こんにちは!ニホンバトです!
早速ですが皆さんは「ファイナルソード」というゲームをご存知でしょうか?
それは7月2日に突如としてニンテンドーeショップにて配信されたインディーゲームで、韓国にあるHUPゲームズという会社が作ったアクションRPGです。
一見何の変哲もないただのインディーゲームだと思うのですが、そのゲーム内容には一部とんでもない疑惑があり、またとても令和2年に発売されたゲームだとは思えない程、稚拙なゲーム性とクオリティの低さで一気に話題となったゲームでもあるのです。
事の発端はゼルダの伝説の楽曲盗用
僕がいつも御用達にしているゲームメモというサイトにこんな記事が投稿されました。
ゼルダの伝説、ファイナルソードに「ゼルダの子守唄」をパクられる | ゲームメモ
内容はファイナルソードという無名のゲーム会社が作ったARPGの中にゼルダの子守唄の楽曲が丸パクリされて使われている...というもの
初めにその記事のサムネにも使われているメニュー画面を見た時に、どこかゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド感を感じた僕は「あらあら...原神の時もそうだったけどまたしてもブレワイのパクリゲーの予感がするなぁ...」と少し訝しげにしながら見ようと思っていました。
しかしその内容を見た時、ゼルダの曲の盗用よりももっと気になる事があったわけで...
ゼルダの曲の盗用以前にそもそものゲーム内容自体のクオリティや仕様の質があまりにも低く、ツッコミどころ満載のお笑い状態になってしまっているという事
詳しい事は先程のリンク先にある記事のTwitter引用先の動画を見てもらえればひと目でわかるのですが、攻撃の当たり判定がおかしかったり、会話するとNPCが縮んだり、日本語の翻訳がおかしかったり、敵にハメられて何も出来ずに死んだり、オアシスの水に入ろうとしたら溺死したり...と、ツッコミどころがありありなそのゲーム内容にクオリティがヤベぇwwと大いにウケ、めちゃくちゃこのゲーム逆に気になる!と一気に話題をかっさらって行きました。
素人目から見てもあまりにもおそまつなその出来栄えにとても令和2年に販売されたゲームだとは思えず、僕もまたウケにウケまくり、めちゃくちゃ気になってしまったゲームでもあったのです(笑)
しかしこのゲームSwitch版の値段が1890円とインディー&クソゲーと言われている中でのこの値段はあまりにも高い!きっとその時話題になってるだけの一時的なムーブメントに過ぎず、3日ぐらいで世間が飽きてしまいそうな色んな意味で危険性を孕んだこのゲームを果たして買うべきか?買わざるべきか...?
いやそもそもの話、こんなゲーム普通だったら誰も買わない、しかも即決でそう決めるはず。クソゲークソゲーと言われている中でネタのためだけにこのゲームを買うのには相当なリスクがいる。正直1890円をドブに捨ててるのと同じようなもんだ。それなのに買うべきかどうかを悩む事自体が(色んな意味で)おかしいと思うし、悩んだ時点で買うのはほぼ決まったようなもんだった。
それにゼルダの曲の無断使用は確定しているわけで早めに買っておかないといつ配信停止措置を食らってもおかしくはない。既に配信停止まで秒読み寸前とさえ言われていた事も理由にとうとう僕はファイナルソードを購入!あばよ...俺の1890円...
早速ゲームプレイ
というわけでゲームをプレイ、最初にいきなりUnityのロゴマークが出るのでこのゲームはUnityで作られていることが判明、しかしゲーム好きの人の中にはUnityと聞いてあっ...となる人も少なくないんだとか((
そしてロードが長い!30秒近くも掛かってる!
たった2.3GBしか入っていない中でいったいどんなデータを読み込めばこんなに遅くなるのか(笑)
そしてサムネにもなった例のタイトル画面になるのですが...
