人がいるってのはやはり結構心が救われるもので、その人の存在無くして今みたいに復帰出来ることはなかったです。

GHでは通常お昼は出ないのですが、隔離期間の間は同法人施設が作った昼食の提供をしてくれたので食べ物に困る事はありませんでした。隔離期間中の入浴と洗濯に関してですが、当初は濃厚接触者ということで共用スペースとして使う風呂と洗濯の利用はマズイんじゃないか?と懸念されていたのですが、濃厚接触者となった僕を含めた3人はその時点では症状が出ていない事、そして一人一人が利用したあとは必ず消毒をするという事を条件に利用が可能となっていたので清潔を保つ事にも問題はありませんでした。

衛生面だけでなく、そこから来る精神的健康を保つという意味でも風呂と洗濯ができるのは正直めちゃくちゃありがたかったですね…しばらくの間は風呂なしも覚悟していたのですが、こういうイレギュラーな日々を過ごす中でのストレスや懸念要素を少しでも解消しようと懸命に努力してくれた職員さんや法人には感謝しかないですね。

そんなこんなで1日目にやったPCR検査の結果も陰性、隔離期間の間に積みゲーを崩してしまおうと考える余裕まで出てくるようになりました。そして晴れて昨日から濃厚接触者としての隔離期間は終了、政府が濃厚接触者の隔離期間を引き下げた事で隔離期間は5日で無事に終わる事が出来ました。

 

5日振りに出た外は空気がとても美味しく感じられて、外に出られる事の喜びを初めて感じられました。夏の暑い日々は仕事でも外に出るのが憂鬱に感じられる程だったのに、今は外に出られる事自体に喜びを感じられる…自主的に引きこもろうと決めて引きこもる自粛と、強制的に出られないと定められてしまう隔離はやはり違う。同じ引きこもりでも、そこに至るまでに歩んだ過程によって気持ちの持ちようが全然違うし、隔離もいずれは気持ち的に慣れてくるものではあるものの、「一定期間の間一切外に出られない」というのは、元からインドアな僕でもやはり慣れないものでした。

これが普段からよく外に出る人だったり、家の中での過ごし方が分からないというような人だったりすると地獄だったかもしれませんね…実際、僕と同じく濃厚接触者になってしまった同居人の1人は部屋の中に暇を潰せるためのものが無かったがために、人とも話せない、タバコも吸えない環境に嫌気が差していたらしく、隔離された部屋から抜け出そうかと考えていたみたいでしたからね。

この5日間の間に僕はかなり久し振りに地上波放送のニュースを見たんですけど、するとどうでしょう。世間では子供達が夏休みに入ってる事で家族旅行に出かける人がいたり、お盆に向けて実家へ帰省する準備に入っている人、少し前だとフジロックフェスが本格再開したニュースなど、とてもコロナの第7波の真っ只中とは思えないぐらい明るいニュースが目に飛び込んできて、みんなそれぞれが自分の思い思いの好きな事をやろうと動いていて、それがまるでコロナ前の当たり前だった日々を取り戻そうとしているみたいで……

コロナに関係した話で明るいニュースってのは殆どなくて、聞けば聞くほど憂鬱になりそうな話題ばかり、とても希望が見いだせるような話が見えてこないから思わず目を背けたくなってしまう。みんながみんなそうだとは言わないのですが、コロナの第7波が深刻な問題となっている裏でコロナ前と同じような日常を過ごそうとしたり、楽しみを作って楽しもうとしている人達(自分含む)ってのは、コロナという存在から自分を遠ざけて、目を瞑り、コロナが存在しなかった頃の日常を取り戻したいという願望が心の奥底に存在するのかな…とも思うわけなのです。実際主催者の意向によりけりなのですが、イベント主催者側もかねてより計画していた夏のイベントを第7波のピークに入っている8月に入った状態でも中止にしない方針を取ってる事業者も多くあって、いずれもコロナに感染していない、あるいは濃厚接触者になってない人だけが楽しめる状態になっているのが現状です。

だけど5日間の隔離を経験した僕が今思う事は「今の現状のままでコロナ前と同じ日常を完全に取り戻すのは難しい」という事です。オミクロンという存在が出始めたのが今年の1月で、それから5月辺りまでは感染者が徐々に増えてはいたものの、そこまで爆発的に増えていなかった事もあって、夏のイベントに参加しようとしていた参加者もよもやここまで感染者が爆増する事は全く予想していなかった事でしょう。正直な話、僕は政府が再び緊急事態宣言やら、まん延防止重点措置法などを再び決行するのでは?と思っていた節もありました。けど経済を回す事を優先したいのか、イベントの主催にも関わる緊急事態宣言等に関する声明は一切出されず、宣言がない事を理由としてイベントの開催を推し進める主催者もいるでしょうから当然リアルイベントは中止になる事もないし、それに参加する人も当然としています。

だけど、いつどこで感染してもおかしくないレベルでコロナ感染が多く広まっているのが現状…僕はリアルイベントを開催する事自体に反対はしないのですが、完全リアルイベントのみでの開催というコロナ以前の形で帰結させるというのはまだまだ難しく、オンライン配信やオンラインイベントという形での楽しみ方の需要はまだあると思えるし、このコロナ禍によって生まれた新しいイベントの楽しみ方という形がある以上、リアルイベントが開催できるようになったからはいおしまいではなく、リアルとオンライン、両方の形で楽しめるように配慮をする必要性があるのでは?と僕はそう思う。

こうやって事前に日程が決められたイベントを楽しみに行こうと準備していた矢先に、いつどんな形でコロナに感染してしまうのか分かったもんじゃない。下手すれば気をつけて対策をしてたとしても僕みたいに濃厚接触者になってしまったり、感染してしまったりなんて事も十分有り得るわけで、そうなった時に一番悲しい思いをするのは、ずっと楽しみにしながら準備をしていた本人なのであり、その悲しみを埋められるような配慮が出来るかどうかが今後のイベント事業の命運を左右するのでは?とも考えている(かなり大げさかもしれないけれども)

 

ネットの声は不確かなものだからそれが世間の声だという風に捉えるつもりは無いが、軽く調べただけでもコロナという存在と現実をありのままに受け入れたくないとする人の声が増え、それがだんだん大きくなってきているように感じられる部分がある。

ワクチンに対する懐疑的な姿勢に、オミクロンがただの風邪で済むという誤解認識、そして何よりコロナによって縛り付けられる日々を過ごすのはもう嫌だとする人たちの不平不満が言動や行動に現れ始めている今の現状…この先のコロナと人類がどうやって共存していけば良いのか?コロナと付き合いながら新しい日常を過ごしていかなければならないこれから、まだまだ課題は山積みで、withコロナという形を保ったままコロナ以前の日常を取り戻そうとするのはまだ難しい。

 

だけどいつか、当たり前だった日常に戻れる事を願って…僕は祈ろうと思う。

 

そしてもう二度とこんな隔離生活は送りたくない。

ふたつの想いを抱えながら僕は眠ろうと思います。

 

では皆さん、また良い日々を過ごしてください。

それでは