ポッポ屋日記

日記的なブログにしたいです

幻に終わったFF7R オーケストラコンサート

 

僕が人生で最高のゲームだと賞賛するゲームがある。それが「FINAL FANTASY VII REMAKE

子供の頃からずっとFFシリーズを追い続けてきた中で最先端且つ最新作であるFF7Rはその当時のFF7を最新ゲーム機で表現出来る全てのリソースを使って単純に甦らせただけではなく、チャプター方式に分けたシナリオの追加やFF7Rに登場するキャラクター達のキャラクター性の更なる深掘り、コンピレーション作品に於ける外伝作品から追加された新設定などを練り直し、FF7の世界を一から再構築する事でファイナルファンタジー7は大幅なリメイクが施され作品は進化、あるいは昇華をした...

アクションRPGになった事によるバトルの新鮮味を感じるだけでなく、ミッドガルという魔晄都市の細かな作り込みに感心させられ、FF7とい作品の序章としてはあまりにも壮大なゲームになった事に僕はプレイしていた時もクリアした後も興奮が冷めやまなかった。

 

中でも僕がFF7Rの要素で特に一番大好きな点は「FF7Rで奏でられる音楽」についてだ

 

FF7Rの音楽について

元となったFF7の音楽は当時全ての楽曲を巨匠 植松伸夫さんがメインコンポーザーとして作曲をしており、メインテーマにキャラクターのテーマBGM、フィールド曲からイベント曲、そして最も人気の高いバトル曲に至るまで全ての楽曲をノビヨ師匠は作ってきた。

それももちろん凄いのだが、今回のFF7Rではそんなノビヨ師匠の原曲をベースとしつつ大胆なアレンジを加える事でFF7Rの音楽を壮大に奏で、そしてその場面場面に合わせた特徴的な音楽を流す事によって聴く者の耳に残るような音楽が豊富に作られている。*1

FF7Rオリジナル曲を除いて殆どの曲は数多くのアレンジャーによって再構築されており、数多くのアレンジャーを取りまとめているのが浜渦正志さんと鈴木光人さんのお二人FF13の閃光を始めとしたFF13の音楽が大好きな僕は浜渦さんがFF7Rの音楽にメインとして関わっていると知った当時「浜渦さんに壮大な曲を作らせたら失敗はないだろう」と僕は確信していて、また鈴木光人さんの曲は僕がオリジナルサウンドトラックで特に大好きな曲が多いディスク4の曲の多くを鈴木光人さんがアレンジしている事が判明、鈴木光人さん本人のアレンジではないが「陥没道路」のバトルアレンジBGMの「ハイタッチ」や、激しいドラムが響くオーケストラ調の「ヘルハウス」力強い女性ボーカルを使ったラグジュアリーなボーカル曲の「STAND UP」は特にお気に入りだったりする。

 

話は少し逸れるが僕はそもそもFFの何が好きかと言うと大部分はFFの音楽が好きだったりする

音楽の力はとても偉大だ、奏でる曲ひとつで人の心は揺さぶられ、時に感情をコントロールする事もある。バトル曲を聴けば己のテンションを高めてこれからの試練(仕事)に意気込み、疾走感溢れるイベント曲を聴けば思わず走りたくなるし、フィールド曲を聴けばそれをBGMに外へ歩きたくなる。

壮大な終わりを意味する主題歌を聴けば荘厳な気持ちになったりもするし、時には感動から涙する事もしばしば...未だにFF9主題歌の「Melodies Of Life」を聴いては尊い命の終わりを想像して涙する事も少なくはない

ファミコンのキー打ち込み音だった時代から生演奏に至るまでFFは数々の名曲を作ってきた。だから僕はFFの曲を何度も何度も何度も何度もリピートしながら聴いている。FFの音楽は作曲者の想いが詰まった結晶というだけでなく、聴く者の心を奮い立たせ、曲ひとつでかつてプレイしてきたFFの場面を思い出せるという意味でも僕はFFの音楽には最も価値を見出しており音楽には決して糸目をつけない。

そんな僕がどうしても、どうしても聴きに行きたくて仕方がないイベントがあった。

 

それが「FINAL FANTASY VII REMAKE Orchestra World Tour」の東京公演だった...