ジャジャジャーン!ジャッジャッジャジャジャッジャ〜ン!♪
うるせぇ〜!...と、思わず急いでボリュームを下げざるを得ないほどのタイトル画面のBGMのでかさよ!もはや騒音レベルのデカさのタイトル画面BGM、ボリューム設定間違えたのでは?と疑ってしまう。巷ではBGMの大きさのバランスがおかしいゲームは大抵クソゲーの傾向にあるんだとかないんだとか(笑)
海外で作られたからなのかオプション設定が英語のオプションを設定し、ゲームスタート
物語は病に伏した母親を心配する主人公の青年ハト(本人命名)が必ず病気を治療できる方法を見つけ出すとして旅に出るのが始まり...なのだが
一歩間違えば初代PSかセガサターンレベルのしょっぼしょぼのグラフィックに動きのおかしな主人公の挙動、意図していないのにカクカクなムービーシーンにどこか懐かしさを感じさせるカメラワーク...と、開始早々ツッコまずには居られないムービーに早い人はここから腹筋崩壊が始まる((
しかもGoogle直ガバ翻訳なのだろうか、ハトが父親に対して話す言葉が丁寧語でとても親子らしさを感じない、オマケに母親に対しては何故か上から目線なものの言いようだし(笑)
そんなこんなで最初のミッション「長老様に会おう」が始まるのですが、このミッションの始まり方やメニュー画面がどっか見た事あるようなゲームデザインになっていて、やはりあのゲームか?と思うものばかり
これは酒場にいるクリムおじさんとの会話なのだが...
ちょっと何言ってるか分からないっス
とまぁ人との会話にところどころ会話が噛み合ってない点が見られがち、これを実況プレイで見た視聴者から「会話のドッジボール」「会話のデッドボール」と言われてるとか(笑)
うわ縮んでる!話しかけたら本当に縮んでる!www #NintendoSwitch pic.twitter.com/XibGjEYAbj
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月5日
こちらは話しかけると何故か縮むNPC、いや縮んだらあかんでしょww
そんなこんなで長老と会ったあと、病気を治すのに神秘の薬草が必要だと知ったハト青年は父親にどうしても母親を助けに村の外へ行きたい熱意を伝えると、これでなにか買いなさいとお金を渡してくれることに。まぁRPGでは定番中の定番のあるあるですわな
しかし、そんなお父さんが渡してくれたゴールドがなんとたったの10G!いやお父さん、もうちょっとくれたって良いでしょう!?何うち貧乏なの?貧乏な家庭で育ってるの?...と、恐らくRPG史上最も最低な金額での軍資金となったファイナルソード...
さて、それで何が買えるのかというとなんと最低ランクの剣1本買えるだけ!しかもちょうどぴったりな金額で渡して来るもんだからうっかり捨てたり売ったりしようもんなら敵が倒せなくなって詰みます((
ゲーム開始数分で詰むことができちゃうアクションRPG...ってどんなRPGだよ((
とりあえず最低限の剣1本からスタートしたハト青年はローレル村を出て旅をスタートさせるのですが...
めっちゃ敵湧いて来るんだけど(笑) #NintendoSwitch pic.twitter.com/USLT0zfuXU
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月5日
このゲームとにかくまぁ敵が無限に湧いて出てくる出てくる!
