ポッポ屋日記

日記的なブログにしたいです

年賀状とか手紙の話

 

今日は1月4日の土曜日

皆様は三が日をいかがお過ごしでしたでしょうか、世間では早くも仕事初めの人が出てきておりますし、中にはそうでない人もいます。私の母も今日から仕事初めで夜勤に行きました。

 

さてさて、お正月といえば年賀状の話題が出てきますが皆様は今年、どれぐらいの年賀状を貰ったでしょうか?昨年はクリスマスの時期が迫ると共に令和最初の年賀状という事で写真印刷会社や日本郵便がこぞって年賀状のCMをしていましたね。

近年では人と人との繋がりや連絡先交換に携帯電話のEメールやスマホのLINEといった電子での繋がりがあることによっておめでとうという言葉を気軽に送ることが出来ますが、それに比例して一枚の紙に手書きで字を書いて送る手書き封書や年賀状を出す人の割合は年々減っていき、人が人に手紙を送る文化は廃れていくのではとも言われ危惧されています。

実際、私の職場周りでも手紙を書いた事があるかどうか聞いたところ、今は書いてないという人が100%で、私よりも下の後輩などは手紙や年賀状を書いた事すらないという事もありますから驚きです。ですが手紙を書かないという事自体は若い人に限った話だけでなく、普段から手紙を書く世代であるはず(私の勝手なイメージです)の30代〜50代の人ですらスマホで「おめでとう」と言い合う簡単なやり取りに慣れてしまい、手紙を書かなくなったという人が多かったのもまた「時代の流れなんだなぁ...」と少し心寂しくしみじみと思う部分があります。

 

でも確かに考えてみたら手書きの手紙書くのってそりゃあ面倒ですよね。

スマホと違ってペンとハガキを買って用意しなきゃいけないし、封書だったら更に便箋と封筒、それから切手も用意しないといけないし

それだけ頑張って用意しても字は懇切丁寧に綺麗な字を書いて間違えちゃいけないし間違えちゃっても修正が効かないもしくは大変だし

大変な割にはLINEとかメールではほぼ無限に書ける電子上のそれとは違って書ける字の数には制限があって有限だし

フリック入力でパッパッと書けるそれとは違ってひとつの物を書き上げるのに時間が掛かるし

相手と自分の住所を知っていなきゃ届ける事が出来ないからハードルが高いし

メールと違ってすぐ届かないし、ちゃんと届いたのかどうかが分からないから不安だし

全てに於いて手紙や封書はメールやLINEを下回っていて面倒くさい!

 

...な〜んて、手紙を書かない人が思う手紙のイメージなんて挙げたらキリがないでしょうね。まぁ実際はその通りです。手紙は手間もお金も時間も掛かって面倒臭い。それが当たり前に思うことかもしれません。

ですが、手紙には唯一未だにメールやLINEでは越えられない大きな利点があります。

 

それは書いた人の想いは手書きだからこそより強く伝わり、受け取った人の心はより強く気持ちを温かくしてくれるという事です。

 

人と人のコミュニケーションでより最も自分と相手の気持ちが伝わりやすいのは「直接人と話す事」「手紙を書く事」だと私は思っています。逆に口では直接伝えにくい事も字に書き起す事で伝えられるという人も中にはいますのでそういう意味では手紙の方に軍配が上がります。

少し大げさな表現かもしれませんが手紙には不思議な力があります。メールなどの電子上のやり取りでは必ずしも伝わりにくい相手の意図する言葉のニュアンスや想いというものが手紙ではよく伝わってくるからなんです。

もちろん電子の言葉でも正しい日本語と表現を用いて書けば相手に自分の伝えたい言葉の意味が伝わるかもしれませんが、言葉の書き方ひとつ間違えただけでも意味が思わぬ形で相手に受け取られない事にもなりやすいです。そうなりやすい原因というのはメールはスマホで簡単に書ける分、案外何も考えずに文を書いてしまいがちな事が多いからなのです。