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FF7Rの音楽イベントについて

FF...というかそもそもスクエニはゲームの音楽イベントが最も多いゲーム会社だと個人的には思う。FF、ドラクエ、サガ、最近ではNieRシリーズ等、スクエニが携わるゲームには必ずと言ってもいい程音楽イベントが何かしらある。ライブだったりオーケストラだったり、形は様々だが名曲揃いのBGMを多く排出しているスクエニゲーム音楽はゲームイベントを開催できるほどそのクオリティは高く、FFもまた例外ではなかった。

 

FF7リメイクはそもそもソフトが発売がされる前の段階から既に音楽展開に力を入れており、2020年の1月にはリメイク版とオリジナル版のBGMを収録したLPレコードを販売。

オーケストラの封切りがあったのは2019年の12月だった。特報として2020年の6月のロサンゼルス公演を皮切りとしたFF7Rのオーケストラワールドツアーの開催が決定。日本の公演は2021年2月の最終公演だったという事もあり、それを見た当時の僕は「東京の開催は再来年かぁ、長いなぁ」と呑気にのほほんと、そう思いながら公式サイト見て過ごしていた。

2019年のあの当時はまだコロナのこの字も無い幸せだった時代、それがよもやこんな事になろうとはこの時の誰もが想像することすら出来なかったであろう...

 

2020年に入ってから新型コロナウイルスの世界的な蔓延が始まり、日本でもコロナが侵入、日本では去年の4月に緊急事態宣言が出た事もあって、4月10日発売だったFF7Rが買えるのかどうかも分からないほど危うい状況だった。

当然世界がこんな状態ではいわゆる三密になるオーケストラのリアルイベントなどは開催できるわけがなく、ロス公演を始めとした世界公演は次々と延期による延期を重ねていった...

世界版サイトを見てもチケットの「ON-SALE DATE TBA」の文字がずらりと並び、開催時期が迫ってくると1年近い期間の延期になり、 次々と日本の後方に回っていく世界公演...中には開催時期すら未定の公演もあり、世界のコロナ情勢が全く良くならない現状の今でも果たして本当に開催できるのかどうか疑念だらけな部分が多い。

オーケストラの延期について6月当時の僕は「当然だろうな...」と思う反面「2月までには収まってると良いな...」とまだ希望的観測を持っていた部分もあった。別にコロナを舐めていた訳じゃないが、世界の研究機関が協力している事によって物凄いスピードでコロナウイルスの研究が進んでいるという明るいニュースを聞いていたのもあり、来年までにはワクチンができるかもしれないとこの時の僕はまだ僅かながらの希望を持ってこの現状を見ていた。

しかしどんなに時が経っても一向に改善の兆しがない現実世界...それどころかコロナ対策が後手後手になり、GoToトラベルといった浮かれた政策を政府がしていた事や時が経つにつれて日本人全体がコロナへの危機感に対して何処か気の緩みが出てきていた事によって日本でのコロナウイルスの猛威はどんどん悪い方向に進んでいき、今や医療崩壊が起きているこの現状...

時が経てば経つほど日本の公演も無理かも...という思いが募り始め、この時の僕はFF7Rのオーケストラは日本での公演も当然延期されるだろうと思っていた。しかし.......

 

開催決定と応募とそして後悔

まさかの東京公演開催決定である。

他の世界都市公演が次々と延期に次ぐ延期を重ねていく中で日本公演だけは開催を強行する事となった。何かそう簡単に延期する事ができない理由でもあるのだろうか?世界が延期をしている中で何故日本だけは開催を?と今思えば様々な疑念が尽きない中、11月の下旬にスクエニe-storeでの先行抽選販売の応募が始まった。

この時の僕はまだFF7Rのオーケストラをどうしても聴きに行きたい!という思いがとても強かった。何故ならそもそも僕は人生で1度も生のオーケストラというものを聴いたことが無く、しかも自分が世界で1番大好きなゲーム作品のオーケストラコンサートとなれば一生に一度しか体験できない素晴らしきイベントであるという事に応募せざるを得ない心意気で胸がいっぱいで仕方が無かった。

 

人は感情が高ぶると冷静な判断が出来なくなる

 

この時の僕はまだ家出の最中で正式に住む場所も決まっていない状態...

 

おまけに通信制限に掛かってまともにサイトも見れない中僕は...

 

チケット抽選販売の応募フォームに応募した

 

と同時に僕はとんでもない事をしてしまったのでは?という後悔の念が一気に押し寄せた

 

「本当に応募して良かったのか...?」「万が一当たってしまったらどうする...?」「でもめちゃくちゃ行きたいし...」と様々な思いが交錯し、応募できたことの喜びと後悔の念が同時にせめぎ合ってとても複雑な気持ちになった。

そもそも僕は東京公演もまた他の世界公演と同じ様に延期をするだろうと当然思っていた。しかし延期をせずにまさかの開催決定をした事に対して何故?という疑念が一瞬出たのも事実だった。だからこそ僕はそこで冷静さを保ち本当にそれに応募するべきなのかどうかを吟味する必要があったのだ。しかしそう思っていたとしても時すでに遅し、応募してしまったものは仕方がない、落選すればどうせ諦めがつくんだからと、僕は天に運を任せ身を委ねるというある意味考える事を放棄した卑怯な判断をした。この時は本当に良かったのか?という疑問はあれどまだまだ東京公演を諦めきれない思いで僕自身が燻っていたのは事実だった。

 

そして結果...