外のエリアはオープンフィールドとしていながら、区切られたエリア内では敵がランダムでスポーンして出てくるようになっており、最大4~5体ぐらいザコ敵に追いかけ回されることになります。一定数倒せば出てこなくなるとかそういうのはなく、いくら倒して倒して倒しまくっても敵は際限なく現れこちらに襲いかかってくるという地獄の様な環境で冒険をしなければなりません(笑)
いつになったら終わるんだ...?と最初は思ったほどに止まらない敵のスポーンに違和感しか感じないばかり(笑)全部倒せば経験値も手に入るからレベルアップはするでしょうが、それでもこれはいくらなんでも酷い(笑)
しかも序盤のスライムっぽい敵の威力がまぁ痛い(笑)
スライムっぽいやつの一撃重いww #NintendoSwitch pic.twitter.com/81rwo3XMwI
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月5日
完全にみぞおちに入ってるレベルのドスッ!という音が何とも大ダメージを食らってる感じがして痛いです(笑)
と、ここでメニュー画面を開くと冒険手帳という項目があり、ここを見ると次の目的地のための攻略チャートが出るのですが、そこには推奨レベルというものがついており、最低でもこのレベルまで上げてからボス敵などに挑まないと勝つのは難しいということだそうで
ファイナルソードをプレイした実況動画を見てたりするとみんな結構低レベルで挑みに行ったりするのですが、案の定レベルが低いから攻撃力が低く、最初のボスのトロルが固くてすぐ負ける、または勝つのに時間が掛かるというパターンに陥りがちですね。僕はこういう時に実直に推奨レベルまでレベ上げ作業をしてから挑むタイプなのでちゃんとレベルを上げてトロルに勝ちました
明らかに当たってるはずなのに当たってない当たり判定(笑)
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
あとトロルは頭よくないのか振り回した直後に攻撃すると明後日の方向に攻撃するみたいだ(笑) #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/kVOwEiHBLe
実はトロルに関する面白いバグもあるらしい...(笑)
ここから先のストーリーは神秘の薬草を使っても母の病気が治らず、途方に暮れていた所に妖精が助けを求めてきて、助ければ母の病気を治すというお礼を求めて森に入り...と、ストーリーは色々とあるのですがそんな事よりも面白バグの数々を見た方が面白いだろう(笑)
お粗末すぎて笑えてしまうバグやガバ仕様の数々
うわっ!このイノシシ木をすり抜けて来たぞ!障害物判定どうなってんねんww #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/7vnWgtvWgx
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
突然現れて死角から攻めてくる敵も酷いが壁すり抜けまでされるともはや勝ち目がない
レベルア~ップ!ウオォォ! #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/cwcscY4wcB
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
このレベルアップ演出がクソダサいと話題に、あまりにもダサすぎて逆に面白いとウケ、ニコニコ生放送のコメントでは職人!?と驚かれた
の死闘? #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/M2ZDDxLeqY
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
本家はビッグブリッ"ヂ"なのでギリセーフ、そして実際見るとそこまでビッグじゃない
今、森に来てるんだけどこの地図の無駄なズームアウト率wwwここまで小さくできんでええやろwww #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/NKVnsoSRPj
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
地図のズームとズームアウトはダンジョンが広大だったり複雑だったりするとありがたい機能だがここまで小さくできるとは思わなかった、まさにムダ仕様((
いやお前帰るんか~い...からの不意打ちはひでぇwww #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/qWMW8Ls4L5
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
追いかけてきている敵を振り切るためにある程度逃げると帰る模様、そこを狙い撃ちしようと背後から攻めようとした結果
当たり判定おかし過ぎるw #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/is9u8sCpkX
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
植物の敵の当たり判定は小さな頭のど真ん中なので少しでも座標がズレると空振りする。ファイナルソードはこういう当たり判定の小ささから来る空振りが日常茶飯事
ん?なんか会話文のセリフ当ておかしくない?(笑) #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/OenKeHs62F
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
時たまNPC側が言うセリフを主人公が言ってたりする事もよくある話
はっ?え?薬草20個までしか持てないの!?ただでさえ50しか回復しないのに個数制限あるとかどういうことだよwww #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/KIctsOxFD7
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
これは本当に驚いた仕様、しかも店売りで買える薬草は何故か10個までしか買えず、最大数まで買い物で持てないというアホアホすぎる仕様((
あ!!問題の村に着いた!!!確かにあの曲だわwww #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/rYbhDclOBm
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
マジでゼ○ダやわこれ(笑) #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/6g1EJvzghM
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
ここで問題の著作権侵害をしているBGMが使われているあのシーン、割と序盤から行ける村で流れるBGMなのだが、変更点は1音だけであとは全部音階が一緒というあまりにも堂々とし過ぎていて逆に清々しすぎる曲の盗用っぷり。
実はこの時HUPゲームズはゲームメディアからの取材で「ゼルダの曲と酷似しているという件についてはユーザーからの指摘によって初めて気付いた。全く気づかなかった」
という回答があるのだがそれに対してかなりの疑惑が持たれている。それについてはまた後ほど
息途絶えるの間違いでは?(笑) #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/lFC9GoZCze
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
海外スタジオが作ったゲームでよくある誤字脱字のパターン、今後もそれがありそうな気がするのでついついセリフは一字一句読んでしまう
いや、あの乗れるかと思ったんですよ #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/eqnvpiMz62
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
いや普通こういう飛び出してる板って乗れるやん?すり抜けるとは思わなかったよ...
