ポッポ屋日記

日記的なブログにしたいです

ゲッサン歴4年目突入

 

こんにちは、ニホンバトです。最近暑さがジメジメっと体を蝕んでいくみたいで嫌ですねぇ。うちに新しく入ったエアコンがめっちゃ涼しくて快適過ぎて電気代がかかると分かっていても冷房を掛けるのが止まらないぐらい...今年の夏も相当暑い年になってますね...

 

さて、突然ではありますがゲッサンという雑誌をご存知でしょうか?

 

コナンが連載されている事でも有名な週刊少年サンデーのいわゆる姉妹漫画雑誌本、月刊少年サンデーの略でゲッサン

2009年の創刊当初は特にあだち充先生の新作漫画*1島本和彦先生のアオイホノオ*2の移籍連載などが新連載される雑誌として当時大きな注目を浴びていた漫画雑誌界のニューウェーブだった。その後もポツポツと色んな先生が入れ替わって連載されていく中で粒揃いの漫画が次々と連載され、その中でも特にメディア化されて一躍有名になった作品に今でも連載している信長協奏曲*3などがある。

 

そんなゲッサンという漫画雑誌に出会いを果たしたのは約3年前からかい上手の高木さん*4という作品との偶然の出会いからゲッサンという雑誌に導かれ、3年前の8月末に当時のゲッサン9月号を購入。

それから毎月ゲッサンを買っては面白い漫画を見つけ、様々な作品を通じてゲッサン漫画ライフを送っている内にあれよあれよと2年目、3年目を超えてとうとうゲッサンを買い始めてから今年で4年目の夏に突入した。

 

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4年目突入記念となる2020年9月号のゲッサン

最近は大ダーク*5も話題作になっている

 

ひとつの漫画作品との出会いがゲッサンとの出会いに導かれた、しかしよもや自分がゲッサンの愛読者となり今でも趣味の一環として楽しむほどのコンテンツになるとは思いもしなかった。でもそれはゲッサンに連載されている作品は軒並み面白く、今もこうして毎月の最新話を楽しみにしていられるから読み続けられたんだと3年たった今そう思える。すっかりファンとなった作品も数多く増えた、応援したいとする先生も増えた。自分にとってゲッサンは欠かすに欠かす事が出来ない毎月の楽しみとなっていた

 

さて、今回はそんなゲッサンについて3年間愛読していくうちに気付いた真面目な事からちょっとどーでも良いあれこれについてここに書き記しておこうかと思う。

今回は個人的見解から書く記事なので気持ち軽めに見てくれたら嬉しいです(笑)

 

ゲッサンは漫画1本のみで勝負している雑誌

漫画雑誌という媒体は基本的に様々な連載漫画家の最新話を読める本として存在するのが基本であり、特に大人気作品や話題作を抱えた作者が連載元として所属していると、その話題作の最新話をいち早く読みたいとする熱心なファンがこぞって漫画雑誌を買う事で売上が伸びる傾向にある*6

ただ多くの漫画雑誌は漫画を主体としたものでありながら漫画以外の情報も提供している事が多い。雑誌にもよるがアイドルのグラビアホビー・ゲーム情報イベント情報、漫画から少し外れたバラエティコーナーコラム、同紙面で連載されている漫画作品のアニメがある時はスタッフやキャストインタビューページを載せるなど、漫画雑誌には漫画本編以外のおまけコーナーが充実してたりするのも魅力の一つとして挙げられることもある。

しかしゲッサンには「漫画力絶対主義」というモットーがあり*7ゲッサンは漫画の素晴らしさを読者に伝えるために連載陣や読み切り掲載の漫画作品以外のバラエティに飛んだコーナーはその殆どを一切省いている。これは創刊当時から今も変わらぬスタンスとしており、毎月ゲッサンの中身は濃いぐらいに漫画作品で充実している。時にゲッサン作品がメディア化された時はインタビューページを掲載し、年に1回ほどはスペシャル対談を設けたりする事もあるがそれも数ページ程度、余程漫画を推していきたいという編集部の姿勢がよく分かる構造となっている。

まさに漫画だけを読みたいんだ!とする人からすればこれ1冊で長く楽しめる月刊誌はそうそうないだろう

 