 

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ま  さ  か  の  当  選

 

信じられない思いでいっぱいだった、しかしこの瞬間人生で一番と言えるぐらいのレベルで飛び上がって喜び、はしゃぎ回った。

こういうリアルイベントでの抽選販売には普通そうそうに当選はしない。コロナという世情で座席数を減らした中での当選はまさに雲を掴む以上の奇跡を起こしたんだと僕は感涙した。

あの時は一瞬だけでも本当に嬉しかった...嬉しくて嬉しくて嬉し過ぎてしょうがなかった。人生で一番大好きなゲームのオーケストラに行けるのである。聴きに行けるのである。この時の僕は多分人生で一番浮かれまくっていた時だったと思う。当選をしたからには必ず行かなければならない。その思いを強く固め、僕はFF7リメイクのオーケストラワールドツアーの東京公演に臨む気満々だった。ある人に冷静さを取り戻してもらうまでは

 

オーケストラ行きの否定と東京公演中止

去年の12月当時の僕は家出中の身であるからして今働いている職場を含めて統括しているとある福祉法人に預けられている身だった。もしもオーケストラに行きたいのならばGH(グループホーム)を統括する施設長にこの事実を話して行きたいという許可を得なければならない。そうでないと絶対にオーケストラには行けないと思っていた。

実家にいた時だったら自分の判断だけで行く事も出来ただろう。しかしまだ緊急事態宣言が出ていないとはいえ感染者がどんどん増えてきている今の東京に行く事は果たして賢明な事か?三者に判断を仰がなければならなかった。今思えば自分が預けられている身である事や人に判断を仰いだその行為はとても大正解だと思えた

 

もちろん回答はNo、至極当然の答えだった

 

理由は感染者が爆発的に増え続けている東京に行く事自体が危険過ぎるとの事、これもまたこのコロナという状況下に於いては至極当然の答えだった

 

実は僕もそう言われるだろうなと薄々分かっていた。東京公演に当選してチケット代を払ったものの次々と増え続ける東京の感染者数にだんだん冷や汗をかいていた僕は果たして本当に行けるのか?という疑問が尽きなかった。そもそもスクエニは本当にこんな状態になってる今でも開催する気なのか...?というスクエニのコロナ禍に於ける倫理観に対する疑念すら生まれていた。

正直このまま開催を強行したらとんでもない愚策でしかない、スクエニだとは名前を挙げなかったものの、Noを突きつけた施設長はオーケストラを現時点では開催しようとしていた主催者に対して「現時点では返金はしないという対応をしているイベント主催者もまたあなたの様なファンの行きたい!という気持ちを利用してお金を搾取しよう、あるいは回収しようとお金に目が眩んでるとしか思えない。」と辛辣な評価だった。

それでもどうしても行きたいというのならという事である条件が課せられた

 

それはまず開催予定日から2週間の有休もしくは休みを取り、オーケストラを楽しんだ後自費で2週間分のホテルの宿泊を予約して宿泊費を確保して自主隔離、その後コロナ感染が確認されなければ帰ってくるというそれは実質「諦めて下さい」という宣告宣言の様な無理ゲーと言わざるを得ない条件だった。

それができるんだったら行っても良いと思うという施設長の手厳しい言葉に対し、僕は最初そうしてでも行きます!と言ってしまった。...が、その後反対された事に軽くショックは受けたものの、やはり冷静になって考えてみるとこんな危険な状況になりつつある今の東京で明日どうなってるのかも分からない未知の危険性が孕んでいる都市へ不要不急の外出として行くのは自殺行為だと悟った僕は一生の思い出作りとなる公演へ行く事を諦め、チケット代がスクエニへのお布施になる事を覚悟の上でそれでも後悔しない様な考え方でいられるようにしようという決意をする事に至った。

何もこれは施設長が厳し過ぎる訳では無い。往々にして目まぐるしく変わるコロナの状況の中でいかにして先を読み、これからの行動とそこから繋がる結果を予測して動いていかなければならないとする中で東京に行く事自体を危険視する声が出る、またはそう思う人がいるのは当然の事なのであって、毎日1000人台の新規陽性者が現れている今の現状を見れば尚更それを肯定せざる得ない