え!?お前空中歩いた!?空中歩いたよな!?www #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/7r2aNcxuGl
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
敵が穴に落ちるパターンもあれば敵が空中を歩くパターンもこのゲームではよくある話((もはやよくあるでは済まされないレベル
この「はははははっ」って笑いと動きが完全に悪人のそれなんですが(笑) #NintendoSwitch #ファイナルソード pic.twitter.com/7ZN2hXhXrc
— ニホンバト (@MajikaruHalikar) 2020年7月6日
この魔法使い、結局良い人なのだがその雰囲気が胡散臭すぎて悪人にしか見えないというそんな役回り(笑)
とまぁ僕自身がプレイしただけでもここまでネタになる要素が次々と見つかってしまうこのゲーム、あまりにもお粗末でチープ、しかしこのチープさこそがインディーでさえ高クオリティな水準のゲームが出てきている令和という世の中では相当に珍しく、盗用さえなければ愛されるクソゲーとして認定されていた...のかもしれない(笑)
他にもTwitterで既にバズっているが、他の人の動画で動く床に乗っても主人公まで着いてこなくて落下死する動画だったり、巨大な敵に当たりまくるパターンに入って死亡したり、それほど高くない橋上から落ちて落下死するスペランカータイプな死に方をしたりと、Twitterでファイナルソードと検索すると爆笑必至の動画が次々と出てくるのでコロナ疲れをした時には見てみるとカンフル剤になるかもしれない(笑)
こんなゲームができて世に出てしまった背景とは
すっかり面白ネタ的に有名となったファイナルソードだが、ゼルダの曲の盗用が任天堂の耳にまで知れたのかこのゲームは配信からたったの4日で配信停止となった
著作権侵害をしているのだから当然の措置とも言えるのだが、前述した通りHUPゲームズはそもそもゼルダの子守唄という曲を全く知らなかったとしている。ファイナルソードというこのゲームはキャラクターやモンスターのモデルをUnityの公式アセットから購入をし、またゲーム内で使われている音楽もHUPゲームズが信頼していた音楽ライセンスの販売会社から購入して取り入れたものだったのだという
もしもHUPゲームズの言うその話が本当だとすれば、信頼していたつもりであった音楽ライセンスの販売会社自体がゼルダの子守唄の曲を任天堂から違法に完全盗作し、販売していたというかなり悪質な商売をしており、ある意味HUPゲームズも被害者であると言える
しかしその話も本当かどうか疑わしい事実があり、このファイナルソードというゲーム、Switch版が配信される以前に配信されているスマホ版ではゼルダの子守唄が流れる村では全く違うピアノ曲が流れていると判明Switch版が配信される時にわざわざSwitch版だけゼルダの曲を使ったというのには何らかの意図を感じざるを得ない事となっており、ますますHUPゲームズに対する疑惑は深まるばかりである。
今回の件で任天堂から配信停止措置が取られてしまったHUPゲームズだが、それがある意味幻のゲームになったとして迷って買えなかった多くの人が買っとけば良かった...と後悔した。
そしてHUPゲームズは任天堂と既に著作権侵害について話し合いをつけており、内容を差し替えた上での再配信を目指しているとゲームメディアで報じられた。
ゲームの作り自体が色々とおかしなことになってしまっているのは恐らく家庭用ゲーム市場がそれほど根付いていない韓国の会社だからという背景もあるのかもしれないが、ここまでネタになる要素が多いと敢えてクソゲー風に見せるために作ったのでは?とも思えてしまう(笑)
今の時点ではガバ仕様な所はあるがなかなかに楽しめるところは楽しめている。今後もネタになりそうな要素があった時にはスクショなりキャプチャーなりしてこれからもツイートしようと思う(笑)
色んな意味で伝説となったゲーム
ファイナルソード...
今後のプレイが楽しみである(笑)