ゲッサンは新人に優しい雑誌

漫画家になりたい!と多くの若者が夢見る理想を叶えてあげられるのが編集部でもあるのだが本誌連載デビューともなるとその道はかなり厳しい。

「この編集部の元でお世話になりたい!」と思って色んな編集部に持ち込みをしても大抵の編集部はプロであるが故に新人であっても容赦なく手厳しい。色んな先生の作品を第一読者としてその目で見てきた百戦錬磨の目利き力は確かなものがあり、ダメなものはダメとズバズバと言いまくる。それでメンタルを滅多打ちにされ、意気消沈とする新人さんも少なくはない。だがそれでも何とか認めさせてやる!と燃え上がり、実力をつけて這い上がってくる人達が努力の末に読み切り掲載や連載デビューを果たすのだから漫画界の登竜門は狭き門でもある。まるで我が子を崖から突き落とし這い上がらせる獅子そのもの

 

しかしゲッサンはその中でもとりわけ新人育成に大きな力を入れている編集部でもあり、ゲッサンが独自にやっているゲッサン新人賞では佳作入選でもウェブでの掲載化が決定される。時には本誌にも積極的に載せる事が多いので色んな名もなき新人作家のデビュー作品を読む事が出来る。今はサンデーうぇぶりというネット媒体に取って代わられたが、かつては新人作家の掲載作品を中心としたゲッサンminiが付録として発行される事も定期的にあり、あの高木さんも伝説になった第1話の消しゴムの話はゲッサンminiでの読み切り掲載だった

ゲッサンは数ある新人の芽の中から大輪の花を咲かす事を夢見ており、実際現在でも連載している先生のほとんどは皆ゲッサン新人賞の受賞経験者、ゲッサン編集部は今でもまだ見ぬ実力を持った新人を求めて募集を掛けている。

また新人に優しいというその言葉通り、持ち込みをしてきた新人に対する評価の仕方は基本ポジティブシンキング、その作品の良いと思ったポイントを褒めて伸ばし、ミスポイントがあっても指摘の際には強く否定する言い方をしない。多くの編集部が厳しくふるいをかける中で出てくる才溢れる新人を求める事が多い中、ゲッサンの褒めて伸ばすやり方は今の現代社会にとても合ったやり方となっており、実際それで救われたとする新人さんは数多くいる事が最近始まった「新人漫画家持ち込み列伝!」というコーナーで多く語られている。

また、ゲッサンは数ヶ月に一度、1週間全力バトル!というゲッサン本誌への連載化を賭けて多くの新人デビューをした人達に本気の読み切り作品を描いてもらい、バトルするという連載化デビューの機会をより多く設けている。多くの新人さんが本誌に出る事で、読者には新鮮な作品を、作者には自分の実力を推し量る良い機会として循環していき、上手く行けば長期連載も有り得る。とことん新人育成に手を掛ける編集部はおそらくゲッサンだけなのかもしれない

 

ゲッサンに関する思い出深い品

ゲッサンはかつて作家さんの宣伝と読者への感謝を兼ねて色んなキャンペーンをしていた事があった。ゲッサンウォーカーキャンペーンに暑中見舞いキャンペーン、そして最後にやったTwitterキャンペーンなど、特にTwitterキャンペーンはTwitter漫画というジャンルが確立される前からゲッサン読んだTwitterの読者に感謝の意味も込めたキャンペーンでもあり、抽選で貰える複製原画は他にはない貴重さがあって大変素晴らしかった。

実は僕はそのTwitterキャンペーンに当選した事がある。それは2018年の頃、当時高木さん以上に夢中になっていた井上まい先生の春のムショク*8という作品の感想をTwitterで毎月呟いていた時の事、ゲッサン編集部からTwitterキャンペーン当選の連絡があり、当時自分が一番夢中になっていた春のムショクの複製原画が貰えるという話が出てきた。事を聞いた僕は大歓喜、貰えるまでの間に多少のトラブルはあったものの、1番大好きな作品の複製原画を貰えた時の感動は最高のひとしおだった...