もしもコロナというものが存在しないこれまで通りの世界の話であれば誰に咎められるわけでもなく、寧ろおめでとうと祝福されて気持ちよく見送って貰えた事だろう。しかしコロナは人の倫理観や行動に対する価値観を大きく一変させたウイルスであり、まさに今このタイミングでコンサートに行こうとする行為は人からはばかられても仕方がない行為であることは明白だった。

 

この時はまだ中止とも延期とも言っていないスクエニに対して「本当にやるのか...?こんなやばい状況の中でか...?」とするスクエニに対する若干の不信感が付き纏ってやまなかった。

ここで判断を誤ってガッカリするようなスクエニであって欲しくはない。そう思いつつも僕は刻一刻と迫る時の中でスクエニからの答えを待つしか無かった。

 

そして遂に...FF7Rオーケストラの東京公演の開催中止が発表された

FINAL FANTASY VII REMAKE Orchestra World Tour | SQUARE ENIX

↑日本版公式サイト

FINAL FANTASY VII REMAKE Orchestra World Tour

↑世界版公式サイト

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僕は早い段階から中止を決めたスクエニの決断を手放しで賞賛する。

東京国際フォーラムの会場を押えたり、東京フィルハーモニー交響楽団への演奏依頼や世界的有名指揮者のアーニー・ロスさんを呼ぶ手配等で莫大な手間とお金が掛かっていた事への心情は察するに余りある。しかしそれでも来場者の健康と身の安全を第一に考え、中止という判断を下したスクエニはとても立派で素晴らしいと思った。*2

 

幻の当選となったFF7リメイクのオーケストラコンサートを巡る顛末はここで一区切りを終えた

コロナという今でも続く長い長いうねりの中でのリアルイベントの肩身はとても狭く、様々な人の倫理観や価値観が錯綜し、現状を鑑みた中で何が人として普遍的に正しい価値観なのか?正しい判断なのか?という難しい問いに常に迫られている今の世の中の中でスクエニは正しい判断をしたと僕は自信を持って言える。

とても...とても立派だった

 

例えオーケストラに行かなかったとしてもFF7リメイクの音楽が素晴らしい事に変わりはない

僕はFFが大好きだ、特にFF7リメイクは世界で一番好きなFFと言えるほどのゲームでそのゲームのオーケストラとなればファンとして当然行きたいという強い気持ちももちろんあった。

しかし周囲の人の命を危険に晒し、自らの命を賭けてまでオーケストラを聴きに行きたいか?と問われれば決してそうとは言えない。

「コロナに対する過剰反応だ!」と罵る人も中にはいる事だろう。しかし、もしもこのままスクエニが東京公演の開催を中止せずに開催を強行していたら炎上の的になっていた事は必至だっただろうし、オーケストラが原因でクラスター発生したともなれば世間の怒りの火に更に油を注ぎ込む事になりかねない。風評被害からFF7R自体へのイメージダウンにも繋がるし、東京公演に行った人に対する周囲からの白い目を想像したらとても恐ろしくて仕方がない。

 

しかし例えオーケストラに行かなかったとしてもFF7Rの奏でる音楽自体の価値が素晴らしい事に変わりはない。

数多くの音楽家やアレンジャーが熱意を持って作り上げたFF7Rの音楽はいつ聞いても人の心を揺さぶる程素晴らしい事に変わりはない。今でも購入したサウンドトラックCDを引っ張り出してはFF7Rの音楽に聴き浸り、酔いしれ、気持ちを高めてもらっている。僕はそんなFF7Rの音楽をオーケストラとはまた違う別の形で楽しむ選択をしようと決意した。

 

素晴らしきFF7リメイクの音楽の世界

 

みなさんも一度試聴してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

家で楽しめるFF7リメイクの音楽の世界    (1月30日追記)

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FF7リメイクのオーケストラコンサートの中止が発表されてから2週間程経った1月30日

本来であればFF7Rオーケストラコンサートのチケットが届く予定日だったこの日、僕はCDという形でFF7Rの音楽の世界を楽しむ形を取った。

FF7RオリジナルサウンドトラックPlusにオルゴール、そして一番に待ち望んでいたFF7RのオーケストラアレンジメントCD等、数々の音楽作品をこの手に納めることが出来てとても大満足だ。


f:id:Gameslifeisff:20210130191736j:image一番のお目当てはやはりこれ。CDを取り出すとクラウドの後ろ姿が現れるスリープケースがとても洒落ている

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コンサートの中止が発表されたあの後、スクエニe-storeから正式に注文のキャンセルが完了したと通知され、僕の口座にも無事12月に払ったチケット代が丸々返金されてきた。