簡単に早く書けるというのは自分の言葉が早く相手に伝わる分良い事ですが、それだけひとつひとつの言葉を書いたり文章を書いたりするのに考える時間が手書きのそれよりも短く、パッパッと何も考えずに書いて打ち出してしまい、後からそーじゃないんだよ...という事にもなりやすいからなのです。

これはLINEのグループLINEでのやり取りやSNSでのやり取りなどに案外多いトラブルの火種ともなっており、SNSの使い方などを調べるとよくあるトラブルの例として出るぐらいあるあるな出来事だったりするんですね。

私自身もこういうブログやSNSでのやり取りだったり、以前二次創作小説などを書いていた時は全てスマートフォンなどで文を打って書いていたので時には誤字ったり、言葉足らずな部分が出て相手に自分の言葉がよく伝わらなかったり...といったトラブルも何度かちょいちょい起きていました。

その点、手紙の方はと言うと一つ一つの言葉を書くのに時間が掛かる分、相手にはどんな事を伝えたくてどんな文章を書くのか、どんな言葉を書くべきなのかを考える時間が出来ます。時には書いている手を止めてうーんと熟考して書き進めることもありますから、しっかりと自分の言葉というものを考えられやすく、相手に誤解されやすい言葉を書いてしまったり、書き間違える事がほぼありません。

もちろんそれは相手にどんな事を伝えたくてどの言葉、どの文章を書くのが適切かを考える時間を設けているからこそできる事なのであって、電子上の文章でもちゃんと考えながら書けば相手にはちゃんと自分の言葉というものが伝わります。もちろんその逆も然りでいくら手書きの手紙だからといって何も考えずに書いていたら訳の分からない文章になってしまいます。

電子上のそれと手書きの違いは 「書く時間の長さ」と「手間の違い」です。だから手紙を書くのに時間が掛かる事を恥ずかしいと思う事はないんです。それだけ長い時間を掛ける分、手紙を書く相手の事を考えて書いているという事なのですから。

 

そしてこれは人の価値観にもよるので一概には言えないですが、手紙というのは基本的に貰うと嬉しいものです。そもそもの話、手書きの手紙を貰う事自体が「自分に時間を割いて手紙を書いてくれた」という事実がありますから余計に嬉しいし、書いてくれた手紙をちゃんと読み込もうと思えるんですよね。

なので人それぞれが書く字には必ず筆跡の違いによる癖があり、読もうと思ってちゃんと読み込んでいる分、書いた字の文体からも相手の伝えたい気持ちがよく伝わってきます。修正液で修正した箇所でさえ「あ、ここ間違えたんだなぁ」と微笑ましい気持ちになったりします。

そして読み終わった時に感じる心の温かさは未だにメールやLINEでは感じ取ることの出来ない素晴らしさがあります。だからこそ私はどれだけ時間のかかるものであったとしても、手紙を書く事が辞められず、今も手紙を書くのが好きです。

 

今年の年賀状

私が今年受け取った年賀状の数は5枚です。

1人は小学校の頃からお世話になっていた元先生から、そして2人は気心の知れた友人から2通、そして残りの御二方は某漫画家の先生から頂きました。しかも私が応援していて大好きな先生から2通もです。漫画家の先生という事もあってかどちらもかなり手の込んだ年賀状イラストになっており、大変な有り難さを感じたと共に一生の宝となる素晴らしきものを頂けたと心がうきうきとしています。

漫画家の先生からの手紙となるとイメージ的には

「そうそう貰えるものでは無いハードルの高いもの」

「それだけで価値のあるほんの一握りのもの」

というイメージが有るかもしれません。まぁ芸能人の人に手紙を書くのと同じく、漫画家の先生にファンレターを書くというのは少し敷居が高い様に感じるのかもしれませんね。

 