 

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これは今でも大切に持っている。Twitterキャンペーンはもうやらなくなってしまったので複製原画を貰える機会は一部のキャンペーンを除いて無くなってしまったが、このキャンペーンの事も相まって春のムショクは更に思い出深き作品となった。いつか作品紹介としての記事を書きたいものです。

 

まとめ

まだ読み始めてからたった3年しか経っていない今ではまだ思慮浅い事しか書けないが、少なくともゲッサンと出会えた事が漫画という子供の頃に燃えていた趣味を再燃させてくれた事は間違いない。

今更ゲッサンを読む事を辞める気にはならないし、多分きっとこれからも色んな作家さんの作品に出会ってはハマり読みふけって行くのだと思う。

生まれてからまだ若い雑誌ではあるがまだまだこれからも面白い漫画を提供し続けて欲しいと僕は望む。

 

漫画力の強いゲッサンは最高に素晴らしい漫画雑誌だと僕は自信を持って言えると思う

 

ダラダラっとした感じの記事になってしまいましたがここまで読んでくれたことに感謝しますm(_ _)m

どうもありがとうございました!

*1:伝説の漫画タッチの正式な続編として現在も連載されているMIXが今でも有名だが創刊当初の作品はQあんどAだった

*2:島本和彦 週刊ヤングサンデーでの不定期連載、スピリッツ増刊・YSスペシャルVOL.2に1話が掲載された後、ゲッサンに移籍連載が再開された作品、物語は大阪芸術大学での大学生でプロデビュー前の島本を元にした自伝的漫画作品

*3:石井あゆみ 歴史が苦手な高校生サブローがひょんな事から戦国時代にタイムスリップしてしまい、そこで偶然出会った織田信長と顔が瓜二つだった事から「病弱な自分の代わりに信長として生きてくれ」と頼まれ本物の織田信長として生きてゆく日々を描いた歴史タイムスリップ作品、同作品はフジテレビでのテレビアニメ化、実写テレビドラマ化、実写映画化がされ、特に小栗旬を主演にしたドラマ版はかなり有名、僕もドラマ版、映画版を通じてこの作品に触れた

*4:山本崇一朗 とある田舎の島を舞台とし、中学生の高木さんと西片君のからかいの日々を描いた日常系ラブコメディ、高木さんというヒロインの可愛さと邪魔が入らない平和的な世界、そしてラブコメの常識を覆したとも言われるある展開が話題となりファンの満を持してテレビアニメ化、2シーズンまで続いたこの作品の累計発行部数は800万部以上を突破、今ではあだち充先生のMIXと並んでゲッサンの顔とも言える存在に成り上がった

*5:作 林田 球 ハードなバイオレンスファンタジーのある独特な世界観が人気を博したドロヘドロで有名な林田先生がゲッサンに向けて出した新作連載漫画、少年ザハ=サンコは闇のニーモツのアバキアンを相棒に宇宙を放浪する流浪者、襲ってくる悪漢を倒したり、ショッピングをしたり、探検をしたりする中で色んな人と出会って物語は現在進行形で連載中、バイオレンスハードな描写は相変わらずだが面白い

*6:もちろん単行本化された時のみ買う単行本派の人もいるので作品のファン全員が必ずしもそうでは無いのだが

*7:またそれとは別にもう一つ「男の子が自立するために絶対必要なふたつのキーワード」としてアイデンティティー「愛と勇気」を掲げている

*8:作 井上まい ある日突然手に職をつけていたデザイナー業の仕事を辞めて無職になった春野漱介25歳、同僚達や後輩に惜しまれつつも笑って見送られたお別れ会を終えた後、ほろ酔い気分の漱介の前に突如現れた極彩色の髪を持った少女との出会いが大きな波乱を起こ...しそうで起こらない、けど少し不思議な体験をする"SFチック日常系ラブコメディ"

同作の最大の魅力は春野漱介という人物の奥深い人間性、もう一方で純粋無垢で素直、猪突猛進なヒロインのゴクサイちゃんと過ごす日常の中で描かれる作品のエッセイイズム溢れる空気感は読んだ当時虜になっていて今まで読んだゲッサン作品の中で未だに自分史上最高の作品となっている