コロナで中止になった東京公演のコンサートは2月13日に無観客有料配信をニコニコで行うと発表され、コロナ禍でのオーケストラの顛末を落ち着かせる形となった。残念ながらアーニー・ロスさんは世界のコロナ情勢を理由に日本への来日が出来なくなってしまったが、大きな手間と時間を掛けて押さえていたであろう東京国際フォーラムも使えて、この時のために準備していたであろう東京フィルハーモニー交響楽団の努力を無駄にすることなくコンサートを開催できる運びになったのはファンとしてとても喜ばしい事だ。

願わくばやはりコロナなんてものがない世界線で生のオーケストラコンサートを楽しみたかったがそんな贅沢を求めるのはきっと野暮な事なのだろう。ニコ生の有料配信は僕個人の都合上の理由で残念ながら見る事が出来ないが、ずっと欲しかったサウンドトラックplusとオーケストラCDは買えたし、ゲームが楽しめない状況にある今ではあるがいつか楽しめる日が来るその時まで、そしてこれからも僕はFF7リメイクの音楽の世界にどっぷりと浸かり、次回のFF7リメイク2の続報を待とうかと思います(笑)

 

せっかくここまでFF7リメイクの音楽の事を書き続けて来たので次回はサウンドトラックから選出した個人的に好きなFF7リメイクの曲ランキングを書こうかと思います!

 

ではまたいつか!

 

運命の2月13日当日(2月13日追記)

今日はコロナの影響で観客を入れたコンサートの開催が中止となったFF7リメイクオーケストラワールドツアー東京公演の日、無観客ライブ配信という形で開催される事となった今日の午後5時...遂にオーケストラが解禁された。

 

僕はニコ生の放送は視聴せず、CDという形でFF7Rオーケストラを楽しむ事とした。f:id:Gameslifeisff:20210213203558j:image

 

オーケストラだからこそ味わえる感動はCDでも十二分に伝わってきた気分で、特に今日という日に聴くオーケストラには特別な何かを感じていた。

FF7RのOSTはトラック1からトラック7まで何周も聴いているはずなのに、旋律の美しさや鼓動の力強さを体感し、何度聴いても同じ感動を味わう事ができるのはプロの音楽家達がFF7Rに対する熱い想いを持って手掛けたからこそ出来上がった最高のクオリティだからこそなのだろう。

その情熱はオーケストラに於いても当然あって然るべきなのであり、今回のニコ生放送で多くの視聴者を感動の渦に巻き込んだらしい。

 

演奏者やスタッフ、そしてファンにとってはきっと理想通りとはいかない開催となってしまって歯がゆいとする想いがあったかもしれない。

けれど、どういう形であれFF7Rのコンサートを開催する事が出来たこと、FF7Rの音楽の素晴らしさを多くの人達にお届けし、後世の歴史に記録を残す事ができたのはとても素晴らしい事だろう。

 

悔やむべきはやはりコロナの存在

運命の番人に立ち向かい打ち勝ったクラウド達のように人類もまたコロナという外から飛来した災厄に打ち勝つ事ができていれば、人類の未来も少しは良い方向に向かう事ができていたのかもしれない。

狂おしい程にコロナが憎く、ここまで滅せよ!と思った事なんか一度もない。畏怖の象徴としてまだまだコロナに悩まされる日々が続いていくかもしれない。

 

それでも僕はFF7リメイクを、そしてファイナルファンタジーを心の支えにしてこれからを生きていく

 

スクエニスタッフの皆さん、指揮者の佐々木新平さん、演奏者の東京フィルハーモニー交響楽団さん、Yoshさん

 

本日はどうもお疲れ様でした

 

 

 

*1:実際 FF7Rの作中に於ける音楽の最大の特徴が、フィールドを歩いている時のフィールド曲からモンスターに遭遇してバトルに入る時のフィールド曲をベースとしたバトルアレンジBGMの挿入や、ボスと戦っている時のフェーズチェンジ時に曲が転調する場面でどのタイミングから転調しても極力違和感がない様にひとつの曲での転調ポイントを区切りまくって転調時の違和感を無くすシームレスミュージック」が最大の特徴となっており、ボス戦闘曲を作るだけでも膨大な作曲時間が掛かるにも関わらず、最高のゲームを作るのなら音楽も最高のものにしなければという思いで曲をアレンジしたスタッフには当時のファミ通インタビューを見たあの当時脱帽した。

*2:尚、本来予定していた13日の公演でのライブ配信を無観客ライブとして配信するのか、急遽決まった大阪公演の方はどうするのか等の所はまだ決まっていないのが現状であり、引き続き経過を見守る必要がある