しかし私の経験を元に書かせていただくとファンレターに返事はしないという方針を取っているか、忙し過ぎて返事ができないという事でもない限り、大抵は返事を書いてくれる事の方が多いです。

漫画家の先生にとって、漫画雑誌の巻末に付いているアンケートハガキからの得票がその雑誌内での漫画の人気投票券であるのなら、漫画家にとってファンレターとは

「特に絶対応援するという意思があるファンから漫画家先生本人と編集部に届ける熱烈なラブコール」

だと私は捉えています。今の時代はTwitterのフォロワー数や漫画をTwitterに出した時のバズり具合が人気のバロメーターとも言われていますが、やはり昔ながらにあったファンレターはその手紙が書かれた先生のやる気を高ぶらせ、編集部からも確実なファンがいるという先生に対する評価ポイントにもなります。

もちろんファンレターと一言に言っても作品を褒める事ばかりがファンレターとは言えないかもしれませんが、私は基本的にその作品が好きである気持ちを全面的に推して書きます。

 

純粋に良いものを良いと評価してくれるファンに対して嬉しくないと思う先生は居ないと思っています

 

よっぽど手紙を受け取った先生の性格がひねくれていたら違うかもしれませんがね(笑)

なので先生は時間に余裕がある時やスキマ時間を作っては一生懸命に手紙の返信を書いてくれます。一般の人が触れられる存在ではない筈の先生から届くファンレターへの返信は、先生を想い、一生懸命に手紙を書いてくれたファンへのささやかなお礼の意味も込められているのです。

ただし!これを見てよし、好きな先生にファンレターを書こうと思った人はまず心がけなければならない事があります。

  1. 返信を期待して書かない
  2. 良かれと思って貶しすぎるのは厳禁
  3. ちゃんと真心を込める事

まず返信は基本無いものだと思って書いてください。

ファンからの手紙に対して返信をするかどうかは先生の判断に委ねられます。なので返事が来なかったら来なかったで当然な部分もあります。また返信をしようとしてくれていたとしても、仕事が忙しくてなかなか書けないことの方が多く、手が回らない事などもありますので、せっかくファンレター書いたのに返事が来ない!と怒るのはご法度ですのでそこはちゃんと理解しましょう。あくまでも返事が来たら幸運だと思っておいた方が気が楽ですよ。

 

それから好きな先生の作品をより良い漫画にする為に自分なりに思ったダメな所を書きすぎるのも良くないです。素人目に感じた気になる部分を軽く指摘する程度ならまだ良いですが、作者だって人間です。あんまりにも作品の事を貶す内容ばかり書くと先生のやる気が削がれ、作品に対する自信が無くなっていきます。作品のここがダメだと貶し、修正をお願いしたりするのは先生本人と編集部との打ち合わせで既にやっている事もあるでしょうからとにかく良い所を見つけて褒めてあげるのが筋かなと思います。特にまだ読み切りを載せたり新人賞を取ったばかりの新人漫画家さんにファンレターなどを出すことがある際は、とにかく作品を褒めてあげましょう。褒めて伸ばす。これが私なりに考えるファンレターを書く際の心がけです。

 

あと...真心はちゃんと込めて書きましょう。

自分に書ける内容が薄くても良い、具体的に褒めたりするのが下手でどう書けばいいのか分からなくたって良い、とにかくその作品、その先生が好きである事を伝える為に気持ちを込める事が最も大事です。真心の籠ってない手紙に先生は感銘を受けたりはしませんからね。

 

私は時折ファンレターは良いぞ...!と推すこともあります。なかなか億劫で書くのが面倒と思うかもしれませんが、想いが込められ綴られた手紙ほど貰って嬉しいものはありません。なので書きたくなったら丹精込めて書いてあげてください。

少し手紙の事で熱弁してしまった気がしますが、要は「確かな愛があれば想いは必ず届く」という事です!

 

皆様も気が向いたら手紙、書いてみてくださいな